【感想・ネタバレ】金融失策 20年の真実のレビュー

あらすじ

日本経済再活性化のためには潤沢な民間資金の活用がもっとも効率的だ! 「貯蓄から投資」はこの20年の日本の経済政策の基本に位置づけられてきました。1800兆円にも及ぶ個人金融資産を、株式などの投資に振り向け、有効活用を図ることが経済発展に資するとされてきたのです。しかし、「貯蓄から投資」を志向した日本版ビッグバンから20年、「貯蓄から投資」を推進するための金融商品取引法が施行されてから10年以上がたちましたが、投資主導で日本経済が生産性を高めたようには見えません。
本書は、日本経済の低迷を、「貯蓄から投資」という政策の失敗という切り口から検証するもう一つの平成金融史です。

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Posted by ブクログ

日経の金融記者が「貯蓄から投資へ」をテーマに書いた本。問題意識に共通する部分が多く、面白く勉強になりました。むしろ間接金融が弱っているとのご指摘はごもっとも。後半になると金融行政批判になってきて、特に森金融庁時代には何か恨みでもあるのでは、と疑わせるような追求ぶり。最後やや唐突に米国との比較が出てきて、直接金融優位でFintech先進国の米国の方が、間接金融を大事にしていて、JPMCなんかが有人店舗を増やしているというような話が出てきますが、この辺は単純ではなさそうなので、もう少し突っ込んだ分析を望みたい。

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2018年11月02日

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