對馬達雄のレビュー一覧
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第2次大戦中のドイツ国内でナチに抵抗した人々についてまとめられた、有益な一冊。ユダヤ人を匿ったり逃した人々、反ナチ活動を行なった人々の様子が余すところなく網羅されている。それ故当時う人物や団体名も多く、できれば年表だけでなく各グループ名と判明している参加者ごとにまとめた図でもあるとありがたかったかも。第2次大戦後これらの活動が語られなかったのは、当事者があえて声高に言わなかったこともあるが、ナチ抵抗者たちが社会から裏切り者的な扱いを受けていたこと、戦後の占領国の政策の都合上多くのナチ関係者は国の中枢に戻り、抵抗活動の資料が破棄されてしまったことが大きいという事実に驚いた。ドイツ観が変わった。こ
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Posted by ブクログ
p.58 ドイツ全土に食料配給制が実施され、9月1日の開戦と同時に、灯火管制義務、防空義務、海外放送の傍聴禁止が支持された。
p.107 ドイツ政府は現在の教会、つまりキリスト教を廃棄しようとしています。ドイツ人は全て1つの教えだけを信じて、ドイツ、キリスト者(福音波野協会の家、ナチ党シンパである「帝国協会」に結集した一派)の信者になるべきだといいます。
p.176 いずれにしても、軍事的な敗北だけがナチズムからドイツと世界を救う前提になると信じました。同じドイツ人として当然、良心の葛藤がありましたが、このように確信したから、皆、自国の敗北を願ったのです。同胞達の精神的に大事なものが -
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ナチスドイツに対して抵抗した、一般市民出身の脱走兵の戦中戦後を取り上げている。
脱走兵バウマン氏の苦労、苦難の人生については、復権及び保証は当然と思われる。
しかし、ナチスドイツの体制に批判的な考えを持ちつつも、目の前の戦争において、殺人行為を遂行しなければならなかった国防軍兵士たちからすると、脱走兵は当時のドイツ国民としての義務を果たさなかった裏切り者だという意見も理解できる。
問題は、脱走や戦時反逆などの消極的抵抗に対して、国防軍司法官がほとんど死刑をもって処罰したことであり、それにも関わらず、戦後、司法官たちがが、ナチスドイツから中立的であった軍司法というイメージを作り上げ、最高裁、政府 -
Posted by ブクログ
良くも悪くも新書レベル。ナチの政策に反旗をひるがえすという意味でユダヤ人保護から直接的なテロまで様々な集団を網羅しているものの、それらを有機的に結びつけるような論理はなし。 個々の事例に関しては、門外漢なので詳しくは知らんが既知の情報も多く読書の快楽はあまりない。トンデモ社会学のようなことは言わないのである意味で誠実ではある。
戦時中の独裁政権に対する反抗は、洋の東西を問わず戦後言説で美化されがちだとばかり思っていたのだが(『言論弾圧』のように)、ことドイツ人に関しては案外そういった自分語りはしてないのだなと、色々と思うこともあったり。
こんなにも素晴らしい人々が!と手放しで浮かれる前に彼