宇野彰のレビュー一覧
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1作目も良かったのですが、2作目はさらに私は好きでした。
・兄弟での学習障害の出方の違い、捉え方の違いについて知る事ができる。
・具体的な手立てについての具体的な情報が沢山ある。
我が家は学習障害はなさそうですが、合理的配慮についての考え方、進路の考え方、学校のやりとりなど大変参考になります。
また、当事者2人のツッコミも目からウロコ、そういう辛さがあるのか!とハッとする場面多数。
一番心に残ったのは、ナツさんの家庭教師さんの成長です。
障害は違っても、1人1人の目標が違う、前提が違う中で、教師はどこに存在意義ややりがいを持つのか。
ぜひ、我が子の担任の先生方にも読んで頂きたいなと思い -
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ディスレクシアとは何か知りたくて手に取った1冊。
マンガでエピソード、要所要所で、専門家との対談形式で進む。
本人の苦しみ、家族の苦しみ、具体的なトレーニング法や、検査があること、学校や社会での認知度、研究の進捗など、全般的にディスレクシア理解を進めることが出来ました。
著者の息子であり当事者のフユくんの「合理的配慮を受けたくない」という頑なさ。
ここが1番切ないというか、きましたね。
我々親でももちろん割り切れないものはあるけれど、おっさんおばさんになるにあたって手放したり、おりたり、鈍くなったりして乗り越えて、それがまあ悪くない生活に繋がってる経験をしているのとは理由が違う。
子ども -
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ネタバレ「発達性読み書き障害」に関して、実体験マンガと解説を通して、症状や支援の仕方について理解を進められる。
印象に残った箇所2点
①早期に心配しすぎる必要は無い(具体的には小一の夏休みまで)
→時期を超えても読み書きに不安が残る場合は、専門家とつながる、その上で学校で対応可能な配慮を相談する。
②支援をお願いするかは、子どもの意思を尊重する
→障害者差別解消法において、公立においては合理的配慮は義務となっている。親としては、すぐに学校に相談したくもなるが、「特別扱いしないでほしい」という子もいるため、先走らないこと。
読み書きに躓くと、学業全般において自信を失いがちになる、というのは容易に想 -
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文字が読めない、書けない人がいること、それができないことの大変さ、気持ちを伝えてくれる本でした。
福祉の仕事をしているので、発達障害など、通常とは違うと言われてしまうお子さんや成人の方と関わることが多く、基礎的なことが書かれた本は何冊も読んできました。
基礎的な本も知識として大切ですが、この本は「読み書き障害」の知識だけではなく、その障害と判定された人の気持ち・人生をありありと伝えてくれる貴重な本だと感じました。
当事者ではない私には、知識のみの専門書では気持ちを鮮明に理解することはどうしても限界があります。
知識だけが先行して、「障害」という名前を通して相手を分かった気になってしまう、 -
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発達性読み書き障害の子をどのように支援していけばいいのか。
〇発話で相手に伝える能力はあり、学習内容を理解したり、計算をしたりなど、「読み書き」以外のことは普通によくできますが、「読み書きだけはとても苦手で、学校で教わる通常の練習では、ひらがな、カタカナ、あるいは漢字がどうしても覚えにくい障害です。(p14)
☆基本は、苦手をいじらないこと。あとは、楽しく覚える工夫をすること!
〇学習というのは、繰り返し復習して身につけていくことで、長期記憶であり意味記憶です。いくら短期記憶がよくても、長期記憶がよくないと文字を習得することはできません。(p23)
☆長期記憶に入れていくのには、どうすれば -
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読み書きLDの理解のための本
教育系の仕事をしているのですが、意外に読み書きが難しいお子さんのサポートを考える機会が多いです。
しかし、読み書きできて当たり前と思っている人が多いので、それが難しい人がいることが理解されないこともよくあります。
当事者の保護者の方にとっては、この障害があるとわかっても、そのお子さんの将来がどうなるか見通しがつかず不安にもなります。
この本の中では、どのように障害がみつかり、どのように育っていくのか、また、どのようになサポートをしたのかが具体的にわかります。
もちろん、読み書きのハンディキャップもみんなタイプが違うので、サポートの仕方は違ってくるのですが、ひとつのケースとして成 -
購入済み
素晴らしい漫画
うまく書けないけれど、ディスレクシアの現状について大変意義のある提起をしている素晴らしい漫画でした。自分は塾講師で、言われてみればディスレクシアの症状が思い当たる子が何人かいましたし、今もいます。受験産業は、子どもたちを上下に優劣つけることに血道をあげ、競争心を煽り立ててお金を稼ぐという意味で、ある意味こういったディスレクシアを含む学習障害や発達障害などの子どもたちにとって天敵のような業界です。その中で個人としてできることは限られますが、少しでもこういった子どもたちの力になれるよう、私自身勉強していきたいと思います。
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発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)
この本によると、40人学級で3人ほどの割合で存在するくらい数が多い障害らしいが、自分は全く知らなかった。
いつ、どんな時にみたのか忘れたが昔Twitterで多分、発達性読み書き障害の方のツイートだったと思うが、「自分にとって文字を書くことはピカチュウを描くようなものだ」(大意)というツイートを見た気がする。ピカチュウは知っているし、思い浮かべることができるが、意外と細かい部分は描けない。同じように漢字も細かい部分が書けない。というニュアンスのツイートだった気がする。
この本を読みながらそのツイートを思い出して、考えたのだが、やはり文字というものはたま -
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発達性読み書き障害入門書として自分にはベスト
※前作は未読
子どもが発達性読み書き障害かな?と思い始め、関連の本を数冊読んだが、
専門的すぎると
「じゃあ、わが子はこれからどうすればいいのでしょうか?」
と、いう基本的な部分がわからない
学校の先生に相談しても「努力が足りないから」と言われるし
周りに同じ障害の方もいないので、まさに五里霧中
そういう段階の自分に、最もフィットした本
この本に助けられた点
・著者のひとり、千葉リョウコさんのお子さん二人が発達性読み書き障害
→つまり、同じ障害を持つ親としての経験談が聞ける
・二人のお子さんがで、きょうだいで性格も特性も発達性読み書き障害に対