【感想・ネタバレ】民主主義のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年05月01日

 戦後の日本、戦後まもない教育は今の私たちが思っている以上に民主主義について真剣に向き合って、本質的な部分を教えようとしていたという衝撃。占領下という制限のある中で、あそこまできっちり書いだ人がいたからそこ、今の日本が保たれているのかとしれない。

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Posted by ブクログ 2020年04月29日

長い…!とにかく長い!これが中高生の教科書として採用されていたと考えるとげんなりするけれど、読み物としては重厚感があって大変分かりやすい。中高生だけでなく、ぜひ大人にも読んでほしい。
民主主義とは何か?どうしたら日本は民主主義をわがものにできるか?戦後まもなくに編まれたこの教科書は、その数年前に日本...続きを読むを荒廃の地にした戦争を繰り返さないための想いが詰まっている。民主主義は、政治家による政治ではなく、国民による政治である。何を今更、と言われるかもしれないが、大多数の人にとって政治とはどこか私生活とはかけ離れた遠い存在になってしまっているのではないかと思う。自分は関係ない、自分には政治なんてわからないからと政治を他人事のように扱うのは危険である。なぜなら、それは独裁者を生む道を用意しているからだ。政治を遠ざけるのではなく、身近なものであることを教える役割を、この本は担っていたのだと思う。一人一人が自分のこととして考え、議論し、より多くの人が納得できるようなよい選択をすることが、民主主義を健康的に運用することへとつながる。

昨今世を騒がせているウイルスの流行によって、国内(国際も?)政治への疑問が増している気がする。そんな時期にこの本を読むと、考えさせられることが多くある。ちょうど解説を書いている内田樹さんもついこの間ブログでコロナ後の政治の在り方について語っていて、タイムリーだなぁと。今後「正道」と思われていた民主主義がどう捉えられていくのかがたしかに課題となるのだろうと思った。有事の際、民主主義は対策を立てる上では後れを取るのかもしれない。あれはいい、これはダメ、というような意見の対立により、即決が求められる事柄がスムーズに進まないことが、今回の事態で身に染みた人も多いのかもしれない。しかし、だからと言って独裁者による専制政治は歓迎されないだろう(と思いたい)。

1948年に教科書に指定されてから70年以上経った今でも通じる内容であるところに、この本の意義があるのだと思う。内田さん的に言えば、今もなお「リーダブル」なのだ。丸々一冊は無理でも、部分的にでも学校で読まれてもいいんじゃないかな、と全体を通して思った。

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読みやすい名著

猫田 2019年11月30日

民主主義の根本について分かりやすく書かれている。読み物としても面白く読みだすと止まらない。

「民主主義は単なる政治のやり方ではなく、一人一人の心の在り方である。 すべての人間を個人として尊厳な価値をもつものとして取り扱おうとする心、それが民主主義の根本精神だ。」
ということが様々な角度から一...続きを読む貫して主張されている。
民主主義においては多数決は前に進めるための一つの方法であって、それが正しいと決まった訳ではない。多数決で選んだものが間違っており、前回少数意見だったものが正しいと分かれば、今度はそれを多数決によってまた選べば良い。というのは目からウロコでした。

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Posted by ブクログ 2020年06月21日

『民主主義とは心である。制度だけが形を取っていても、国民が目覚めた有権者にならなければ真の民主主義とは言えない。』
『私達自身が政治に深い関心を持って、自分達の力で政治を良くしていくと言う強い決意を抱く事、それが政治を良くする唯一の確かな方法である。』

精神論に終始している所はモヤモヤする部分もあ...続きを読むるけれど、今の日本の政治が腐敗しているのを政治家ばかりのせいにするのではなく、それを選んだ自分達にも責任があるのだと言う事をよくよく理解しないといけないなと改めて感ずる。

日本って自分達の力で民主主義を勝ち取ったと言う経験がないから、欧米に比べて政治への関心が希薄なのかな。内田さんの解説が面白い。

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Posted by ブクログ 2020年04月26日

内容自体は非常によくまとまっていると思うけれど、独裁主義と対比した形での民主主義は、これだけSNS等が発展した現代において古めかしく感じた。

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Posted by ブクログ 2019年06月30日

35ページや103ページを筆頭に、民主主義としての悪手で成りうる結果としてあげられてる内容が、今の日本の政治に当てはまるところがある。
だからこそ、60年前に書かれたものだが、今こそ政治家に、そして国民にも読んでほしい。長いけど。
民主主義の意識は、国民がしなくてはならない。その意識を多忙を盾に持た...続きを読むせまいとするのは、果たして民主主義の崩壊か、独裁主義の始まりか。

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