對馬達雄のレビュー一覧

  • ナチスに抗った教育者 ライヒヴァインが願ったこと

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    こうして戦った人たちもいたのに、なぜナチの暴虐は止められなかったのか。一人一人の良識が試される。現代も。

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    2025年04月05日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    ヒトラーが絶対的に支配していた第二次世界大戦中のドイツで、ヒトラーに抵抗してユダヤ人を助けたり、反ナチスの行動をしていた人達がいました。
    彼らは、国民の大多数がナチス体制を支持していた中でも、自分の良心に従い行動していました。
    多くの人達が捕まって死刑になったりしました。

    自分が同じ状況に置かれたとき、彼らのように勇気ある行動をすることが出来るだろうか?と自問すると、たぶんできないだろうと思います。

    人間は、ヒトラー、ナチスのように残虐非道なこともするし、その反対にこの本に書かれているような尊い行動をすることもします。
    人間の不思議さを感じました。

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    2024年10月20日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    重苦しくも感動的で、戦中だけでなく戦後の苦渋に満ちた動向も押さえてあり、歴史の重みを感じられる1冊でした。
    シュタウフェンベルク、ショル兄妹、バウアー検事長たちのことは知っていましたが、一労働者でしかないのに、一人で孤独にヒトラー暗殺を計画したという、ゲオルク・エルザーのことはまったく知らなかったです(調べたら、やっぱり映画になってました)。
    映画『タクシー・ドライバー』のような、半ば異常者なのでは? とも思ったのですが、現在では故郷に全身像が建てられるほど評価されているとのこと。
    ドイツ国民全体(大半は己可愛さからヒトラーを支持した)からすれば極小数ですが、それでも勇気を持ってヒトラーに抵抗

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    2024年08月31日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    凄惨な反ナチ弾圧の実態が、実例を挙げながら克明に綴られているのに圧倒されたが、最終章(五章)の占領政策や東西冷戦といった体制側の都合によって反ナチ抵抗運動を無視、無かったものと扱ったくだり、その後のレーマー裁判についての記述には、「大衆心理」が抱える普遍的な、時代を超えた課題が抽出されているように感じた。

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    2024年02月13日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    ドイツ近代史について良書。研究としての読み応えと、市民的勇気に心揺さぶられる稀有な読書体験ができた。昨今ヒトラーの人間性を好意的に捉える言説が巷で聞かれるが、この本を読み、どれだけの人がナチスドイツの犠牲になったのか、未来ある大学生が処刑されるような国のトップを肯定的に解釈する恐ろしさがどれほどのものなのか考えて欲しいと感じた。また時代は違えど西洋史を専攻した人間として、キリスト教的価値観倫理観とヨーロッパという点でも興味深かった。
    ヒトラーが国民から大きな支持を得ていた中で、見つかればほぼ確実に処刑されることを理解しながら、抵抗した人々の姿を本書から感じ、自分がそのようなことができるだろうか

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    2021年05月30日
  • ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー

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    第一次世界大戦の経験から、ナチスにとって「脱走」は非常に重い罪で、国家を拒否するどころか民族共同体絶対と見るナチスの倫理に背く最悪の行為と見なされていた。戦後、また脱走兵の死後も名誉回復などで論争がおき、戦争によって人生を台無しにされる。

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    2021年05月20日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    最初から最後まで読み応えのある内容だった。
    反ナチ市民を中心にした時系列の章立てのおかげで、市民側が望んでヒトラーを求めたこと、なぜ望んだのかという背景的な社会問題も明瞭に説明されている。
    ヒトラー内閣成立後、より激しくなる暴力、略奪経済、消耗戦。
    密告が常態化しているなか、個人レベルの消極的な反ナチ活動はあり、慎重に活動の輪を広げてネットワークを成してユダヤ人をかくまい逃がそうとしたり、理想の未来「もうひとつのドイツ」に着目して燃える市民がいたりする。
    第五章での、レーマー裁判の裁判長バウワーの論告には、言葉の持つ「智」の力を感じた。
    最後にまとめられていた年表は、関連情報がまとめられていて

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    2021年01月25日
  • ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー

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    3万人以上が処刑されたというナチスドイツの脱走兵。戦後も長くその名誉は回復されないままであった。好意的に語られることの多いドイツの過去の精算、最後のタブーを追った作品。

    第一次世界大戦の経験からヒトラー、ナチスドイツは脱走兵に対して厳しい処罰、死刑で望んできた。軍の司法の幹部は戦後も一定の地位を維持し、名誉回復に反対する。

    共に戦場を離脱し亡くなった盟友のため、名誉回復を果たして96歳で逝去した一人の脱走兵の長い戦後を中心に、戦後ドイツの最後のタブーを追った良著。

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    2021年01月11日
  • ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー

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    脱走兵がいかに戦後、悲惨な立場に置かれ続けたか。そしてそれを脱走兵当事者と、人文社会科学の研究者の協同により克服していったか。そのプロセスにおける歴史研究の役割の大きさに衝撃を受けた。

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    2020年10月30日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    ナチスやヒトラーの犯罪性を見抜き、戦後構想の先見の明の高さ、行動する自己犠牲精神の気高さや高貴さに胸が打たれた。良書です。おすすめ

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    2018年01月17日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    ヒトラーの圧制時代に、勇気を持って抵抗し続けた多くの人たちと、クライザゥサークルや白バラ運動、ローテ・カペレ、教会、等の考え方の異なる複数の団体があったことに初めて気付かされた。彼らの、祖国ドイツを愛して危険を顧みない気高い行動に心をうたれた。また一方では、ヒトラーのナチが小市民的なドイツ国民に圧倒的に支持されていたことも驚きだった。人間社会はいつでも、我欲に流される人々と、人としての尊厳を守り続ける人がいることを再認識させてくれた。人としてどう生きるかを考えさせる本だと思う。

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    2016年05月25日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    良心に基づき命を賭して反ナチ行動を取った市民たち。彼らは戦後一転評価を得たわけでなく,長らく同胞から裏切り者呼ばわりされ,報われることはなかった。よく考えるともっともな流れではあるけれど,この事実はかなりショッキングだ。反ナチという点で彼らと同じ立場であった占領軍も,占領政策の都合上,反ナチ抵抗運動については故意に黙殺した。力をもつものと力をもたないものの差,といってもいかにも酷な話だし,勝者が敗者である全ドイツ人にドイツの犯罪の責任をかぶせることで,逆に個々のナチ同調者の責任を稀薄化してしまう結果となっている。
    この本で紹介されているように,有名な白バラ事件と7月20日事件のほかにも数々の無

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    2016年01月23日
  • ナチスに抗った教育者 ライヒヴァインが願ったこと

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    「レナーテも機会があったら、いつも人には親切にしなさい。助けたり与えたりする必要のある人たちにそうすることが、人生でいちばん大事なことです。だんだん自分がつよくなり、楽しいこともどんどん増えてきて、いっぱい勉強するようになるとそれだけ人びとを助けることができるようになるのです。これから頑張ってね。さようなら。」

    「教育など必要ない」としたナチス支配下のドイツにおいて、ナチスに抗い子どもたちの未来を明るく照らし続けた教育者ライヒヴァインが、捕らえられ、処刑される直前に長女へと送った手紙です

    彼の最後の言葉は「学ぶことの意義」でした

    それは「人を助けるため」にある

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    2024年10月29日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    戦時中の反ナチ運動は非常にも危険だったにもかかわらず、それに立ち向かった人々は少なくなかった。戦後も裏切り者扱いされることがあったり、苦労は続いていた。

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    2022年02月28日
  • ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー

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    ナチス支配への抵抗者を顕彰する戦後ドイツだが、「国防軍からの脱走」という形で抵抗した人々はその栄誉にあずかることはできず、21世紀になるまで臆病者、卑怯者として罵られ、貧困に喘ぐ人生を強いられた。その名誉を回復する戦いの記録。
    ナチス政権下で軍司法を担った人々が戦後どのような役割を果たしたのかも注目。

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    2021年04月03日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    ●ドイツ人はなぜナチスを受け入れたのか

    現代にも共通する社会政策があったのだな。失業問題、公共事業、格安ツアー旅行の推奨、オリンピック開催…

    芸能人がすぐ炎上したり、他人をむやみに攻撃する今の日本も危ういと思っちゃう

    ●戦時中のドイツにいた反ナチの人々
    戦後彼らの復権に時間がかかった理由は、ドイツ人全てを一括りにして悪と断定したい欧米と、ドイツ上層部に残ったナチ残党、それから戦時中ナチスの非人道的政策に無関心を装った大衆だった…

    良い学びだった

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    2020年10月25日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    "機会があったら、いつでも人には親切にしなさい。助けたり与えたりする必要のある人たちにそうすることが、人生でいちばん大事なことです" 他人にどう見られるかではなく、自分が何をすべきか

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    2019年06月04日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    第2次大戦中のドイツ国内でナチに抵抗した人々についてまとめられた、有益な一冊。ユダヤ人を匿ったり逃した人々、反ナチ活動を行なった人々の様子が余すところなく網羅されている。それ故当時う人物や団体名も多く、できれば年表だけでなく各グループ名と判明している参加者ごとにまとめた図でもあるとありがたかったかも。第2次大戦後これらの活動が語られなかったのは、当事者があえて声高に言わなかったこともあるが、ナチ抵抗者たちが社会から裏切り者的な扱いを受けていたこと、戦後の占領国の政策の都合上多くのナチ関係者は国の中枢に戻り、抵抗活動の資料が破棄されてしまったことが大きいという事実に驚いた。ドイツ観が変わった。こ

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    2017年02月02日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    意外だったのがヒトラーに抵抗した人々が戦後積極的に名乗り出たわけではなかったこと。あれだけ支持された政権であったわけだから名乗り出ることは即「売国奴」「第五列」の烙印を押されるわけで…。
    「白バラ」など聞きかじった程度の話もまとまった分量が読めて良かった。

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    2016年03月01日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

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    ネタバレ

    映画「戦場のピアニスト」を見てから興味を持って読んだ一冊。ユダヤ人からの視点だけでなくドイツ人側からの人生も知ることができた。改めて当時のヒトラーへの陶酔具合の高さを実感した。

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    2025年04月16日