吉田勝次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み聞かせ 2年生 7分程度
洞窟探検に出発だ!
「どうくつ探検家」である吉田勝次さんによるドキュメンタリー風写真絵本です。
洞窟に着くまでも大変です。ジャングルの草木をかき分け、半ば塞がっている入り口を確保する。
狭い入り口から、天井のつらら石や地面や壁を壊さないように進む。
お腹が空いたら洞窟の中で調理するし、寝袋で一休みして、うんちやおしっこは袋に入れて持ち帰る。
暗い洞窟だけど動物だっている。蝙蝠、ウナギ、海老や蜘蛛。
滑らないように気をつけて、高いところはロープを使って上り降り、どろんこ知り合ったは少しずつかき出して進み、地底湖には潜水具で潜る。
それでも行き止りになることもある -
Posted by ブクログ
TV番組のクレイジージャーニーを観て吉田勝次さんを知った。洞窟に対する情熱と生き様に、すぐさま虜になった。番組を観て吉田さんの事をもっと知りたい!という衝動が抑えられなくなり、手に取った本。
印象的だったエピソードは、何人もの仲間の協力を得ながらその先に洞窟があるのか誰も分からない状況で何日も地下を掘り進め、吉田さんだけが最後まで諦めず皆を説得しながら最終的に前人未到の地下空間に到達した話。
これは並大抵の思いじゃやり遂げられない。最後まで自分を信じ、情熱の炎が消えかかっている仲間達を焚き付け励まし続けなければ、成し得ない事だ。
この本を読んで、益々吉田さんの事が好きになった。
こんなに本 -
Posted by ブクログ
洞窟探検って面白そう!という単純なものではありませんでした。想像を絶する過酷さです。
常に危険と隣り合わせ、水に潜ったり、泥の中を這いつくばって進むその執念、その先にある景色がいくら美しくても心の底から好きでないとできないお仕事です。
骨折している回数があまりにもすごくて、日々トレーニングをしている強靭な肉体だろうに、こんなに大変な仕事があったのかというショックを受けました。
考えてみれば当然なのですが、コンタクトもメガネも命取りになるので、視力が良くないと洞窟探検家にはなれないそうです。
そんな選ばれた探検家だけが見ることのできる、命懸けで撮った景色を手にとって見られるなんて、とてもありがた -
購入済み
縦穴とか凄すぎます
挿し絵もあったりして、非常にわかりやすく、洞窟探検の世界に魅了されます、が、自分には行けないな、と。
自分には無理な世界だからこそ、知りたい世界でもあり、大変興味深く読めました。 -
Posted by ブクログ
洞窟探検家「吉田勝次」、遅れながらクレイジージャーニーで知りまして、唯々凄い人だと思ってましたが、本書もめちゃくちゃ面白かった!
なにより諸々の探検内容や活動技術の説明がシンプルかつ明晰で、吉田さんはすごいプロフェッショナルなんだなってことが凄く理解できた。自分自身のことだけでなく、探検隊員や洞窟に関係する周りの人、そして洞窟の先々のことを常に真剣に考えてアクションしていて、まさに真のリーダーなんだなって思った。
また「絶体絶命」、「危機一髪」というワードが連発、それも吉田さんらしいなって思った(笑)。
「霧穴」の紙上探検だけで十分興奮したし、本当に面白い一冊でした! -
Posted by ブクログ
ケイビング趣味が高じて専門家の域に到達した方の、洞窟語りの本。その2。
前作「洞窟ばか」が、ご本人の『人柄』の本だったのに対し、こちらは『洞窟』にフォーカス。
どんな洞窟に入っているかがよくわかる。
ホームグラウンドの霧穴のほか、ハワイの溶岩洞窟とか、塩の結晶を見ることができる洞窟とか。霧穴の紙上探検はイラストでの説明も多くて、イメージしやすく、楽しかったです。
実際の洞窟探検は、想像以上に怖かった。
岩に足を挟むリスクとか、縦穴から岩が落ちてくるリスクとか、大岩が崩れてきそうな細~い道とか。ケイブダイビングの危険性はゲーマー基本知識としてはありましたが、話の臨場感はまた格別。
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトル通り、洞窟探検の本。
そして、タイトルと副題の「すきあらば~」という表現から受ける印象と、読後感にまったく違和感のなかった本。
日本初の洞窟探検家(そんな職業がないので著者が勝手に作ったらしい)の一代記ですね。
何よりも口絵のライトアップされた口絵が美しく、一瞬、洞窟に行ってみたい、と思いつつも、やっぱ無理だわ、とあきらめもつく本でした。
本文にも触れられていますが、とても危険です。死にます。300メートルの崖をロープ1本で、普通は3~4時間かけて登るところを、落石により骨折しながら30時間かけて登って生還するとか、いやマジ無理です。
とにかくバイタリティーにあふれており、一人称の「 -
Posted by ブクログ
<目次>
プロローグ 洞窟探検への招待
第1章 大洞窟「霧穴」を紙上探検する
第2章 石灰洞窟と火山洞窟
第3章 世界のすごい洞窟
第4章 未踏の地を探して
特別付録 洞窟壁画の謎に迫る~吉田勝次vs五十嵐ジェンヌ
<内容>
洞窟の探検家による、洞窟の魅力を余すことなく紹介した本。高いところ、狭いところが苦手な著者が、なぜそれを兼ね備えた洞窟探検に目覚めたか?幼いころ、近くのドブ川でいろいろな生物を夢中で捜していて、つい道路を潜る長い側溝に潜り込み、500mほどの対岸(?)に辿り着いたことから。
この本には日本の有名どころは全く出てこない。石灰岩地層から自ら洞窟(鍾乳洞)を -
Posted by ブクログ
洞窟探検がどのように行われているか、面白く、時に死と隣り合わせのエピソード、綺麗な写真などを紹介することで、一般向けに洞窟「探検」の魅力を紹介する書籍。
非常に具体的に描写をしてくれていて、類書は見たことないので興味深くはある。ただどうしても自分が全くイメージできないような場面が多くあるため、書籍の文章を読んだり簡略図を見ても今ひとつどういう状況なのかわからない場面も多くあったのは事実。綺麗な写真やエピソードが魅力的だが、探検の過程を説明するメディアとしては文章よりも映像の方がいいんじゃないかと感じてしまった。
また秘境探検で辛い場面だけでなく、外国とのコミュニケーションで苦労したが多くあ