エイミー・ウェブのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主にテクノロジーが関わる未来予想をどう構築するか?
著者はユダヤ系の日本通だが、それは直接はこの内容とは関係はない。
最先端でも周縁部でもあるテクノロジーの限界を試している人たちがいる。それらの動向がトレンドになるか?を判別するために、関係する研究、関係者、テクノロジーをリストアップし結びつける。その際にCipherという基準を使う。Contradiction, inflection, Practice、Hack, Extreme, Rarityという観点から行う。例えばウーバーは不景気とスマホの圧倒的普及という矛盾あるいはタクシーの限定的な免許数と利用者数という矛盾あるいは慣行(規制)、スマ -
Posted by ブクログ
AIの簡単な歴史から説き起こし、現在はGAFAとIBM、マイクロソフトの米国6社、それに中国のバイドウ、アリババ、テンセントの3社、計9社がビッグナインとしてその先導役を努めていて、今後もその傾向は続くだろうとしている。そしてこの9社主導の傾向を放っておけば、それぞれが勝手な方向に進んでAIの将来は収拾がつかなくなる、というのが著者の問題意識だ。AIの将来像は、今後の対応によって3つのシナリオが考えられるとし、最善の方向はビッグナインのみに任せずにもっと国家が関与を強めると共に、国際的な機関による倫理を重視したコントロール体制を敷くことであるとしている。この様な論拠に立つAI論は特に独自のも
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Posted by ブクログ
「どうすれば未来を予測できるのか?」これは永遠のテーマかもしれない。
しかし、よく考えてみると、その考え方自体あまり意味がないことではないか、と思ってしまう。
「未来予測」というと、当たった、外れた、という話になってしまうのだが、それが本質では
ないことは明らかなはずだ。
映画に出てくるタイムマシンのように、競馬などで一発当てるつもりならよいかもしれないが、結局は金儲けのためだけか。
そこだけ考えると、「他人が知らない情報を、自分だけが先に知る」という優位性を使って、富を築くことに利用するという話になる。
これはこれで、理解はできるのだが、浅はかというか、小さいというか。
このように「他者より -
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Posted by ブクログ
予測の技術とあるが、当然予言をするものではなく、内容は「データを集め、台頭しつつあるトレンドを見つけ、戦略を考え、未来における様々なシナリオの発生確率を計算」するという未来学者の仕事の仕方の中身を説明するもの。
ものすごいボリュームがあり、著者の調査内容も圧巻であり、かつ説明されている手法やSONY、uber等の事例分析の内容も概ね納得できるものである(SONYへの攻撃と北朝鮮との関係についてはややあっさりしている感じはしたが)。
が、本書を読んで将来予測について何かすっきりしたかというと…。
結局、予測そのものを商売にする仕事でなければ、予測が必要なのは将来に向けての現状及び将来の行動 -