親鸞のレビュー一覧

  • 歎異抄

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    日々ありとあらゆるものに悩みぐらぐらふらふら迷っている自分だけど、この本を読んで、そんな自分でもいいのかなぁと思うことができた。

    自業自得という言葉があるけど、この本の中ではそんなものはなんら関係なく掬い上げる「アミダはん」の存在を諭していて、親鸞が語った様々な話に触れていくうちに、自分のどうしようもなさやあさましさを思い、こんな自分に関わってくれている周りのヒトモノセカイそしてそこから生ずる縁、全てに有り難いなという気持ちが湧いてきた。
    仏教の今生における目標は心の平安であるとしたら、この有り難いと思う心の状態というのは、とてもそれに近い気がする。
    愚かな自分を認めた先にそれをも大きく包ん

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    2022年02月25日
  • 歎異抄

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    ネタバレ

    南無阿弥陀仏

    南無(帰依する)
    阿弥陀仏(阿弥陀様のところに)

    阿弥陀様を信じて念仏を唱えれば
    だれでも阿弥陀様が待つ極楽浄土にいける

    他力本願
    よいことをしたか、悪いことをしたかではなく
    自力なのか?他力なのか?が大事

    阿弥陀様のお慈悲は、ただあなたにすがりますよという他力の心に向けられる

    自力の行いはすべて「善」

    みんな煩悩の支配から抜け出せない悪人だというのに、善人は自らの善行を誇って、阿弥陀様の慈悲を遠ざける

    要するに、救われるには自分が悪人であることを自覚しろってこと

    念仏を心から喜び、急いで浄土にいきたがるものに阿弥陀様の救いは必要ない

    どんなに念仏しても心から喜

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    2021年03月21日
  • 歎異抄

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    浄土真宗の教祖である親鸞。
    その直弟子の唯円が師である親鸞の思想がその死後に異なったものになることを歎じて書いた書と言われる『歎異抄』

    親鸞(1173-1262)は12世紀から13世紀にかけて生きた人物であり、今から750年以上も前の人物だ。

    驚きなのは、親鸞は弟子をとらない、としてこの本文中にも書かれてあり、
    また、大正時代のベストセラー本でもある『出家とその弟子』でも、このような形で描写されてあったが、その親鸞の教えである「浄土真宗」が今も尚脈々と受け継がれているということだ。

    唯円のように全てをなげうって、丁稚のような形で遍路をともにするものはいたが基本的には弟子達にお寺で大規模に

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    2019年02月02日
  • 歎異抄

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    面白かった。
    でも逆説的というかよくわからない部分もあった。
    でもわからないようでわかる。
    悪人こそ救われると言うことが特に難しい。
    因縁についてはわかった。

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    2025年05月31日
  • 歎異抄

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    現代語訳が、今どきここまでコテコテな人は居ないって…というレベルのコテコテの関西弁で、訳者はこの古典新訳のシリーズで『梁塵秘抄』を歌謡曲風に訳している人でもある。
    唯円が師の親鸞から伝え聞いた事を記述する、というスタイル(とくに前半部)なので、究極の話し言葉であるコテコテ関西弁をチョイスしたのは正解な気がする。黙読より、音読してみると良いと思う。

    昨年浄土真宗のお寺での葬儀に参加する機会があり。参列者は基本的に要所で「南無阿弥陀仏」とつぶやくのみで、結構な田舎で通夜の後に不寝番して線香を…的な地域なんだけど、お坊さんは「無理せず。真宗ではそれは必ずしも必要ではない」のようなことをおっしゃり。

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    2024年04月20日
  • 歎異抄

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    『方丈記』に続き、徳を積む参考書として読んでみたけど、「ナンマンダブ」という魔法の言葉を唱えれば往生できるという。。聖人への道は多種多様だなと。
    『方丈記』を読んで、道端に酔っ払って寝ている人達の額に『阿』の字を書いて回りたいと思ってたところへ、まさかの簡単な方法が紹介されるという結末。
    他には、読み進めるとキリスト教に共通する教えもあり、まだまだ勉強する事が沢山あり、友達とワイワイ仮説の会話をしたい本の一つとなりましたと、云々

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    2023年07月10日
  • 歎異抄

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    一周回って「無思想」に辿り着いた親鸞さん。親鸞さんと唯円さんの対話があまりにも衝撃的な内容すぎて、『歎異抄』を書き写した蓮如さんも、「むやみにこれを読ませることを許してはならない」と最後に注釈を入れるほど。でも読んじゃダメって言われるほど、もっと読みたくなるものなんじゃないか。
    修行や勉強なんてしなくても、南無阿弥陀仏の魔法の言葉でみんな天国行けるから、アミダはんに全部任せちゃいなさいということだった。
    徳の積み方は千差万別なんだな、と目から鱗。

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    2023年07月09日
  • 歎異抄

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    何度目かの読み直しである。今度は、全面関西弁なので、とりあえず最後まで読み通す。関西弁、良いと思うよ。そもそも文字を知らない庶民に親鸞の教えを広めるのが目的の書き物じゃけん、しゃべり言葉で伝わらんかったら、意味ねぇーけんな(←突然岡山弁)。

    (やはり元に戻して)「自力本願」に対する浄土真宗は「他力本願」。その他「悪人正機説」など、試験に出るから覚えていても、それを真から納得する者はいったいどれほどの人がいるのだろうか?わたしの家はそもそも真言宗なので、葬式の場面で「親は往生したのか」と自問自答したことはなかったのではあるが、何度か浄土真宗の葬式に出席していた時は、昔読んだ解説本や吉川英治・倉

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    2020年10月12日
  • [新訳]歎異抄 「絶対他力」の思想を読み解く

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    テレビ番組で歎異抄を知って、初めて読みました。偏りなく訳しているように感じられ、入門として良い本だと思いました。

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    2019年10月02日
  • 歎異抄

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    こちらのコメントは「ツァラトゥストラはかく語りき」でご覧ください。

    2018/11/01 更新

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    2018年10月26日
  • 歎異抄

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    歎異抄を現代関西弁に訳すという面白い試みの本。
    親しみやすさは確かに増したような気がしましたが、読み進めると自分は関西弁に触れたことがあまりないせいか、少し読むのに苦労しました。
    ただ、平易な口語訳で書かれているため、「読む」こと自体に労力を使う必要がなく、折に触れ何度も読むことが出来るのがこの本の優れている所だと思います。

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    2013年05月31日
  • 歎異抄

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    ネタバレ

    今週おすすめする一冊は、親鸞の教えを弟子の唯円が書き綴った書
    『歎異抄』の現代語訳版です。現代語訳と言っても、本書は大胆に
    も、思いっきりくだけた関西弁になっています。「金剛」を「ダイ
    ヤモンド」と訳すなど、ちょっとそれはどうなの?と思うような部
    分もありますが、画期的に読みやすいことは確か。日本史の教科書
    の中でしか知らなかった『歎異抄』をあっという間に読めてしまう
    手軽さは、やはり新訳ならではでしょう。

    『歎異抄』というと、「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人を
    や」というフレーズが有名ですね。「善人が浄土へ行けるなら、悪
    人だって行けるのは当然だ」という意味で、このような考え方を

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    2012年01月05日
  • 歎異抄

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    宗教を過度に否定する風潮が今の世の中にはありますが、歴史上何億、何十億単位で人を救ってきたのもまた宗教な訳で、そこに縋るのは人間として何も不思議じゃないんですよ。とりわけ『歎異抄』には「お前が持ってる荷物全部オレが持ってやるから貸しな」的な空気があって愛しています。

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    2023年09月11日
  • 歎異抄

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    8年前に梅原猛訳で一度読んでいるのだが、好きな「光文社古典新訳文庫」で「関西弁訳」があると知り読んでみた。

    原典は現代の日本人からすると十分に格調高い古典的な硬い文章に見えるのだが、当時の親鸞はわかりやすい平易な言葉で説いたらしく、その雰囲気を醸すために、『何となく分かる』スタイルの関西弁風翻訳としたそう。その試みは当たっているような、そうでないような。関西に計15年程住んだ者にとっては分かりやすく感じた。二度目だからかもしれない。

    悪人正機説(善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや)が誤解されないように諭した部分の例え話は秀逸だ。

    十三
    原典
    くすりあればとて、毒をこのむべからず

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    2023年09月09日
  • 歎異抄

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    「南無阿弥陀仏」

    哲学の次は仏教です
    どこを目指してるんでしょう?w
    答え:どこも目指していません

    はい、うち思いっきり真言宗なんですが、まぁいいでしょう
    唯円さんとは同郷なんであまいいでしょう
    甲子園で自分とこの県代表応援するのと同じ気持ちで読みました

    って嘘!絶対嘘!!

    でも、大丈夫どんな気持ちで読んでも最後「南無阿弥陀仏」っ言っときゃオールオッケーです
    え?そういうことじゃない?

    いやいやそういうことでしょうよ!
    気持ちでしょうよ!

    そう…なの?(知らんわ)

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    2023年06月05日
  • 歎異抄

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    仏の教えとは寛容だなーと思いました。
    ナンマイダブと唱えれば善悪に関係なく阿弥陀様が救ってくれる…このユルさが現代でも受け容れられている所以なんでしょうか。

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    2022年01月11日
  • 歎異抄

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    本書の内容とは直接的には関係ないが、本書を読むと「組織は腐敗する」事がよく分かる。
    組織は集団を形成し、集団は力を持ち、集団の力を使う時に組織内外に権力が生まれる。そして、権力は必ず腐敗するから、組織は腐敗する。

    その腐敗は、我々凡夫の煩悩によるものである。
    そして、煩悩こそが苦の原因である事が多いのも事実。しかし、煩悩は人が生物として生きていくために重要なので、煩悩をなくす事は相当に難しい。

    ただ、煩悩がある事を理解し、コントロールする事は可能だと思う。
    その方法に、宗派により様々な作法の違いがあり、揉める原因ともなるのだが、揉めるのも煩悩という。。。

    煩悩を減らしたり、整理すると楽な

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    2021年07月03日
  • 歎異抄

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    関西弁訳というのに惹かれて読んだ。
    堅苦しい印象がなく、すらすらうと読むことができた。
    「他力」ということがどういうことなのか、よくわかったような気がする。

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    2016年04月19日
  • 歎異抄

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    【本の内容】
    「アミダ如来はんにいただいた信心を、おれのもんやいう顔で取り返そういうのんは、ホンマにアホらしいことやで」。

    天災や飢饉に見舞われ、戦乱の収まらない鎌倉初期の無常の世にあって、唯円は師が確信した「他力」の真意を庶民に伝えずにいられなかった。

    親鸞の肉声、ここに蘇る。

    [ 目次 ]
    歎異抄
    歎異抄(原典)
    付録 親鸞和讃抄

    [ POP ]
    浄土真宗の開祖、親鸞(1173~1262年)の言葉を弟子の唯円が書き取ったとされる仏書を、文芸評論家の川村湊さんが現代語訳した。

    取り合わせが意外だ。

    しかも、当時の語りの雰囲気が出るよう関西弁風にしたという。

    「悪人正機」を唱えた

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    2014年09月20日
  • 歎異抄

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    今まで読んできた歎異抄のなかで一番分かりやすい。大阪弁で原題訳された親鸞の言葉にとても親近感が持てた。

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    2014年04月01日