佐藤大介のレビュー一覧

  • 13億人のトイレ 下から見た経済大国インド

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    スピリッチュアルな世界に関心のあるひとにとっての
    世界の路地裏を歩くバックパッカーたちにとっての
    インドではない
    それこそ 13億人の人間が暮らす
    インドを「トイレ」から見たレポート

    都市であれ村であれ
    どんな場所でも
    バラモンであれダリットであれ
    カーストなど関係なく
    「出すこと」は
    平等で必要なこと

    きっちりとした取材に
    裏打ちされた
    「トイレから見た国家」が
    小気味よくあぶり出されていく

    著者の着眼点のすばらしさに脱帽
    取材をされた人たちへの
    リスペクトも感じられる
    だからこそ
    本音が聞きだせることができ
    だからこそ
    インドの今を語ることに
    つながっている

    現在のインドを語る
    好著の一冊です

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    2020年11月16日
  • 13億人のトイレ 下から見た経済大国インド

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    インド政府が10年に1度行っている国勢調査によると、2011年の調査でトイレを持たない世帯の割合は53.1%。さすがに都市部では普及している(スラム以外) それを踏まえると地方や農村部では全然普及してないってことだ。じゃあ、もよおしたら、どこでしてんの?と聞くと、そこら辺の草むらで、との答え。
     
     インドではトイレ行くのも命がけ。草むらから毒蛇が出て咬まれたり、猛獣に襲われたり。女性は朝の暗いうちに1回しか行かないらしい。羞恥心もあるが、レイプ被害にあう危険が高いからだ。

     なんで家のそばに置かないかというと、日本でも昔はトイレをご不浄と言ったのと同じ理由、不浄だからだ。不浄なものを家の中に置くわけにはいかない、という衛生面というより、宗教観から来ている。そしてトイレがあっても掃除なんかしない。掃除するのはカースト最下層の不可触民である「ダリット」が行うと相場が決まっている。手袋もマスクもない状態で掃除をするから感染症になってバタバタ死んでしまう。下水道掃除も同じく劣悪な環境下で、著者が取材した掃除人も感染症で目が真っ赤に腫れていたそうだ。医者に行く金はないそうだから、たぶん失明するだろう。
     そうとは聞いていたけど、ホントに人として扱われてないんだ。

     モディ首相はインド全土にトイレを普及させるという「スワッチ・バーラト」政策、英語でクリーン・インディアを推進し、2019年ガンジー生誕150年式典で大成功を宣言をした。
     実態はだいぶデタラメで、カースト上位の村の長どもが、トイレ設置したから補助金寄こせ、と申請し、金だけもらって実は設置してないという不正が横行。日本で言うなら貧困ビジネス的な詐欺行為を全土でしているような状態。ちゃんとしているところもあると思うけど、政府の発表を鵜呑みにはできない。

     ガンジス川の汚染だって、半世紀も前から問題になっているのに、いまだに改善の兆しすらみえない。聖なるガンジスに流れれば全て清浄になる、という宗教観から、生活汚水も、工場排水も、死体もいまだに流している。

     全世帯にトイレなんて、インドじゃ夢物語なんじゃないかな。少なくても半世紀はかかるだろう。

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    2020年10月10日
  • 13億人のトイレ 下から見た経済大国インド

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    経済成長著しいインドのイメージが一気に変わる内容でした

    野外で用をたすのが当たり前の文化で、モディ首相がトイレを新しくドンドン作る政策を進めるも、それで単純に衛生状態が良くなるかと言えば、そこにはさまざまな根深い問題が

    知らないことだらけだったのでとても面白かったです。

    身近なトイレを題材に、インドが抱える様々な問題がわかりました。

    農村部では、まだまだ差別も激しく、野外で済ませるのは当たり前、トイレは邪魔者扱い、これには衝撃を受けました。

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    2020年10月04日
  • オーディション社会 韓国

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    あとがきにもあるように、ここで書かれている問題は世界中の先進国共通の課題だろう。ただ戦後日本をモデルに国造りを進めてきた韓国は、抱える課題が日本と共通するのも無理もない。
    一つだけ韓国が先行しているのは、IMF危機に乗じて始まった所謂新自由主義的改革であり、安部政権が今必死で追いかけようとしている。韓国の惨状を見ればどんな結末になるか予測もできよう。日本の未来も暗いと言わざるを得ない。

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    2014年04月22日
  • ルポ 死刑 法務省がひた隠す極刑のリアル

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    個人的には死刑制度は存続して欲しいと思っているが、どうやら世界の7割が死刑は廃止としているらしい。
    被害者が理不尽に命を奪われたというのに、死刑は当日の朝ではなく前もって伝えて欲しいとか、絞首刑は残虐だから止めて欲しいとか、命は失えば二度と戻らないのに死んでどうやって償えばいいのかとか、死刑囚たちの死刑に対するアンケートには腹立ちを覚えた。
    でも、世間から徹底的に遮断された確定死刑囚の生活や、冤罪とされた袴田事件、死刑執行に関わる刑務官たち、名古屋アベック事件の主犯の話とその被害者の父親の話、死刑廃止を目指して活動する人たちなど、色々な視点の話を読んで、自分の中で少し気持ちが揺らぐのを感じた。
    恐らく一番の問題は、死刑について国民がほとんど何も知らされず、徹底的に隠されていることなんじゃないかと思う。何も分からないから議論のしようもないし、疑問にも思わないのであって、ありきたりの言葉になるが、まずは知ることで議論が活発になればいいと思った。

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    2026年08月30日
  • ルポ 死刑 法務省がひた隠す極刑のリアル

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    audible114冊目。

    死刑制度の是非と冤罪の可能性の問題は別々に考える必要があると思います。
    完全に切り離して考えることは難しいですが、ただ、論点がズレてしまう気がするからです。

    罪から逃れるために再審を要求し死刑執行を免れている死刑囚と、自分の罪を反省し判決を受け入れている死刑囚。
    後者の死刑は執行され、前者は執行が延期されていく実情については、この本で気付かされましたが。

    被害者は、大切な人とお別れもできずに、自分の気持ちに整理もつけられずに命を奪われたのですよね…
    その点から目を逸らすことが、わたしにはできません。

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    2025年07月13日
  • 13億人のトイレ 下から見た経済大国インド

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    インド、爆発しないと問題解決しない気がする。トイレ問題の根幹にカースト制度があるけど、トイレ問題を解決しようとしている人はカースト制度は問題ないと思っている時点でもうインド爆発以外、解決の道は無い系。

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    2025年06月25日
  • 13億人のトイレ 下から見た経済大国インド

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    インドのトイレ問題を取り上げつつ、下水道だけでなく上水も含めた水道インフラの根本的な改善が必要なこと、背景にあるインドの水資源と人口増大の問題も理解できた。機器を据え付けて終わりでなく、その先長く続く社会的な運用システムの構築こそ大きな課題なんだな…

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    2025年03月20日
  • 医良戦略2040~2040年の医療を生き抜く13の戦略

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    千葉大学に設置されている千葉県の地域医療支援センターでキャリアコーディネーターをされている吉村先生の著書。元厚生労働省の医系技官という経歴を活かして、近年の医療をめぐる様々な問題について対談形式でまとめられている。

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    2024年11月15日
  • 13億人のトイレ 下から見た経済大国インド

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    インドのトイレ事情についてインドへ特派員として行っていた作者が現地の方のインタビューなどをまとめたルポルタージュ。
    家にトイレはなく外で用を足す方がいまだにいるインドだが、トイレを多くの地域に導入するためにトイレを入れた家や地域には補助金などが出る予算をかけた政策が打たれた。だが実際は補助金がもらえないまま排泄物の処理にお金がかかる関係で使われないなどあまり浸透せずに終わってしまった。このトイレがなかなか導入されない理由が経済格差、女性差別、カースト制度によるもので作者は深掘りしていく。
    『三つ編み』に登場するインドのカースト制度や女性差別による苦しみがそのまま描かれていて線と線が結びつく場面が多く、とても面白かった。
    そして現地の人はカースト制度自体に対して批判的な目で見ておらずその制度の中でも状況を改善することを目指している人が多いことがとても不思議に感じた。ガンディーもカースト制度に対しては批判していないことも1つの発見だった。
    星は3.5⭐︎

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    2023年03月07日
  • ルポ 死刑 法務省がひた隠す極刑のリアル

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    ま、死刑反対論なんだけど。こういう本も読んどかないといけない。
    これ読んでも賛成と言えるから、死刑があるんでしょう。
    賛成反対は自分でもわからない。
    反対理由が、死刑囚が人権叫んでたりとか、模範囚ってじゃあどれくらいいるのとか、残酷なら残酷でない方法探すんでしょうし、まあ、冤罪どうなのって話もあるけど、海外は死刑だけじゃなく他の制度も含めて検討すべきだろうし、福島瑞穂とか、日弁連とか出してる段階で胡散臭いし。
    なんつか、賛成派も反対派も、議論を噛み合わせる気がない感じがする。
    ただ、世界に合わせる必要もないながら、なぜ世界的に死刑が減ってきて、それで何が起こっているのかも研究する必要はあるんだろうね。これだけ人の命を大切にする日本が、死刑があるだけで野蛮な国と思われるのも面白くないし。

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    2022年04月22日
  • 13億人のトイレ 下から見た経済大国インド

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    インドのトイレ事情は衝撃そのものでした。
    昔親戚の家がボットン便所ですごく嫌だった記憶があるけれど、その比じゃない。
    トイレに行こうとして犯罪に巻き込まれることなど、どうにかならないものかと思わされてしまった。
    経済大国インドのイメージが強かっただけに、その他の部分を知れてよかった。

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    2022年03月20日
  • ルポ 死刑 法務省がひた隠す極刑のリアル

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    ネタバレ

    2021/12/23リクエスト2

    死刑執行が当日の朝知らされる、というのも、懺悔室があり、そこでかんたんなお菓子飲み物を飲食できることも、何となく知ってはいた。
    でも、足元の床が抜け、下に落ちる死刑囚をぶらぶらするのを受け止める係があるとは、知らなかった。
    これは、どんなに辛い仕事だろう。
    職務的に、かなりの少人数で行い、しかも人に話せない。
    このような話が出てくるのは、刑務官が退職後、口を開く人がいるからで、そうでなければ知ることのない世界。
    人がここまでのダメージを受けて、それでも絞首刑でなければいけないのだろうか。

    改めて大変な仕事につかれている人もいるのだと痛感した。

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    2022年02月16日
  • 13億人のトイレ 下から見た経済大国インド

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    I T先進国と言われるインドの以外な真実を教えてくれる。マスメディアだけの情報を鵜呑みにせずに、本を読んだり、出来れば旅をし、その国の実情を知りたい。ジムロジャースみたいに旅ができればいいのだけど。

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    2021年08月09日
  • 13億人のトイレ 下から見た経済大国インド

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    ネタバレ

     人口13億人を超えるインドでモディ首相が進める「スワッチ・バーラト」(ヒンディー語で「クリーン・インディア」)、つまり「野外排せつゼロ」を目指したトイレ政策のドキュメントだ。
     人口の4割以上が屋外で排せつするインドで2014年から5年計画で進められた。その進め方のザクッと感がなんとも言えない。
     そして著者はトイレ政策を通じてダリット(不可触民)にも焦点を当て、彼らの悲惨な生活環境とカースト制度の根深さを浮き彫りにする。 

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    2020年11月23日
  • 13億人のトイレ 下から見た経済大国インド

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    めざましい発展を遂げるインド。一方で、カースト制度が、根強い現状も詳細に触れられているところが良い。国民性や文化・習慣は、どうすれば変えられるだろうか?!いつかは行ってみたいと思う気持ちと、躊躇する気持ち、一進一退の攻防は続く

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    2020年11月11日
  • 会社を辞めずに年収1000万円稼ぐ! 中国輸入ビジネス

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    ネタバレ

    「ただしお前にやる気があればな」が前提。

    いかにも調子のいいタイトルではあるが、
    中身はそんなこともなく、簡単そうに見えても実直に積み重ねることが結局大切なのだと教えてくれた。

    著者の言う通り、やってみることが一番重要だが、
    一番難しいと思う。
    やってみることができる自分になりたいとつくづく思うが、
    正直中国からモノを仕入れて日本で売るなんでめんどくさい。

    何とかこの葛藤に打ち勝って、来週あたり輸入代行業者さんとやり取りしている未来であればうれしい。

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    2020年05月28日
  • オーディション社会 韓国

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    過酷な競争社会に突入している韓国の閉塞感。程度は少し緩やかかも知れないけど、日本も同質だと感じるし、誰も逃げ場を創れないまま社会はより不安定になっていくような気がして、そら恐ろしくなった。

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    2012年08月19日
  • オーディション社会 韓国

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    前・共同通信特派員が見た韓国。韓流やサムソンで、一見華やかに見える国だが、超競争社会のツケでその華やかさは無数の「敗者」の上に成り立っている。新しい話はそんなにないが、そのひずみを生の声を元に伝えている。
    異常ともいえる教育熱心さや自殺率の高さは日本でも伝えられてる。とにかく「ボトムアップ」よりは「プルアップ」の世界。生き残った人間が社会を引っ張る構図。それが「吉」と出た部分も当然あるのだろう。しかし、敗者にセカンドチャンスはほとんどない。「やり直し」がきかない社会の現状を活写している。

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    2012年06月22日