今野浩のレビュー一覧

  • 工学部ヒラノ教授

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    工学部教授の奮闘の人生を垣間見ることができる
    東京工業大学工学部元教授が、東工大での研究、教育、そして大学の組織改編などの「雑務」に奮闘した様子を、分かりやすく、具体的に描いている。雑務で消耗しながらも、研究・教育(教育・研究ではない)に情熱、人生をかけた工学部平教授の仕事の一部を垣間見ることができる。

    特に、スタンフォード大学において博士号を取得した著者は、アメリカの博士課程の様子も紹介しており、興味深かった。
    学生は、徹底したスクーリング(講義+宿題)と博士号取得のための厳格な資格試験を課される。まず、学生は、2年間のスクーリングにおいて、大量の学習を行い、基礎知識をみっちり習得する。学生は、当該分野について、「わかった感覚」を身に着けることができる。
    幅広い基礎知識を身に付けているので、博士課程卒の学生は、実業界でも活躍することができる。
    一方、日本の博士課程学生も、優秀で勤勉であるが、
    教官の専門分野の先端的研究(の下請け)に忙しく、基礎知識の習得は各人の努力に任されている。そのため、実業界は、博士号取得者をなかなか受け入れようとしない。

    また近年、国際的な研究力ランキングにおいて、評価の高い東工大の教育・研究事情も、興味深かった。

    最後に、「納期を守ること」から始まる工学部の教え7か条は、エンジニアだけでなく、日本の組織において、仕事をして行くうえで重要なルールだと思われる。

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    2014年04月20日
  • 工学部ヒラノ教授

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    大学教授は、本当に希な職業である。
    大学進学率が増えて、大学生を経験しても
    ほとんどの人が、その日常を知ることはないだろう。
    この本に書かれていることは、おおその通りと思うことも非常に多い。かなり真実に近いことが語られていて、非常に楽しく読めた。

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    2014年03月22日
  • 工学部ヒラノ教授

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    ブンジニア(文武両道のエンジニア)を名乗る?理系大学教員の悲喜こもごもを描いたエッセイ。
    大学の運営はこのように行われているんだなあという内部からの視点、一般教養の担当教員がいかに低い立ち位置であるのかだとか、教授職がいかに研究そのもの以外の様々な軋轢と戦うポストであるのかだとかが軽妙洒脱に記されている。
    理系エンジニア教育のなんたるかを読むと、文系大学卒はああもっと勉強しないとなんだなあと思わされる。。。

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    2014年02月21日
  • ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情

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    基本的に工学系が対象になるだろうけど、研究者の心得としては、一般的に使える話がまとめられていると思います。あと、研究者の立ち位置(自分がどのランクの研究者か)は、よく考えることで同意でした。

    大学院生の人は読んでみるといいと思います。

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    2014年01月02日
  • ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情

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    ヒラノならぬ今野先生の本なので、自信をもって購入。
    使い回しのネタは多いのだが、構成、編集の妙できれいに新書分サイズにアレンジしてあって、工学的に美しいと思います。

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    2018年10月14日
  • 工学部ヒラノ教授

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     同期にも教授になったのがちらほら出てきたこともあり、母校ネタもある本書を読んだ。現役時代、全く看過してきた多くの事実を今頃しり、新鮮な驚き、そして指導者の苦労を思う。
     何かにつけアメリカの大学との比較となってしまうのが悲しいが、日本の大学はそれはそれでかなり良い点も多いと本当に思う。しかし、本書で指摘されているように、ほとんど「発信」がないのか気づかれにくいのか、全体像から各研究内容までがなかなか伝わっていない。これについては打開策が出はじめているとのことなので、期待したい。そのようなネタからはじめて、工学部というところを外野から眺めなおすことができた点がよかった。

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    2013年07月17日
  • 工学部ヒラノ教授

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    単行本時から気になってて文庫化で購入。
    もっと小説家とおもいきやエッセイ寄り。笑ってる場合じゃないけど、アカデミズム関係者の自虐って質が高い。ネタ元たる文学部唯野教授も面白いけどこれもまた違った味わい。

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    2013年07月17日
  • 工学部ヒラノ教授

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    2013/7/7 ジュンク堂書店住吉シーア店にて購入。
    2013/7/8〜7/16

    発売当時話題になっており、読んでみたいと思っていたら、文庫化されたので早速購入。年齢的にも私の師匠と同じくらいの先生なので、何だかんだ言っても恵まれておられると思う。現在の大学は、本当に研究の場と言えるのだろうか。

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    2013年07月16日
  • 工学部ヒラノ教授

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    既読だが文庫化に伴い、再購入。私の恩師N教授も、指導の場では必ず「納期に間に合わせることが最も大事である」と繰返しおっしゃっていた。まったく別の大学と時代なのに。

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    2018年10月14日
  • 工学部ヒラノ教授

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    読書録「工学部ヒラノ教授」3

    著者 今野浩
    出版 新潮社

    p33より引用
    “ 陸の孤島には映画館も本屋もない。ま
    してや、コンサート・ホールなどあるはず
    がない。あるのは、杉林・梨畑・豚小屋・
    公園・泥んこ道である。食堂に入れば、顔
    見知りの学生がウェイターをやっている。
    パチンコ玉をはじけば、そこにも学生の目
    が光っている。"

    目次より抜粋引用
    “シーラカンス
     大学スゴロク
     論文書きのノウハウ
     講義という名の決闘
     大学院重点化"

     数々の大学で教授を歴任された著者によ
    る、大学教育、とりわけ工学部の実態を描
    いた一冊。同社刊行作文庫版。
     大学に職を得る苦労についてから、出世
    したらした場合の煩雑な仕事についてまで、
    切実な実体験を元に記されているようです。

     上記の引用は、出来たばかりの頃の筑波
    の大学周辺の様子についての一節。
    何事も始まりはあるもので、その頃に関わ
    るのは、なかなかに苦労も多いのかも知れ
    ません。しかし、それが上手くいき、大き
    くなった時には、黎明期に携わることが出
    来たということが、良い経験と思い出にな
    るのではないかと思われます。
     実際に大学に通った人、特に80年90年代
    に大学関係者だった人である程、面白さが
    解ると言うか、内容に思い当たる事が浮か
    ぶのではないでしょうか。
     書かれていることがどこまで事実かは分
    かりませんが、頭の良い人たちが集まった
    からといって、やることが良くなるばかり
    というわけでも無いのかも知れないな、と
    思わされるようなエピソードもありました。
    ユーモアに溢れた描かれ方がされています
    が、執筆作業中に思い出し怒りされてそう
    です。

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    2026年04月18日
  • ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情

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    p.194
    理工系大学では、研究が教育や社会貢献の上位に置かれる傾向があるため、教員は論文生産競争に血道を上げる。
    研究至上主義の教員は、ともすれば管理業務を進んで引き受ける教員を見下す傾向がある。しかしジャンク論文を量産するより、学生に良質な教育を施し、学科の運営に力を割くほうがはるかに有意義である。
    ~各教員が自分の適性に会った役割を担うことが必要。

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    2017年09月02日
  • 工学部ヒラノ教授の事件ファイル

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    工学部のなかでも異色の数理計画法や金融工学といった、実験ではなく数学理論の教授がみた、大学内部の実情を暴露した本。
    自分も工学部出身だが、教授と頂点とする階層構造には学生でありながらもほとほとうんざりしていたので、このような階層構造のただ中にいる人物はさぞ大変でしょう。
    なんといっても殺人にまで発展することもあるそうな。
    そんな物騒なものばかりではなく、ちょっとした経費のごまかしなどの軽めのおはなし(軽いと言えるかどうかちょっと疑問であるが)も。

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    2016年03月07日
  • 工学部ヒラノ教授

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    ネタバレ

    東大卒業後、筑波、東工大、中央大学にて工学部教授として歩んできた敏腕エンジニアが語る、理工学部の実態の話。
    かくいう私も大学院までは工学部学生として励んで来ましたが、正直博士課程とその後はどんな感じなのか全く知らなかったので、いい勉強になりました。
    ただ後半は昔は良かった的な話が多いし、ちょっと微妙でした。
    もしアカデミックの世界で生きていきたいと思うなら読むによい本だと思います。

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    2015年05月11日
  • 工学部ヒラノ教授の事件ファイル

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    大学は、研究も教育も枠に嵌められない臨機応変さが要求される職場なのだろう。ここで文部科学省やら財務省などのお役所的事務が行われることにカラ出張や不正経理の温床が有るのであろう。
    また大学という競争環境がデータねつ造や盗作事件を生む。
    お金と競争と教員と学生がマーブル状に渦巻き混沌とした世界 = 大学。

    単位欲しさに教授を誘惑する女学生のエピソードが笑える。

    ガリレオの湯川先生は、事件捜査にかまけて論文を書く暇はあるのだろうか?

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    2015年03月24日
  • 工学部ヒラノ教授の事件ファイル

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    不正が起こると規制が厳しくなる。規制を遵守すると不合理なことが起こる。上手く切り抜けることが肝要だ、と言ってるように思える。2015.3.1

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    2015年03月01日
  • 工学部ヒラノ教授の事件ファイル

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    一般には知られていない工学部の実態を隅から隅まで暴露する。単位略取、違法コピー、大学という超格差社会、研究費の不正使用、論文盗作とデータの捏造、キャンパス殺人事件・・・・・・。タイトルを読んだだけでもそそられる。掉尾を飾るのは「STAP論文事件」。小保方博士がネイチャー誌に投稿した論文は、度重ねて拒絶査定を受けていた。審査をパスするため、竹市センター長の求めにより論文作成に参加させられたのが笹井博士。派手な宣伝活動を行い経験未熟な駆け出し研究者に責任ある地位を与え、論文内容の正しさを確認するプロセスをスキップし、優れた研究者を自殺に追い込んだ理化学研究所は今も健在。研究体制の抜本的改革が求められる。

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    2015年03月01日
  • 工学部ヒラノ教授

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    普段なかなかお話を聞くことのない理系学部の教授の本音がわかる。こんなことをやってるのね〜、と気楽に読んでいたら最後に考えさせられる話が。研究費の広範な分野への薄い投資でリスク分散、研究者へ短期成果要求の危険性。この意見は今まで何度か目にしてきたけれど、改めてその重要性を認識しました。日本の政治家はこの問題の重要性をよく考えて欲しい。

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    2015年02月20日
  • 工学部ヒラノ教授

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    工学部の教授職の実情を面白おかしく赤裸々に綴った本書。
    かなりマニアックな分野の話なのだが、著者の語り口調の上手さ面白さにより、最後まで飽きずに読めてしまう。
    教授も大変なのですねえ。

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    2015年02月06日
  • ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情

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    国立工学部教授の論文作成術。天才の仕事を見習うのでは無く自分のちょっと上の仕事を見習うこと。メンターの大切さがわかる。自分より賢い人に初めに見せるなは分かる。くじけてしまいやすい。
    工学部ほどではないけど論文をどんどん出していかなければ幽霊人間になってしまうなぁ。

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    2014年12月10日
  • 工学部ヒラノ教授

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    研究室には、賢くまじめで体力もある学部生・院生をそろえ、一緒に実験しデータをまとめ、ときには、学生の柔軟な発想に驚きつつ、その先生の業績が積まれていくのだなあと思いました。

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    2014年04月12日