畠山重篤のレビュー一覧

  • 日本〈汽水〉紀行
    <汽水>とは川の河口付近で、真水と海水が
    混ざり合った場所です。日本には非常に多いです。

    しかも日本は地形的に山から海への距離も近いので
    豊富な山の養分をその汽水地帯へ運び、豊かな漁場
    を提供してくれるのです。

    実は東京湾と桜島のある鹿児島湾とでは、東京の
    方が漁獲量が多いのはご存知でしょうか。...続きを読む
  • 日本〈汽水〉紀行
    ただのノンフィクションじゃない、中身の濃い一冊でした。
    (河口堰建設にNOといえない環境系著名教授の本より100倍中身が濃い一冊だと思いました)

    「豊かな海」に必要なものは「豊かな川」である。
    「豊かな川」に必要なものは「豊かな森」である。
    豊かな森の多くの生き物が生み出す栄養が、豊かな川を通って...続きを読む
  • 日本〈汽水〉紀行
    著者は、気仙沼の牡蠣・帆立の養殖漁業家。現在では、「NPO法人・森は海の恋人」代表にして、エッセイストでもある。
    本書は、文藝春秋の雑誌「諸君!」に2001~2003年に連載された「汽水の匂う洲(くに)」をまとめて2003年に出版され、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(2004年)した作品である。(...続きを読む
  • 日本〈汽水〉紀行
    海の恵みは川をさかのぼり森林があってこそもたらされる、という「森は海の恋人」を合言葉に、植樹をすすめている宮城の漁民、畠山さん。
    地元の気仙沼湾が、海水と淡水のまじりあう海産物の宝庫「汽水域」であることに端を発し、日本各地の汽水域を訪ねた折のエッセイとしてまとめられている。
    知ること多く、自分がふだ...続きを読む
  • 日本〈汽水〉紀行
    気仙沼で養殖業を営みながら、森の保全を進めた作者のエッセイ集。「森は海の恋人」というキャッチフレーズは、生態系の複雑さと大切さを思い出させる。
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 森は海の恋人
    著者畠山重篤さんを初めて知ったのはNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」。
    津波で壊滅的な被害を受けた気仙沼唐桑で牡蠣養殖の復興に奔走する姿が取り上げられていた。
    畠山さんは、以前、気仙沼の養殖業界が赤潮により大きな損害を受けていた当時、森を豊かにすること(植林)で海も養殖に適う水質になることを...続きを読む
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • 鉄で海がよみがえる
    以前TVで「鉄団子」の話は見た記憶があるなぁ~と本を読んでいて思い出した。こんなにも鉄の力が偉大だったとはと思ったのと同時に、どうしてもっと普及しないのか???と不思議になった。
    河の管理、土地の管理者など管理者が複雑に絡み合っていて纏まらないということが他の本を読んでわかった。
    昔は川が境界線だっ...続きを読む
  • 鉄で海がよみがえる
    薄いこともあったかもしれないが、内容の面白さに往復の電車内で一気に読んでしまった。鉄分の効力とそのワイドレンジな視点にただ驚嘆し、より詳しく勉強したくなった。この技術をまったく知らなかったのが恥ずかしいくらい。もっとメジャーに報道等で取り扱ってもらいたい。関連研究者や著者の慧眼にひたすら感謝&ひれ伏...続きを読む
  • 森は海の恋人
    タイトルも素敵だし、ドキュメンタリーのようで、小説のようで。

    森と海のつながり、体感できたような気がしてます。

    関連してる本もぜひ読みたいと思います。
  • 牡蠣礼讃
    牡蠣の様々な知識や情報が本書一冊に凝縮されているといった印象を受けた。著者は牡蠣の生産者であり、テレビや雑誌で牡蠣の事が取り上げられる事は多いが、事実と全く違う蘊蓄を傾けている様子などに我慢ができなくなり、生産者自ら筆を執ったという事である。
    「Rのつく月に牡蠣を食べるな」というのは、欧米でポピュラ...続きを読む
  • 森は海の恋人
    三陸地方の森と海の知識絡みの本かと最初の4章は少し展開と面白みに欠けていた。第5章から、鉄分の必要性からダム建設問題への派生、第6章では、漁民での広葉樹の植樹、森の民と海の民の交わり、特に未来を担う山の小学生との交流と続く。そこには本書の目的と本質があり、且つ、伝え残していくべきことを結集した感があ...続きを読む
  • 牡蠣礼讃
    牡蠣の美味しい食べ方、産地の話などが書いてある本だと思ったがそうではなく、牡蠣養殖を生業とする牡蠣士とでも言う方の講義のような本だった。
    面白い、面白くないというよりも勉強になったというのが感想。
    ・卵をもってるとおいしくない(マガキ)
    ・むき身の牡蠣は貝柱が透明なものを選ぶ
    ・宮城新昌さん、水上助...続きを読む
  • 森は海の恋人
      森は海を海は森を恋ながら悠久よりの愛紡ぎゆく (熊谷龍子)

      畠山重篤「森は海の恋人」を読む。以前から、森から流れ出る有機成分が海のプランクトンを育て、それが海の豊穣をもたらす、ということは聞いていたが、こんなにも因果関係がはっきりしているとは・・・・!? だからこそ、川をダムで堰きとめたり...続きを読む
  • 森は海の恋人
    自然博愛主義では全くないというところに、説得力があり、また、商売に直結した考えだからこそ、宮沢賢治を思わせる追憶の語りで訴えたかと思ったら、科学的アプローチで海の荒廃が回復できると思っているかのような節も垣間見せてしまう。大学の教授には語れない物語を持っているはずなのに、大学の教授になろうとしてしま...続きを読む
  • 牡蠣礼讃
    [ 内容 ]
    三陸で牡蛎を養殖している漁民が、世界の牡蛎を尋ねてみると不思議な縁が待っていた。牡蛎と人生を共にしているからこそ見える魅惑の世界。
    牡蠣への限りない愛情に溢れた一冊。

    [ 目次 ]
    第1章 Rのつかない月の牡蛎を食べよう!?(牡蛎の旬はいつか? 水山養殖場の四季―宮城県・舞根湾)
    ...続きを読む
  • 森は海の恋人
    高度経済成長期以前の日本の自然がいかに豊かだったのかがひしひしと伝わってきた。また一つの憂慮に気づき、それは僕も含め1970年以降生まれの方は本当の豊かな海を知らず、自然破壊で生き物が激減した海を普通の海と認識している点である。
    もう少し自然に対して貪欲に生きてやるぞって思った!
  • 文藝春秋2021年4月号
  • 鉄で海がよみがえる
    NHKの特集で著者を知った。震災後の気仙沼での牡蠣の養殖と、海とその源流の山へのアプローチをみて感動した。本書では山と川と海と鉄の関係が詳細に書かれている。この取り組みが広がって欲しい。