今野浩のレビュー一覧

  • 工学部ヒラノ教授

    Posted by ブクログ

    私は大学院生だ。大学院生にとって最も関心があるというか、気がかりなのは修士論文である。私のように、大学学部を卒業してから40年以上を企業で過ごし、定年後に再度勉強しようと大学院に入り直した者にとっては、修士論文の書き方が、あまりうまくイメージが出来ず、「論文の書き方」的な書籍を何冊か読んでみた。そのうちの1冊が、本書を「研究者とはどういう人たちなのか」ということを知るのに最適の本であると紹介していたので、読んでみた。
    私が通っているのは私立大学の大学院経営学研究科であり、本書の主人公である(というか筆者そのものである)ヒラノ教授が本書で主に紹介している国立大学工学部とは、かなり趣が異なるし、も

    0
    2024年11月27日
  • 工学部ヒラノ教授

    Posted by ブクログ

    東工大と言う日本の頂点層に君臨する学府の人間模様 面白く読みました。妥協を知らない数学者 期限を守る工学部 言い得て妙 スッキリ愉快な文章にテンポ良く読める作品です

    0
    2020年01月13日
  • 工学部ヒラノ教授

    Posted by ブクログ

    非常に面白かった。
    理系というか工学系のある意味 ピュアで頑固一徹な、そして素直でお人よしなエピソードが満載で、共感する点がタップリでした。
    生徒から学生に変化する大学は、自ら学びたいという点と、教官の研究を進めたいという点が、トレードオフの関係ですが、既に社会の縮図が出来ていて痛快です。
    エンジニアという職業に身を置く自分の環境を客観視することもでき、いろいろな気づきをもらいました。

    0
    2017年05月07日
  • ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情

    Posted by ブクログ

    これまで読んできた論文執筆術の書籍の中で一番面白かった。エンターテイメントとしても秀悦。若手研究者や大学院生に進めたい一冊。

    0
    2015年10月25日
  • 工学部ヒラノ教授の事件ファイル

    Posted by ブクログ

    理系の教授の話。引退した人なので、暴露された内容は一昔前前のことらしい。
    かなり大変そう。まったく知らない世界なので、面白い。

    0
    2015年08月25日
  • 工学部ヒラノ教授の事件ファイル

    Posted by ブクログ

     ノンフィクションでもよいか・・・。
     シリーズ第2作が文庫化された。今回もタイムリーな話題を追記したおもしろさ満点の内部事情本。工学部卒として今更ながら指導教官の苦労を知ることに。
     工学部7つのオキテは非常に含蓄がある。そして著者の主張の、内2つは改訂すべしというところも素晴らしいと思った。教育者としての視点、研究者としての視点、なかなかバランスは難しいところを数十年に渡って歩んできた人ならではの発想に浸る。
     次作も入手して読みたい。

    0
    2015年01月06日
  • 工学部ヒラノ教授の事件ファイル

    Posted by ブクログ

    いつもながらの今野先生エッセイ。解説のエピジェネティクスの先生のいうとおり、こんな「事件」も牧歌的だったなあ、と思うようになる時がすぐそこに。
    今、話題の入試改革も、問題作成、採点雑務で一流の大学研究者のなけなしの研究の時間をますます奪うことになるだろう。そして、日本の研究レベルのピークスはますます下がるだろう。もっとも、文部官僚の狙う通り、入試制度は「望まれる学徒のイメージ」としてはたらくのだから、学生のアベレージは確かに上がるのかもしれない。つまり、マスとしての教育効果は上がるが、日本の国際的に発信できるような学術レベルは全体として低下するだろう。それで良いのか?

    0
    2018年10月19日
  • 工学部ヒラノ教授

    Posted by ブクログ

    mamoruk さんの日記で度々登場するので、面白そうと思って読んでみたら、想像以上に面白かった。
    小説風に書かれているものなのかと思っていたら、フィクションなのは「ヒラノ教授」という名前だけで、あとはノンフィクションそのもの。

    「年3000時間の雑用」など、時間が具体的に書かれているのが、ORっぽくて、すごく参考になった。大学教員の仕事を知るのに、おそらく最も適した本。大学教員がヒマな仕事だと思っている大学生や、研究者の道が視野に入り始めた大学院生あたりにはぜひ読んで欲しい。

    --
    科研費、すでにやってしまった研究をこれからやるように書く
    過去5年間の業績、3人で一桁だと厳しい
    新鉱脈を

    0
    2013年09月27日
  • 工学部ヒラノ教授

    Posted by ブクログ

    東工大へのあこがれとか、我が子は理系に進んでほしいという勝手な思いとかを背景に、暇つぶしを目的に手にしました。
    前半、大学のぶっちゃけ話、楽しめます。
    後半は問題提起も。エンジニアの方たちに改めて敬意を表するとともに、今後の大学教育や研究環境の充実を望みたいものです。が、期待はできないのかも。

    0
    2013年07月17日
  • ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情

    Posted by ブクログ

    研究者向けの本です。研究者や特別にこの作者が大好きという人以外にはあまり向かない本です。
    日常的に論文を書く必要がある職業の人は、この本を読むと、「よしやるぞ」という気持ちがわいてくると思います。
    作者の苦労やその乗り越え方などかなり実践的に示してくれています。
    目指せA級。

    0
    2019年08月16日
  • ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情

    Posted by ブクログ

    論文投稿必勝法とでも呼ぶべき本。よくある論文の文章書きのノウハウ本と思って読んだが、全く違った。論文の投稿先から、論文レビューの裏側、どうやってアイデアを守るかなど、いかにして業績を上げるかにフォーカスしている。研究者はどうやって業績をあげているのかイメージがつく、とても興味深い本だった。大学のあるべき姿まで踏み込んでいるところも、読み応えがある。

    以下注目点
    ・論文のカの数で競争するのはバカげたことです。しかし、それをバカげていると言えるためには、たくさん書かなくてはならないのです。
    ・Googleスカラー
    ・論文書きは習慣のようなもので、書き出せば次々書けるが、ひとたび書かなくなると書け

    0
    2018年11月12日
  • 工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「工学部ヒラノ教授」シリーズの第6弾。
    筑波大学の雑務から逃れて、アメリカ中西部インディアナ州にあるパデュー大学に客員准教授として過ごした著者の見たアメリカの大学。その実態を羨望と笑いと郷愁で綴るノンフィクションレポート。

    世界で最も競争力のある産業としてのアメリカの大学の実態。一流大学の持つ膨大な資産。リーマンショック前の数字では、ハーバード大2兆円、イェール大3兆円、プリンストン大2兆円、後発のスタンフォード大でも1兆円の資産とその運用益+寄付の潤沢な資金で研究開発を行っている。日本で最大の資産を持つ慶應義塾大学の資産でさえも、その10分の1に過ぎない。
    そこでは膨大な知的生産が行われ、

    0
    2015年11月19日
  • 工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2015/11/1 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2017/7/24〜7/28

    工学部ヒラノ教授シリーズ第6弾(読んだのは4作目)。筆者の今野先生のアメリカ時代を描く。私も1年アメリカにいたが、ほんとにその通り。日本流の考えを持つ日本人にはなかなかに住みにくいところであった。ただし、アメリカ人気質を帯びれば、ほんとに快適なところ。ただ、本書にも書かれているように、貧富の格差は激しいものがあった。文科省は日本の大学をアメリカナイズしているが、表面的なものばかりで空回りしているし、自己資金が豊富なアメリカの大学に対して、貧乏な日本の大学の行く末は暗いなぁ。

    0
    2017年07月28日
  • 工学部ヒラノ教授

    Posted by ブクログ

    シリーズものの他の作品と重複は多いですが、やはり面白いです。

    特に工学部10か条と優秀な学生の話は感心することしきりで楽しかったです。

    0
    2015年03月02日
  • 工学部ヒラノ教授の事件ファイル

    Posted by ブクログ

    異分野とはいえ業界人なので、
    思った以上に楽しめました。

    研究費を業者にプールさせるとか、
    誰がやるんだよそんな違法って思ってたけど、
    そういうメカニズムだったのか。
    理系と文系の違いは面白い。

    後半になればなるほど硬派な話になっていくけど、
    そっちもかなり興味深い。

    0
    2015年02月15日
  • 工学部ヒラノ教授

    Posted by ブクログ

    工学部教授の実態を教えてくれる。学校も教授も一流二流があること。なので、ノーベル賞の中村さんは米国に逃れたんだ。教授連は、思いもほか真剣に学部生を気にかけてるものだと感じた。2015.1.12

    0
    2015年03月08日
  • 工学部ヒラノ教授の事件ファイル

    Posted by ブクログ

    博士とか教授という仕事(?)は、自分の中では完全に別世界なのでどんな事をしているのか全く見当つかなかったのだけど、その一旦が垣間見れて面白かった。著者のこれまでの長年の研究生活をもとに2011年の原発事故や、この文庫本ではSTAP細胞不正についての言及もあり、興味深く読んだ。博士が教授担っていく過程や論文が評価される仕組みなども知れて面白かった。それにしても同業者から見てオボちゃんの待遇は相当異常だったんだね。

    0
    2015年01月12日
  • ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情

    Posted by ブクログ

    これフィクションなんだろうか?
    フィクションだとしたら笑えて、そうでないなら笑えない。
    一般の人にはウケないように思うけれど、関係者にはいろいろ思い当たることがあるだろう。

    0
    2014年11月14日
  • ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情

    Posted by ブクログ

    2014/7/5 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2014/11/14〜11/20

    工学部ヒラノ教授シリーズのワシが読むのは2冊目。分野は違うが、参考になること多数。いずれにせよ、論文書かないといかんと言うことだ。

    0
    2014年11月20日
  • 工学部ヒラノ教授

    Posted by ブクログ

    大学教授は、本当に希な職業である。
    大学進学率が増えて、大学生を経験しても
    ほとんどの人が、その日常を知ることはないだろう。
    この本に書かれていることは、おおその通りと思うことも非常に多い。かなり真実に近いことが語られていて、非常に楽しく読めた。

    0
    2014年03月22日