文部省のレビュー一覧

  • 民主主義

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    是非、解説から読み進めていただきたい。
    1948年の本なので、当然のことながらGHQの検閲は不可避と思われるが、その点込みでも、実に本質的な内容である。
    書き振りが時代的背景を想起させるので面白く、現代社会に当てはめて考えるのも楽しい。

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    2025年05月04日
  • 民主主義

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    何故これを教材から外した?
    これは版を重ね,アップデートしながら,ずっと学び続ける必要のある本ではないか?
    むしろ,これさえしっかり学べれば,社会人としてOKとも言える基本中の基本なのに,今やすっぽりと抜け落ちている(意図的に抜かれた)内容だと.
    ただし,アメリカを中心とした反共の時代にあって,アメリカへの忖度,共産主義(StalinismではなくMarxismの理解不足に根付いた)への恐れは濃厚だし,戦後直後の時代を反映した記載が目立つのは仕方のないことか.
    だからこそ,改訂版をその時代に合わせて出し続けて欲しい内容でした.

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    2022年12月15日
  • 民主主義

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    夏から少しずつ読んでいた本をようやく読み終えた。分厚い本だけど、当時の中高生向けに書かれているのでほとんどが理解しやすい内容だった。共産主義のところは、ちょっと難しかったけど…。
    文部省が関わった本ということもあってか、文章が美しい。民主主義を単なる政治的なシステムじゃなくて心の有り様なんだよ的に規定しているから、けっこう道徳の授業に出てきそうな話もある。選挙デビュー前の10代とか、それ以上でもいいので若いうちに読んでおきたい本かもしれない。
    本編読み終わった直後は爽快感を得たくらいだったんだけど、解説を読むとちょっともやっと?する。というのも、上記の民主主義の定義はかなり偏った定義らしい。じ

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    2022年10月23日
  • 民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校社会科教科書エッセンス復刻版

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    昔の公民の教科書の現代訳本
    教科書的できれいな流れかつ民主主義の大事さへの意思が込められてて良い

    民主主義とは人間の尊重、反対は独裁主義
    大きな自由と大きな責任、人間の平等
    ただ一つの政党は良くないが、多すぎると勢力争いや浮身になり良くない。政党を見て人も見る。選挙後も見る
    同じ人が長く続けることになる独裁政治は劣化する、適度な交代が大事
    プロパガンダ①悪評の周知②立派な看板③立派なものとの結びつけ④良い記事を書かせる⑤真実と嘘を混ぜる

    嘘を見破るのは有権者の役目
    全体主義は自国だけの利己主義に陥る、民主主義ですべての個人を平等に扱う
    民主主義に必要な自由①言論の自由②信教の自由③恐怖から

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    2022年07月02日
  • 民主主義

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    <結論>
    選挙に行こう、政治について関心を持とう

    <概要>
    人類は数々の失敗を繰り返した結果、民主主義を見出した。
    日本は敗戦の結果憲法が策定され、民主主義が採択されたが(厳密には戦前から民主主義の精神自体はあった)国民一人一人が選挙権を持つ有り難みを理解し、政治への理解を怠ることなく【我々国民のための政治】を私たち一人一人の手で行っていかなければならない。
    民主主義=単なる政治上の制度ではない。
    全ての人間を個人として尊重することである。

    <感想>
    はしがきを読み、自分の愚かさを恥じた。
    敗戦後荒れ果てた日本は今や経済大国となり、生活水準も大きく変わった。
    しかし書籍が世に出されて半世紀

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    2020年12月26日
  • 民主主義

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    最後の文部省著作教科書の一つ。中学生用の教科書とは思えないほど、詳しく書いてある。読むべき本だなぁと思います。

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    2020年12月19日
  • 民主主義

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     戦後の日本、戦後まもない教育は今の私たちが思っている以上に民主主義について真剣に向き合って、本質的な部分を教えようとしていたという衝撃。占領下という制限のある中で、あそこまできっちり書いだ人がいたからそこ、今の日本が保たれているのかとしれない。

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    2020年05月01日
  • 民主主義

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    長い…!とにかく長い!これが中高生の教科書として採用されていたと考えるとげんなりするけれど、読み物としては重厚感があって大変分かりやすい。中高生だけでなく、ぜひ大人にも読んでほしい。
    民主主義とは何か?どうしたら日本は民主主義をわがものにできるか?戦後まもなくに編まれたこの教科書は、その数年前に日本を荒廃の地にした戦争を繰り返さないための想いが詰まっている。民主主義は、政治家による政治ではなく、国民による政治である。何を今更、と言われるかもしれないが、大多数の人にとって政治とはどこか私生活とはかけ離れた遠い存在になってしまっているのではないかと思う。自分は関係ない、自分には政治なんてわからない

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    2020年04月29日
  • 民主主義

    購入済み

    読みやすい名著

    民主主義の根本について分かりやすく書かれている。読み物としても面白く読みだすと止まらない。

    「民主主義は単なる政治のやり方ではなく、一人一人の心の在り方である。 すべての人間を個人として尊厳な価値をもつものとして取り扱おうとする心、それが民主主義の根本精神だ。」
    ということが様々な角度から一貫して主張されている。
    民主主義においては多数決は前に進めるための一つの方法であって、それが正しいと決まった訳ではない。多数決で選んだものが間違っており、前回少数意見だったものが正しいと分かれば、今度はそれを多数決によってまた選べば良い。というのは目からウロコでした。

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    2019年11月30日
  • 民主主義

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    昭和23年に書かれた中高校生向けの教科書。「新しい憲法のはなし」の三倍以上の分量はあるが、現代の選挙権を持とうとしている高校生に読ませたい、いや現代の大人に読ませたい示唆に富む文章が多々ある。解説者が内田樹で、主たる問題点を正当に補っているのも良い。戦中には、こんなにも真の知識人たちが隠れていたのか!と感動する。

    紹介したい所。
    ・民主主義制度に対する歴史的な批判は、主に二つ。「衆愚政治になる」「個人主義で統一が乱れる」だ。前者に対しては「人間は神ではない。だから、人間の考えには、どんな場合にもまちがいはありうる。しかし、人間の理性の強みは、誤りに陥っても、それを改めることができるという点に

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    2019年02月23日
  • 民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校社会科教科書エッセンス復刻版

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    高橋源一郎さんが紹介されていた1948年〜53年にかけて使われていた中学・高校社会科教科書のエッセンス復刻版です。

    〈圧倒された。これは教科書以上のものであり、また「論」以上のものである〉と高橋さんの言葉が帯で紹介されていますが、読んでいる間中からずっと「目からうろこ」状態というか本の持つすごさを感じ続けていました。

    時代状況から向き合わざるを得なかったとは言え、格調高く「民主主義」について基本的なあり方を問う内容は、現代にも通じるし現代こそその理念を実現させなければならないと思います。

    「民主主義は単なる政治のやり方ではない。すべての人間を個人として尊重することその基本がある」。根本は

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    2017年01月29日
  • 民主主義

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    人間の失敗から生まれた
    国民主導による、この考え方は、
    自分たちを幸せに導こうとするものです。
    自分を見つめ直すように、
    この考え方に、すこし触れてみると
    世界が広がるかもしれません。

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    2013年08月04日
  • 民主主義

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    戦後の昭和23年に施行された日本国憲法の施行を受けて当時の識者たちにより、民主主義を中高生向けに教科書として刊行された。
    本書を取りまとめた主な著者は法哲学者の尾高朝雄氏で前述の「憲法(1956年)」の著者、鵜飼信成とは戦前に京城大学での同僚(年齢は尾高朝雄が6つ上)で戦後には一緒に論文集も出している。
    戦後の新しい日本を民主主義という国民のための社会をどのように作り上げていくべきかを、日本や世界の歴史と失敗の繰り返しから学び、政治から家庭に至るまで多岐にわたって詳細な事例とともに民主主義の崇高な理念を説いていく。
    巻末には内田樹氏による当時と今を鑑みた解説も秀逸である。
    今の不穏な状況に陥り

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    2025年09月20日
  • 民主主義

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    終戦後に文部省によって出版された民主主義の教科書。広義の意味合いでの民主主義の定義や、日本での民主主義の発展に対する分析、今後の日本で民主主義を実現するための提言は時代のコンテクストも含まれていて面白かった。
    読んでいてそこまで時代錯誤感を感じなかったのは、当時と日本また国民の状況が良くも悪くもそこまで変わっていないからなのかと思ったり。

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    2021年05月01日
  • 民主主義

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    『民主主義とは心である。制度だけが形を取っていても、国民が目覚めた有権者にならなければ真の民主主義とは言えない。』
    『私達自身が政治に深い関心を持って、自分達の力で政治を良くしていくと言う強い決意を抱く事、それが政治を良くする唯一の確かな方法である。』

    精神論に終始している所はモヤモヤする部分もあるけれど、今の日本の政治が腐敗しているのを政治家ばかりのせいにするのではなく、それを選んだ自分達にも責任があるのだと言う事をよくよく理解しないといけないなと改めて感ずる。

    日本って自分達の力で民主主義を勝ち取ったと言う経験がないから、欧米に比べて政治への関心が希薄なのかな。内田さんの解説が面白い。

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    2020年06月21日
  • 民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校社会科教科書エッセンス復刻版

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    民主主義 西田亮介編 幻冬舎

    高橋源一郎さんの推薦もあって読み始めたが
    期待に反して腰砕けで現状に甘んじた堂々巡りの内容であった
    まず国家だの政党だの主義だのという縄張りに
    執着しながらの民主環境などありえないし
    成長し続けるもので最終的な答えなど無いと伝えるべきである

    民主主義の理念を語っている前半と後半は
    かなり筋も通っているように見えたが
    それでも対立した主義という狭い視野にサエギラれ
    縦社会の依存による縄張りと
    個々の自律を目指す対等な集いを混同しているし
    自由勝手と自由自在や平等と対等などの違いを
    あるいは愛や美という理念についてあやふやであり
    平和という無気力な言葉にごまかされ

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    2016年04月26日
  • 民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校社会科教科書エッセンス復刻版

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    いろいろ違和感はあり。編者の言葉を借りれば75点の及第点といったところか。敗戦直後という時代背景を考えると致し方がないとも考えられる。例えば補章のところで、世界の安全保障は他国に任せ、日本は経済発展すれば良いのだ、というところは、結局現在に尾を引く辺野古の問題や、安保法制問題に関係しているのではないか。などなど、編者のいうように全てを鵜呑みにはできないが、改めて日本の民主主義を考える上では良い材料にはなると思う。

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    2016年03月06日
  • 民主主義

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    戦後、教育について、個性重視ということが強く願われていたのか、と。戦後の悲願だった本来の日本らしい教育実現のために、まだまだ色々としないとな。

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    2025年09月10日
  • 民主主義

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    内容自体は非常によくまとまっていると思うけれど、独裁主義と対比した形での民主主義は、これだけSNS等が発展した現代において古めかしく感じた。

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    2020年04月26日
  • 民主主義

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    35ページや103ページを筆頭に、民主主義としての悪手で成りうる結果としてあげられてる内容が、今の日本の政治に当てはまるところがある。
    だからこそ、60年前に書かれたものだが、今こそ政治家に、そして国民にも読んでほしい。長いけど。
    民主主義の意識は、国民がしなくてはならない。その意識を多忙を盾に持たせまいとするのは、果たして民主主義の崩壊か、独裁主義の始まりか。

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    2019年06月30日