佐藤大介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
インド政府が10年に1度行っている国勢調査によると、2011年の調査でトイレを持たない世帯の割合は53.1%。さすがに都市部では普及している(スラム以外) それを踏まえると地方や農村部では全然普及してないってことだ。じゃあ、もよおしたら、どこでしてんの?と聞くと、そこら辺の草むらで、との答え。
インドではトイレ行くのも命がけ。草むらから毒蛇が出て咬まれたり、猛獣に襲われたり。女性は朝の暗いうちに1回しか行かないらしい。羞恥心もあるが、レイプ被害にあう危険が高いからだ。
なんで家のそばに置かないかというと、日本でも昔はトイレをご不浄と言ったのと同じ理由、不浄だからだ。不浄なものを -
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Posted by ブクログ
インドのトイレ事情についてインドへ特派員として行っていた作者が現地の方のインタビューなどをまとめたルポルタージュ。
家にトイレはなく外で用を足す方がいまだにいるインドだが、トイレを多くの地域に導入するためにトイレを入れた家や地域には補助金などが出る予算をかけた政策が打たれた。だが実際は補助金がもらえないまま排泄物の処理にお金がかかる関係で使われないなどあまり浸透せずに終わってしまった。このトイレがなかなか導入されない理由が経済格差、女性差別、カースト制度によるもので作者は深掘りしていく。
『三つ編み』に登場するインドのカースト制度や女性差別による苦しみがそのまま描かれていて線と線が結びつく場面 -
Posted by ブクログ
ま、死刑反対論なんだけど。こういう本も読んどかないといけない。
これ読んでも賛成と言えるから、死刑があるんでしょう。
賛成反対は自分でもわからない。
反対理由が、死刑囚が人権叫んでたりとか、模範囚ってじゃあどれくらいいるのとか、残酷なら残酷でない方法探すんでしょうし、まあ、冤罪どうなのって話もあるけど、海外は死刑だけじゃなく他の制度も含めて検討すべきだろうし、福島瑞穂とか、日弁連とか出してる段階で胡散臭いし。
なんつか、賛成派も反対派も、議論を噛み合わせる気がない感じがする。
ただ、世界に合わせる必要もないながら、なぜ世界的に死刑が減ってきて、それで何が起こっているのかも研究する必要はあるんだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ2021/12/23リクエスト2
死刑執行が当日の朝知らされる、というのも、懺悔室があり、そこでかんたんなお菓子飲み物を飲食できることも、何となく知ってはいた。
でも、足元の床が抜け、下に落ちる死刑囚をぶらぶらするのを受け止める係があるとは、知らなかった。
これは、どんなに辛い仕事だろう。
職務的に、かなりの少人数で行い、しかも人に話せない。
このような話が出てくるのは、刑務官が退職後、口を開く人がいるからで、そうでなければ知ることのない世界。
人がここまでのダメージを受けて、それでも絞首刑でなければいけないのだろうか。
改めて大変な仕事につかれている人もいるのだと痛感した。