太田康夫のレビュー一覧

  • 日本銀行 失策の本質

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    著者太田氏のスタンスが素晴らしい!
    日経記者・金融経済アカデミズム・批判的検証どれも超一流

    1.澄田総裁はバブル主犯ではない
     87年ブラックマンデー
     89年消費税導入→これを誰も指摘しない
     この国策を背負っての金融舵取り
    2.三重野総裁 平成の鬼平
     日本経済の根幹が崩壊に気付くも遅かった
     宮沢総理と公的資金導入に動くも支持されず
    3.その後の90年代
     打つ手が無く、脳死状態
     対処療法のオペレーションに終始「茹でカエル」
     97年からの金融崩壊になすすべも無し
    4.日本の中枢は危機に無能力化する
     平時には優秀な組織集団だが
     非常時になると一気に無能力化する
     「エリート」の選

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    2020年05月01日
  • 誰も知らない金融危機 LIBOR消滅

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    LIBORの成り立ちから公表停止以降の代替指標案の問題について
    1冊でLIBORへの理解が深まって本の価格以上の満足度があると思う

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    2020年01月11日
  • 誰も知らない金融危機 LIBOR消滅

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    LIBOR事件の経緯から、代替指標とされるものの覇権、問題点を細かく指摘。
    新聞記者だから、実務がわかっていないことがあるが、概ねは色々な視点から指摘がされており面白かった。
    LIBOR,SOFR,EONIA,ESTER.
    問題点は、LIBORは金融機関の信用SPRを含んでいるが、SOFRとかはRFRだから、調達にかかる自行の信用SPRが含まれていない点。

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    2019年10月05日
  • 誰も知らない金融危機 LIBOR消滅

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     金融市場の大問題となって噴き出す懸念が大きい。LIBORは金融取引の契約においてその根幹になるものであり、その存在は空気のようでもある。空気が突然なくなって窒息することになるのか。
     2021年末にLIBORが実質的になくなるという予定になっていて、あと2年半ぐらいしかないではないか。
     自分自身の仕事にあまりにも直結しているのだが、その準備は実際できていない。周りも同じだと思う。
     このような金融関係者の事情を、警告を発しながらまとめてくれている一冊である。2021年末にまたがる変動金利取引をスクリーニングしておかなければならない。デリバティブのポジションはもちろんのこと、変動金利の債券も

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    2019年04月30日
  • 誰も知らない金融危機 LIBOR消滅

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    さすが新聞記者、といった感じのまとまった本。LIBORの歴史とか、勉強になりました。今まで意識せずに使っていたけど、相当歪んだ仕組みだったことがよくわかる。処方箋のないことも理解できたように思う。

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    2019年04月23日
  • ギガマネー 巨大資金の闇 富の支配者たちを狙え

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    プライベートバンクに関する本。著者の本は相変わらずまとまりがよく、参考になる。拡大する富裕層に多様な商品を提供するPBは、金融機関にとって重要かつ成長分野かと思うが、日本の金融規制下ではなかなか成り立ち難い感じ。KYCの問題もあるから、単純ではないけれど。

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    2019年02月18日
  • 金融失策 20年の真実

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    日経の金融記者が「貯蓄から投資へ」をテーマに書いた本。問題意識に共通する部分が多く、面白く勉強になりました。むしろ間接金融が弱っているとのご指摘はごもっとも。後半になると金融行政批判になってきて、特に森金融庁時代には何か恨みでもあるのでは、と疑わせるような追求ぶり。最後やや唐突に米国との比較が出てきて、直接金融優位でFintech先進国の米国の方が、間接金融を大事にしていて、JPMCなんかが有人店舗を増やしているというような話が出てきますが、この辺は単純ではなさそうなので、もう少し突っ込んだ分析を望みたい。

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    2018年11月02日
  • 没落の東京マーケット 衰退の先に見えるもの

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    もう既に、東京マーケットがこれほどまでに地盤沈下していたとは…。バブル期をリアルタイムで生きてきたジャパニーズ・ビジネスマンとしては、俄かには信じがたい思い。ゼロから始める気で、ヴィジョンのある香港、シンガポールを見習わないといかんですな。

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    2018年08月10日
  • 没落の東京マーケット 衰退の先に見えるもの

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    新聞記者らしく、ファクトがよく整理された本。いろいろ材料に使えそうです。一方、東京市場没落の原因は結局は金融政策、というのはやや金融に閉じすぎた議論かも。処方箋を欠く結末は、昔東京国際金融センター絡みの仕事をした身としては、じゃあどうすればいいか教えてよ、という感じ。結局妙薬はないのでしょう。

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    2018年04月20日
  • サステナブル・ファイナンス カーボンゼロ時代の新しい金融

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     持続可能性社会において金融サービスの立ち位置を探る。今、あらゆるものが地球環境をはじめとする持続可能性のあり方を見つけ出そうとしている中、金融サービスにあってはその収益性と公共性との境界線上で依然として激しい揺らぎがある。そして、どこへ向かうのか、金融に係わる個々人がそのことを明確に理解しているかどうか、これはなかなか一言では言えないことだろう。
     この大きな流れを考えていく中間報告的な整理として、本書には一読の価値がある。

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    2021年12月25日
  • 日本化におびえる世界 ポストコロナの経済の罠

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    世界は今、「日本化」しつつある。コロナ禍によって、景気後退、財政悪化など、この数十年、日本が陥っている状況が世界に広がりつつある。その実態と、日本の現状について説く書籍。

    2020年の欧米経済界の大きなテーマは、「日本化」だった。
    巨額の財政赤字を抱えつつ、ゼロ金利と量的緩和で経済を維持する。この日本化のリスクは、新型コロナウイルスの感染拡大とともに、より強く意識されるようになった。

    コロナ禍による世界の日本化。それは、次のようなものだ。
    ・2020年の世界の経済成長率はマイナス4.4%と、厳しい落ち込みが予想されている。
    ・コロナ対策の景気刺激策などで、各国の財政が大幅に悪化。
    ・将来不

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    2021年12月20日
  • 日本銀行 失策の本質

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    本書は、日銀の金融政策を現在から振り返って評価するとともに、政治との距離関係もわかりやすく大胆に書いている。「政治・金融の総合ストーリー」とも言える。
    本書を読んで、経済と金融政策は実に奥深いものだと感じたが、そもそもヒトが経済をコントロール出来るものなのだろうかとも思った。
    本書は「経済」の話とともに「人事」の機微を取り上げているために、小生のようなパンピーにも政治が見えやすい。とりわけ90年代2000年代のリアルタイムで見知っていた日銀の政策の狙いと失敗がわかりやすい解説で語られていることは実に興味深く読めた。
    日銀の金融政策の歴史を、総裁ごとに検証すると、現在の黒田日銀の異様さがよくわか

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    2020年02月22日
  • 記者が発達障害児の父となったら

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    新聞記者である著書が、発達障害児の父になり、どんな障害なのか、どう育てればいいのか、どのような支援が必要なのか、手探り状態のなか知識を得て、情報を集めてまとめたもの。

    子どもは自分の状態を上手く説明できないが故に辛い時代を過ごすことになる。
    学校がわの理解とそばにいてくれる教師がいるだけで学校生活は変わってくる。

    インクルーシブ教育で、友だちや学校・地域に支えられることが良いのだろうと思う。

    発達障害のあるひとが暮らしやすくなるためには、社会がもっと関心を向けて、さまざまな見え方・感じ方を柔軟に受け止めることが必要。




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    2025年06月24日
  • サステナブル・ファイナンス カーボンゼロ時代の新しい金融

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    グリーン関連箇所を中心に斜め読み。最終的にはファイナンスにおいて新たな価値指標が出てきたことを背景に、銀行はじめとする国内金融機関も手を早急に打つべし、といった内容。

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    2023年03月29日