佐藤弘夫のレビュー一覧

  • 鎌倉仏教

    匿名

    購入済み

    法然や親鸞、日蓮がメインで解説されてはいますが思想はそこそこにどちらかといえば彼らが新たな、そして革新的な思想を説いた時代背景とそれらの思想が民衆の間に広まった後にどのような意義を持ったか、を中心に記されています。思想を深く知りたいなら他の本でもいいかなと思いましたが、思想は時代背景と無縁では無いので、そういった面を知るにはうってつけかと思います。これを読んだ上で歎異抄を読んだらより深く理解できるかな。

    0
    2024年08月17日
  • 日蓮「立正安国論」全訳注

    Posted by ブクログ

    解説がなくても、現代語訳だけで十分理解可能だが、冒頭の全体的な解説や各節につけられた解説のおかげで、歴史的な背景も理解しつつ読み進めることができた。日蓮はとにかく浄土宗を諸悪の根元と考えており、本書を読むと、その勢いのすさまじさを実感できる。

    0
    2016年02月12日
  • 日本人と神

    Posted by ブクログ

    古代から近代にかけて、日本人がカミを捉えてきたか。
    宗教感は過去から変わらないものと無意識に捉えがちだが、古くから信じられていると思っている感覚も時代と共に変容を続けている。
    現代という時代に、改めてカミを考える必要性も感じた。

    0
    2024年12月14日
  • 日本人と神

    Posted by ブクログ

    期待以上に面白かった。論拠や展開が厳密に言えば曖昧なところもあった気がしたが、読み物としてはかなり楽しめる。ときどき心に刺さるような文章もあって、なかなか貴重な読書体験だった。

    0
    2022年06月14日
  • 春の消息

    Posted by ブクログ

    柳さんと佐藤さんが東北の霊場を巡りながら対談していく様を、訪れた場所の写真や紹介文を交えながら載せています。
    近代以前は、生きている人たちと死者、そしてあらゆるカミが共存していた。でも、近代以降は生と死の間に明確な境界が引かれ、死は、生活の中で可能な限り触れたくないと思われるものに変容していった。
    私たちが日常生きていく中で、引き受けずに済むならば直面したくないと思いがちな、死。でも、それは生の中に連続して置かれたものなのだと実感した。
    村上春樹とか、平野啓一郎の本の中でも同じようなことが書かれていたのを思い出した。

    0
    2018年01月03日
  • 日蓮「立正安国論」全訳注

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    p26著者は「日蓮は最高位の国王は亀山天皇であるが、その下で実質的権力を握る地位(治天)が院=天皇の父から北條得宗に移行したと考えていた」「その転機は彼の誕生の前年の承久の乱である」天台宗が仏説の究極とした法華経は現実変革の志向が強い。国王=天皇と国主=執権との二重権力状態。第1段原文「国主国宰之徳政」あとの「国」はクニ構えに「民」となっているという。前は朝廷、後は関東幕府を指すか/四大教祖のうち日蓮だけが東国出身、武家政権への説得に「邪教で勝利祈願したから承久の乱で朝廷側は敗北した」とする/本書上書8年後、蒙古の国書が届き、朝廷は侮蔑的返答を作成したが、幕府は「黙殺」と決め、十七歳北条時宗を

    0
    2025年04月19日
  • 日本人と神

    Posted by ブクログ

    古代から近代にいたるまでの、日本における宗教的世界観の変遷過程をえがき、それぞれの時代の特徴について考察をおこなっている本です。

    著者はまず、仏教と神道が入り混じっている日本の宗教のありかたを、「神仏習合」という概念でとらえることへの疑義を提出しています。「神仏習合」という概念は、仏教と神道をそれぞれ独立した宗教と規定したうえで、その二つが混淆している状態を表わすものですが、著者は日本の宗教的世界観を「基本ソフト」とし、その上で仏教や神道という「応用ソフト」が成り立っているというモデルによって、日本人の信仰のありかたを解き明かそうとしています。

    著者自身も「あとがき」で、「タイトルから推測

    0
    2022年04月27日