【感想・ネタバレ】BIG NINE~巨大ハイテク企業とAIが支配する人類の未来~のレビュー

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Posted by ブクログ

AIの簡単な歴史から説き起こし、現在はGAFAとIBM、マイクロソフトの米国6社、それに中国のバイドウ、アリババ、テンセントの3社、計9社がビッグナインとしてその先導役を努めていて、今後もその傾向は続くだろうとしている。そしてこの9社主導の傾向を放っておけば、それぞれが勝手な方向に進んでAIの将来は収拾がつかなくなる、というのが著者の問題意識だ。AIの将来像は、今後の対応によって3つのシナリオが考えられるとし、最善の方向はビッグナインのみに任せずにもっと国家が関与を強めると共に、国際的な機関による倫理を重視したコントロール体制を敷くことであるとしている。この様な論拠に立つAI論は特に独自のものではないが、この本では今後のAIに囲まれた我々の未来像がかなり具体的に記述されているので、その点では興味深く読むことができた。それにしても、今の米国人は中国をかなり敵対視していることが、この本から窺われる。

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2020年02月29日

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