あらすじ
江戸の片隅、ワケあり者の吹き溜まり〈極楽長屋〉に住まう牢人・堤鯛之進は、包丁の磨屋を営む者なり。鍛錬された身体は長屋でも秘かな人気だ。ただ、そのむさ苦しい見かけとは裏腹に、料理の腕はピカイチ──。
目立たぬように生活をしていた鯛之進は、ある日、母子を狙う辻斬り事件に巻き込まれる。母親の命を救うことはできなったが、危機一髪で助けた男の子を長屋へ連れ帰った。しかし、男の子は惨殺を目撃したショックから記憶喪失となっていたため、鯛之進は仕方なく子供を引き取り、「親子」のような生活を始める。長屋の仲間に助けられながら、楽しくも奇妙な<ふたり暮らし>のなか、事件の真相を追う鯛之進のもとに、ある報せが届いたのだった……
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Posted by ブクログ
グルメ/時代劇もの。7割は料理に関する内容で、残り3割は硬派な時代劇。買ったときは気づけなかったが、本巻は2巻目だったようだ。
江戸時代の長屋が舞台になっており、その当時は庶民的かもしれないが、今の時代の人間からすると少し手間がかかっている料理が色々と取り上げられる。
雪鍋とか、味噌豆腐とか、味の想像はつくが、実際には食べたことのない料理が色々出てくるうえ、さぞ旨いように食べるので、まぁ腹が減る。大根の林巻なんてのは初めて知ったが、手が込んでいるし、大根を蒸したことなんてないなと思った。
本筋の話もまだ転がる余地はありそうな雰囲気なので、そっちの展開もどうなるか期待している。