岩崎う大のレビュー一覧
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・賞レースのコントは応援されるキャラが必要。
・コントで一番大事なのは笑いの質。
・芝居の基礎は、人と接していることで発生する緊張感。
・芝居が下手と言われている人は、人と接しているストレスを忘れてしまうので喜怒哀楽の表現が単調になってしまう。
・コントはお客さんがいない前提で行われている。
・人物を造形するときに、一番大切なのは、その人が何に快感を覚えるかということ。
・誰よりも真剣に生を全うした結果、笑ってもらえる。
これがコントの美しさ。
・芸術の役割の1つは、名前の付いていない感情を表現すること。
・リアリティーを上げるためには、登場人物は自分のメリットの為に行動しなけ -
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岩崎う大が半生を綴ったエッセイ本。
子供時代の感度の高さ、その時の記憶と心情がここまで明瞭なことに驚く。
そして人格の形成に大いに影響したと思われる変わった母。「ソープランドごっこ」の配役など、かもめんたるに出てくる登場人物以上のエグさがある。
大学時代の「大学ではうまくいくのに外では評価されない」という描写が表現を始めたての苦悩のリアルな描写が鬼才のイメージとは離れていて意外だった。
「ニューヨークで学んだ最強のエンタメ」と、「売れている人の真似」に対する「ちゃんとしたことやろうぜ!」という気づきも鬼才らしくなくある種の勇気の出る言葉のように思える。
キングオブコント優勝以降の挫折も、特に相 -
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つい最近の2022年のコントまで具体的に考察されていて、すごく興味深く、お笑い好きにはたまらない1冊。
ちゃんと知っている芸人の知っているネタの解説がされていくのが楽しい。これ名前挙げられた芸人は嬉しいだろうな。
う大先生のKOC評のnote、有料だから読んでなかったのだけど、面白いんだろうな、読みたい…と思った。
「コントの中の登場人物には、どんな生き方であれ懸命に生きていて欲しい」
「ダラダラしたクズなキャラクターだとしても、その生き方を自分で選択したのならそれはそれで懸命に生きているということになります」
「そういう様々な人の人生が織物のように絡みあっているのが現実世界」
「舞台上に本 -
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キングオブコント2013王者による一冊。構成・執筆はナイツ塙の『言い訳』を手がけ、昨年出版された『笑い神』も記憶に新しい中村計。M-1という賞レースや競技漫才に特化していた塙の本に比べるとより著者のコント観に基づく分析・批評がベースになっている。このコント観が確固たる立脚点になっているから「みんな面白くてみんな良い」みたいな八方美人的にフワフワしていなくて読み応えがあるし、優勝ネタに限定せず歴代の出場者を幅広く評してくれているのが嬉しい。コントの世界で王者となった後に何年も経ってからラストイヤー目前でM-1にも挑戦した著者ならではの視点での漫才論・コント論も興味深かった。今年のキングオブコント
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遺書
みなさんこんにちは。あなたがこれを読んでいる頃、私はもういないでしょう。ヒミコがやってくる前に手短に書きます。私が言いたい事はただ一つ。読む前に作者を確認してください。誰か理解しましたか?御自身は彼の感性に対する耐性を十分にお持ちでしょうか?今一度自身の心に問うてください。耐性をお持ちの方。どうぞ、こちらへようこそ。後はあなたに託します。どうやら彼女がやってきたようですので...