藤崎彩織のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
音楽家として、母親として、一人の女性として、妻として、人として、様々な視点から語られるエッセイ集でした。主に2019年後半、2021年前半から中盤と書き下ろしの構成。なので本書の半分くらい読み進めた頃でコロナという単語も出てきます。
著者の書籍を読むのは初めてで、SEKAI NO OWARI / End of the Worldの音楽に関してもライトなファンくらいで、興味深く拝読。
インタビューもまったく読まないので、作曲コンペの話が面白かったです。普通の会社員をやっている自分からしたら、効率悪いな、とか思ってしまいますが、そういう問題ではないのでしょうね。
海外向けの名義のアルバムもかなり長い制作時間を費やしていて、バンドの弱点はそこにあるようにも感じていましたが、不器用で丁寧、真摯な様がメンバーの一人である著者の文章から窺えます。
男性の作家が書くと非常に味気なくなる料理の描写は本当に生き生きとしていて、美しく彩り豊かな表現だったように思えました。それからお酒の話題も。ウイスキーやワインの銘柄など、知らない固有名詞をばんばん出されるのが大好きです。たくさんの種類の煌びやかな宝石を見せつけられているような楽しさがあって、もっとやればいいのにと思ってしまいます。
次回は小説を読んでみたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
月島と夏子。ふたごでも恋人でもない二人。
月島は自分らしく気ままに生き、側にいる夏子は振り回される。一緒に落ちては進み、互いに傷つき傷つけ合いながらも離れられない二人の距離感が印象的。
どうしてもセカオワの二人を想像してしまうけど、小説としても十分面白い。
ときおり出てくる月島や夏子の言葉が刺さる。
・お前は自分で選んだ人生を生きているのか?
・結局みんなが乗っている列車に乗らないことは、月島らしい選択に思えた
・なっちゃんには、俺と同じ景色を見ていて欲しいんだよ。
・ふたごのようにずっと隣で時間を共に共有してきた月島は、私のことをひとりぼっちにもしたけれど、ずっと一緒に夢を見ていられる友達を作ってくれた。