崗田屋愉一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
若き日の国芳を描いた『大江戸国芳 よしづくし』と併せて旧版『ひらひら』も愛読していたが、つい最近リライト版が出ていたことを知り、さらに北斎を描いた短編もおまけについていると聞いて即、購入。
勢いのある旧版、描写の細かいリライト版どちらも甲乙つけ難く、要はどちらもいい。
ラストについては旧版を読んだ時はほろり、とさせられたくらいだったのが、リライト版では号泣する伝八にこちらも涙腺が決壊。
年を取ると涙もろくなっちまってイヤだねぇ。
国芳師匠とその一門がとにかく痛快で格好いいのはもちろん、国芳の親友にしてパトロン、名参謀役にして裏ボス的存在の遠州屋佐吉さんにシビれます。
おまけの「北斎最後の日 -
購入済み
最高の人情もの時代劇!!
読むだけで江戸時代にタイムスリップしたような気分!
浮世絵師・歌川国芳がくすぶっているところからブレイクへの道のりが艶やかに描かれています。
さらに人情話も織り交ぜられて、思わずホロリ。
国芳と一緒に住んでいる猫ちゃん達のノビノビした姿にも癒されます。 -
Posted by ブクログ
グルメ/時代劇もの。7割は料理に関する内容で、残り3割は硬派な時代劇。買ったときは気づけなかったが、本巻は2巻目だったようだ。
江戸時代の長屋が舞台になっており、その当時は庶民的かもしれないが、今の時代の人間からすると少し手間がかかっている料理が色々と取り上げられる。
雪鍋とか、味噌豆腐とか、味の想像はつくが、実際には食べたことのない料理が色々出てくるうえ、さぞ旨いように食べるので、まぁ腹が減る。大根の林巻なんてのは初めて知ったが、手が込んでいるし、大根を蒸したことなんてないなと思った。
本筋の話もまだ転がる余地はありそうな雰囲気なので、そっちの展開もどうなるか期待している。