氏田雄介のレビュー一覧
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ネタバレ今回も、様々なお話を取り揃えました。それもこわーい話ばっかり!お好きでしょう?怖い話。いえいえ、嘘はいけません、さっきお好きだっていったじゃありませんか。えっ、言ってない?おかしいなぁ、確かに聞こえたのに……。
54字の物語シリーズの別本。こちらも怖い話ばかり集めた一冊となっている。一つ前に読んだ百物語とは違い、お化けや化け物などの話もあったが、現代社会が地球規模で抱える環境問題や人類の今後、現代人の有様などについてなど風刺のような皮肉めいた話が多かった。宇宙人や地球の管理をしている管理者らしきものが、「地球はもう駄目だな」と見放している話などもあり、読んでいて、このままでは本当にこの -
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ネタバレ54文字で織り成される様々な恐怖の物語。怪談、都市伝説、サイコホラーなどなど全部で百話取り揃えております。あなたのお気に召す話がありますように。ただし、最後の話を読む時はどうぞ、心の準備をなさってください。
54文字で一話という掌編小説よりさらに短い超短編小説がズラリ。どれも、54文字でありながらオチまでしっかりかかれており素晴らしい。5000作品の中から厳選されたというだけあって、どれも傑作だ。言葉遊びがうまく、あっと驚く話、戦く話、くすりと笑ってしまう話など様々な種類の話が楽しめる。帯にある通り一つの話が10秒ほどで終わってしまうため、じっくり読みたい人には不向き。(そもそも、そう -
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面白くて読んでるうちに歴史に詳しくなれちゃう本があればいいのに。
その願いを叶えてくれる一冊。
日本史の出来事や人物を、54字のショートストーリーで教えてくれる。
「呪いで一日だけ犬にされた。その間、町中で随分とひどい扱いを受けた。あの日の屈辱が、生類憐みの令を生んだのだ。」
赤ちゃんが寝返らないとのお悩み相談に、「大丈夫です、いつか必ず寝返りますよ、小早川さん」。
54字のページをめくると、前方後円墳、班田収授法、枕草子、御恩と奉公、新撰組、北里柴三郎、などなど、日本史で知っておきたい事柄が、これまたわかりやすく、短い文章で解説されています。それもそのはず、共著者が、塾講師で指導法に評価の高