【感想・ネタバレ】ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブーのレビュー

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Posted by ブクログ

第一次世界大戦の経験から、ナチスにとって「脱走」は非常に重い罪で、国家を拒否するどころか民族共同体絶対と見るナチスの倫理に背く最悪の行為と見なされていた。戦後、また脱走兵の死後も名誉回復などで論争がおき、戦争によって人生を台無しにされる。

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2021年05月20日

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3万人以上が処刑されたというナチスドイツの脱走兵。戦後も長くその名誉は回復されないままであった。好意的に語られることの多いドイツの過去の精算、最後のタブーを追った作品。

第一次世界大戦の経験からヒトラー、ナチスドイツは脱走兵に対して厳しい処罰、死刑で望んできた。軍の司法の幹部は戦後も一定の地位を維持し、名誉回復に反対する。

共に戦場を離脱し亡くなった盟友のため、名誉回復を果たして96歳で逝去した一人の脱走兵の長い戦後を中心に、戦後ドイツの最後のタブーを追った良著。

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2021年01月11日

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脱走兵がいかに戦後、悲惨な立場に置かれ続けたか。そしてそれを脱走兵当事者と、人文社会科学の研究者の協同により克服していったか。そのプロセスにおける歴史研究の役割の大きさに衝撃を受けた。

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2020年10月30日

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ナチス支配への抵抗者を顕彰する戦後ドイツだが、「国防軍からの脱走」という形で抵抗した人々はその栄誉にあずかることはできず、21世紀になるまで臆病者、卑怯者として罵られ、貧困に喘ぐ人生を強いられた。その名誉を回復する戦いの記録。
ナチス政権下で軍司法を担った人々が戦後どのような役割を果たしたのかも注目

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2021年04月03日

Posted by ブクログ

国のために命をかけて戦った人からすれば脱走者は許せないだろう。
しかし脱走者も人としての権利は当然あるが長年人として扱われなかった歴史があるというのは知っておくべきだ。

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2022年05月18日

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