露久保由美子のレビュー一覧
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元ソフトバンクグループ副社長二ケシュ・アローラ氏の最重要パートナーであり、孫正義氏の右腕となったアロックサーマ氏の自伝的物語。邦題に「孫正義」がとあるが、原題は「The Money Trap」。インド系金融エリートたちの狂騒曲といった内容。
スパイ映画のようなエピソードから始まり、ビッグディールが飛び交い、イビサで狂喜乱舞する姿はまるで異世界のようなお話。でも孫氏が主導する世界で起きた話ということを考えると現実なんだと思うとなんだか不思議な気分。
著者独特の回りくどい言い回しや不要な文学的表現に読みづらさがあるものの、ここまで書いて守秘義務は大丈夫なのかと心配になってしまうほど赤裸々に内情が語られており面白い。一方で自身が会社を去った理由や出来事の詳細は微妙にはぐらかしておりやや消化不良感は残る。
日本人たちが描いてきた孫正義像と全く異なる、プライベートも含めた孫正義氏の顔が見えて興味深い。全編を通してアロック氏の孫氏への深い敬意を感じ、その人物から「シェフ」と称されたことに対する落胆が伝わりながらも、彼の輝かしい回顧録であったことが感じられる一冊。 -
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みんなのスタートアップスタジオ 連続的に新規事業を生み出す「究極の仕掛け」
著:ミッチェル・ピーターマン, シルパ・カナン他
スタートアップスタジオとは、スタートアップを創出する組織のこと。アイデアを練り、試し、プロダクトをつくるために必要な初期資金を提供する。また、創業チームの編成も行なう。そうした貢献と引き換えに、スタジオは、立ち上げた会社の株式の共同創業者持ち分を与えられる。
スタジオは急成長を続けている。スタートアップスタジオの数は2013年から625%増加し、世界中で710のスタジオが事業を営んでいる。
スタジオは万全のサポート体制を整えたビルダー集団である。そのためアクセレーターやインキュベーターなど他のスタートアップ支援組織よりはるかに深く経営に関与する。アクセレーターやインキュベーターはさまざまな規模のプログラムを通じて期限付きで支援を行うことが多いが、スタジオは自らベンチャーを企画・開発する。
本書の構成は以下の4章から成る。
①スタートアップスタジオの基本
②スタジオのアプローチ
③創業者の決定事項
④スタジオモデルの徹底分析
アメリカを中心として増加している「スタートアップスタジオ」という仕組み。日本でもその動きは広がりつつあるも、黎明期でもあり、その浸透と発展には懐疑的な姿勢も見られる。
新しい概念ではあるものの、目的は同じであり、各要素を見ていくと今までやっていることの組み合わせ方が違っていたり、新しい要素が核部分とそれ以外において入れ込まれている。新しく、有機的ではあるものの、今の日本においては、既存のやり方の中に新しい要素を組み入れている等、見方によってはスタートアップのエコシステムへのアプローチは似ていると考える。
色々なアプローチを学ぶ中で、最終的にはあまりこだわり過ぎず、その時に応じた適材適所の方法で「ヒト対ヒト」を意識し、選択し、組み合わせ、貢献していきたい。 -
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どちらかというとToDoリストがたまってしまう性なので,なんとかリストアップされてしまったものを止められないのができないとしても(ツァイガルニク効果),新たに増やすことは止められないかと思い手にとったのがこの本。
しかしながら,読み進めて少し後悔した。正直なところ類書を読んでいたら知っていることも多かったからだ。だからこそ,行動できないことが恥ずかしくなってしまった。
とはいえ,〈やることリスト〉〈やらないことリスト〉の使い方は参考になった。今使っている手帳のToDoリストの形式がこの〈やることリスト〉の制約と同じだったので,もっと戦略的に使いこなしていきたい。あと「「ではない」テスト」と「5文のメール」も使いこなしていきたいと思った。 -
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アイデアよりも実行することのほうが重要。種を一本の木にするのは困難。
アイデアは、書き出すこと。あとは忘れる。
やることリストは、多すぎるとイライラリストになる。
やることリストに優先順位をつける。それの3番目までがやることリスト、4番目以降は、やらないことリスト、と考える。
最初の3つが終わるまで4つ目以降はやらない。
選択は、何を重要視しているか、を見極めること。
やらないことリストアプリ=やることリスト、したことリスト、やらないことリストの3つのリストをつくる。
やることリストには3つしか入れられない。
したことリストに移せば、やらないことリストから移動できる。やらないことリストは3か月で自動的に予告なく消滅する。本当に重要であれば、何らかの手を打っているはずだから。
ゴールを設定する。しかしだいたいの見当でよい。
なりたかった自分になるのに遅すぎるということはない。
心からしたいことをリストアップする。わくわくするものを書く。
自分のすることを要約するハッシュタグ#をつくる。
いい仕事をするには、多くのノーを言わなければない。
WIFIがつながらないのは、プレゼントタイム=普段しないことをする。
オフィス効率化=シングルタスクで動作する。
ブレインストーミングは効果があがらない。たいていありきたりな結論で終わる。集団は革新的なアイデアを恐れる。仕事はひとりでするのが一番うまくいく。
アイデアは一瞬で生まれるが、それを練り上げるのは時間がかかる。 -
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スタートアップスタジオ
コンセプトは面白いし、大企業でぜひ実践したいが、内容は冗長的でフワッとしていて読むのがだるい。
「同時多発的に複数の企業を立ち上げる組織」起業家が新しいコンセプトを打ち出す上で理想的な場を提供する
◯有名どころ
・Rocket Internet
・Betaworks
・Science Inc.
・eFounders
◯基本
・自前のスタジオを立ち上げる大企業が増えている(AXAのKamet)、会社からイノベーションを生むプロセスを切り離せる。
・特定の業界を狙ったアイデアの方が成功する。各スタジオは創業者の得意分野に絞っている。
・ドルッカでは、期間3〜6ヶ月で130〜260万でシード投資を受けられるレベルに到達するかで継続を判断。実用的な食品があり、一定ユーザー数がいて、増加しており、収益がある。
・スタートアップと比べスタジオは、失敗してもチームをバラバラにせずに済み、スタジオ内に集合知が蓄積される。だらだら続けないことと、死因分析が大事。
・長期的にどこを目指すのか、イグジットで資金を得て次々と立ち上げる、ユニコーン企業を狙うなど。
◯大企業における取り組み
・多くの場合問題は手法ではなく、常識を覆すアイデアが開花するのを許さない企業文化
・報酬と失敗の奨励をどうするかが難しい問題
◯例) メキシコのInnoHub
・地元企業と提携し、その企業が新しいビジネスを積むためにプラットフォームとして支援
・力のある法人投資家と連携したことで、100万社以上の中小企業への接触を可能にした。"市場へのアクセス"
・投資家がいるなで、目が出た時の資金調達とドライブが早い。プロジェクトの選定も容易。
◯Betaworks
・初めて出資を受けるような100を超えるWEB系スタートアップに投資してきた
・スタートアップを創出するための強力なコアチームを持っていたこと(データサイエンス、デザイン、ブランド戦略、製品販売に対する豊富な経験、投資家との人脈等々)
・APRの組み合わせた活用をサポートするデクスターの立ち上げでは、初期プロダクトを試すためにハッカソンを実施。
・自分でスタートアップを立ち上げずここでやるメリットは、リスクが小さいことと、リソースを使えたりあれこれ試せる柔軟性。