シルヴァン・ヌーヴェルのレビュー一覧

  • 巨神覚醒 上

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    ネタバレ

    巨大二足兵器としてのロボットをリアルをベースとした架空世界に登場させるのは難しいのです。
    だもんで、世界そのものに改変をいれるとかするわけですけど、この作品は正攻法、理詰めでそれを強引に突破してきます。
    書き方が独特で、インタビュー、独白形式なのは全作の「巨神計画」と同じです。で、展開はすごく意外で、こーなんのか!ってのがいい感じです。ワシ、狂人サイコパスの遺伝子科学者の女性キャラが好き。キャラも魅力的。ラノベ書く人も参考になると思うのです。

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    2021年02月12日
  • 巨神降臨 下

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    ネタバレ

    モキュメンタリー文体で描かれたSF、第3部。
    SNSの実況に通じると看破した解説に、さもありなんと頷く大作だった。文句なしの星5つ。

    ただ、解説にて(意図的に書かなかったのか?)書かれなかったことだが、地球で起きた『収容所をめぐる一連の、非科学的極まりない差別』は『遺伝子』だけでなく『宗教、民族』もそこにふくんでいる。
    主人公の一人に「わざと」自国の自主独立を主張させたり(少しぐらいそういう事を言わないと、という計略)。
    サイコパスのようで実は切れ者の女性キャラに、ボスニア・ヘルツェゴビナの話をさせたり。

    作者シルヴァン・ヌーヴェルは間違いなく、SFを語っている。
    もちろん、オタク小説にあ

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    2020年05月24日
  • 巨神降臨 下

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    三部作が無事に終了。最初の巻からは、予測のつかないところに収束したけれど、なるほどという終わり方だった。家族の話というのも納得だし、最後はほろっとさせられた。家族を焦点にしたために、中途半端になってしまった話もあるし、ともかく戦いが終わって良かった。(親子レベルでも世界レベルでも。)

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    2019年12月03日
  • 巨神降臨 上

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    今回はテーミスごと異星人の星に転送されちゃってから9年後に地球に戻ってきたローズ、ヴィンセント、エヴァの3人がアメリカvs反アメリカの争いに巻き込まれちゃうっていうお話。
    異星での生活と地球での尋問の様子がひたすら描かれているから、前巻のような派手さはないけど、徐々に明かされていく異星人の社会情勢がとても興味深くて面白かった。
    ところで自分的に異星人のビジュアルが全くイメージできない

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    2019年07月14日
  • 巨神覚醒 下

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    上巻も凄い展開だったけど、下巻はもっとぶっ飛んでいて、今まで主人公だと思っていたのは影武者だったのかよ的な驚きだった。
    今作の見どころは、ローズ博士考案「これが地球人類のアイデンティティだ!」攻撃。
    まるでウルトラマン亡き後にゼットンを倒す科特隊みたいな感じなんだけど、攻撃に使ったモノがモノなので、あまり絵的に映えないかも

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    2019年06月22日
  • 巨神覚醒 上

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    前作から9年後の世界。すっかり世間に馴染んだテーミス(異星人が過去に地球に残していった巨大ロボット)とそのパイロットたちの前に、テーミスと同じタイプのロボットが突如現れて……っていうお話。
    基本的に登場人物の会話か独白でストーリーが進むからテンポが良くてサクッと読めちゃう。
    余計な描写がないおかげて、シーンをいろいろ想像できて楽しい。
    今作の目玉は何といっても世界各地にワラワラと現れる巨神たち。
    無言のまま人類を虐殺しまくるという物凄い展開にビビった。
    カーラ(テーミスのパイロットのひとり)をめぐるドロドロの人間関係も読みどころ。
    それとアリッサ先生が遺伝学の講義をしてくれるんだけど、自分に素

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    2019年06月09日
  • 巨神覚醒 下

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    巨神計画の9年後。いきなり巨大ロボットが多数出現という展開に驚かされる。人類は、本当に生き延びることができるのか。そもそもこのロボットを作った異星人の目的は何だったのか。かなりの部分が謎のまま、続巻に続く。3部作で終わるんだよねって、念をおしたい気分。

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    2019年01月13日
  • 巨神計画 下

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    古代遺物として最初に発見されたのは左掌だった。他のパーツを探していく過程の様子が、インタビューなどの記録の形で提示される。当初はアメリカ合衆国が極秘にパーツを集めていくが、他の国に眠っているパーツを獲得しようとして国際問題に発展しそうになったり政治的な駆け引きもある。(いかにもアメリカ的だなぁと思う。)三部作(と後書きに書いてあった)の第一部でしかなく、この後どうなるのか予想がつかない状態であるが、今年の星雲賞受賞作である。完結していないのに受賞するのもすごいと思うが、それだけ今後の展開が期待される作品なんだと思う。

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    2018年12月13日
  • 巨神覚醒 下

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    ネタバレ

    ロンドンに出現したロボットは、イギリス政府の稚拙な対応で何十万もの市民が殺害された。そして全世界に十数体のロボットが出現し、霧状のガスを散布して何百万人もの人々が殺された。そんななかで、ごく少数のガスに取り巻かれても生き残った人々がいる。なぜ生き残ったのかそれを必死で調べるローズ達。そしてテーミスのパイロットのカーラは、ヴィンセントがテーミスと共に出奔している時に、自分たちに大事な情報を得てプエルトリコに行った。これからどんな展開が待っているのだろうか?まだ続きがあるという。

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    2018年10月19日
  • 巨神覚醒 上

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    ネタバレ

    巨神計画の続編。同様にインタビューと報告書の形式で話が語られる。ロンドンに巨大なロボットが出現。地球側では元々のロボットであるテーミスを操縦するパイロットのカーラとヴィンセントが操縦に苦労をしていた。そして子供の頃にテーミスの手を見つけた物理学者のローズ・フランクリン博士は一度死亡したが、なんと四年後にアイルランドで発見された。ロンドンに出現したロボットは地球にとって敵か味方か?

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    2018年10月19日
  • 巨神覚醒 下

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    エヴァンゲリオンから名付けられた少女が出てきたり、イデオンを彷彿させたりするかもだけれど、一部はライディーンで二部になるとゴッドマーズかと思ったオバサンであった。
    三部も楽しみ~

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    2018年07月04日
  • 巨神計画 上

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    今までにないパターン(少なくとも自分にとっては)のインタビュー形式はなかなか新鮮だった。適度にぶっ飛ぶ時間軸も、読み手の想像力をかき立ててイイ。

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    2017年06月14日
  • 巨神計画 上

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    気がつけば一気読み!予想どおりかと思いきや、まったく思いがけない展開となるなど、息をするのも忘れるほど読み耽った。
    この時間(真夜中9分過ぎ)から下巻に手を出すべきかどうか、真剣に迷う…

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    2017年05月22日
  • 巨神計画 上

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    地中に埋まった巨大ロボのパーツ集めというアニメ的な話をガッツリSFしながらリアリティたっぷりに描いてくれた。それだけで大満足。更にようじょがパイロットに!ご褒美かよ。

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    2023年08月25日
  • 巨神降臨 下

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    異星人ロボットSFとして読んでいたけど、人種(に入ると思う)差別や排斥が大きなテーマになるとは…面白かったです。思考停止で異なるものを排斥、というのは恐怖の裏返しなんだろうけどそれにしても疑心暗鬼が攻撃にすぐ結び付くのは怖いです。
    ローズに始まりローズに終わったな…と思いました。エヴァとヴィンセントも重要だったけれど。
    カーラからエヴァへのお手紙、ジーンとしました。
    インタビューや私的な文書のみで構成されてたシリーズだったけれど、それで充分何が起こってるかわかるのは凄いです。思ってたより骨太でした。
    エヴァがダリル推しなのも嬉しい。

    しかしこれ、「計画」と「覚醒」はともかく、「降臨」は各方面

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    2021年12月23日
  • 巨神計画 下

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    下巻最後のインタビューで「なぬ…?」ってなったわ。
    次どうなんの。
    あと翻訳がちょっと読みにくい感じ。

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    2019年08月26日
  • 巨神降臨 上

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    異星に旅立ち9年。その間に地球に起きた変化は、悲しいながら、さもありなん、という状況だった。二作目までの目まぐるしく展開するストーリーとは趣は異なるが、これはこれで面白い。

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    2019年08月17日
  • 巨神覚醒 上

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    第1作からだいぶ間があいてしまっているものの、読みながら何となく思い出してくる。
    科学的な刺激とともにドンドン展開するストーリーに引き込まれていく上巻であった。
    ただ、相変わらず何を言っているのか意図がよく解釈できない箇所が小骨のように気になる。
    たとえば以下のような会話。
    ===
    - わたしはあなたが忙しいか尋ねたつもりだったのですが。
    - これこれ。
    - なんですって?
    - これですよ!
    - ・・・・
    - いいえ、わたしは忙しくありません。話をする時間はあります。
    ===
    なんだこれ??
    原文ではもっと気の利いたやり取りな気がするけど、訳しきれていないのかしら。。
    ま、それ以上に話が面白い

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    2019年07月13日
  • 巨神計画 下

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    ネタバレ

    誕生日に自転車を買ってもらったローズはそれに乗りたくてたまらない。誕生パーティがお開きになって友達がみんな帰ったあと、ローズは新しい自転車に乗って森に走りこんだ。そして次に気が付いた時には、大きな穴に落ち込んでいて、パパが穴の縁に立っていたのを見上げていた。その穴の壁には見たこともない模様が描かれていて、ローズは巨大な手の上に落ちていたのだ。そして成人したローズは物理学者になり、今度はこの大きな手が何者かを調査することになった。すべてがインタビュー形式で書かれている。まだ続きがあるようで、入り口だけ覗いたような感じだ。

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    2018年10月19日
  • 巨神計画 上

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    ネタバレ

    誕生日に自転車を買ってもらったローズはそれに乗りたくてたまらない。誕生パーティがお開きになって友達がみんな帰ったあと、ローズは新しい自転車に乗って森に走りこんだ。そして次に気が付いた時には、大きな穴に落ち込んでいて、パパが穴の縁に立っていたのを見上げていた。その穴の壁には見たこともない模様が描かれていて、ローズは巨大な手の上に落ちていたのだ。そして成人したローズは物理学者になり、今度はこの大きな手が何者かを調査することになった。すべてがインタビュー形式で書かれている。まだ続きがあるようで、入り口だけ覗いたような感じだ。

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    2018年10月19日