木村朗のレビュー一覧
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自律する市民にとって、一番求められる資質、それはメディアリテラシーである。それは、多様なメディアを意識的・批判的にとらえ、自律的に関わり、能動的に表現することを意識しながら、情報の受け取り方に注意し、報道を鵜呑みにしないという視点なのだ。
そういうことを大前提にこの本を読んでみる。
誰がこの国を動かしているのか。
まえがき
戦後日本の根深い癒着構造 鳩山友紀夫
第1章 安倍政治、対米隷属レジームの正体
第2章 この国を動かしているのは誰なのか
第3章 日本人にとっての原爆、原発、核開発
第4章 沖縄から見えてくる日米関係の核心
第5章 いま求められている日本外交とは
第6章 拉致、慰安婦問題 -
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アメリカでも若い世代になると原爆投下に反対となる。
長崎に投下されるときは本当は小倉だったが、曇っていた。でもこの曇りは人為的な原因かも。2014年7月26日毎日新聞によると、八幡市の八幡製鉄所の従業員が、敵機襲来に備えてコールタールを燃やして煙幕を張ったと証言した。広島が新型爆弾で攻撃された情報をとらえ、次は小倉だと思った人たちが煙幕を張って襲来を防ごうとした。
原爆投下はあくまでも、無差別爆撃の延長線上で考えるべき。
1943年5月には、原爆投下目標として日本が選ばれていた。トラック島の海軍基地。ドイツは対象外だった。なんといってもドイツに落とすと原爆で反撃されるかもしれないから。
ニュル -
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20年間、地元の区民プールで泳いでいます。
定点観測すると、ずいぶん変わったなと思います。
施設は、割ときれいに保っています。
管理会社が、区から契約を
切られないために、
サービスレベルをよくし
、低賃金で、従業員を雇い、
膨大な数のチェックリストを作り、業務を行っているからです。
以前は、よくプール内で、知らぬ人と、世間話をしていましたが、
今はなくなりました。
一心不乱に、そう何かにとりつかれたように、
ぐるぐると泳いでいる人が増えました。
きっと「決められたメニュー」があるんだと思います。
そうすると、「カラダに良い」のだと思います。
ただ、以前は、「そのように、考える人」は、あ -
Posted by ブクログ
「永続敗戦レジーム」の白井聡氏による安倍政権のアメリカ追従路線の結晶化、鳩山元首相のなぜ政権交代が失敗したのかの自己分析、木村朗氏による沖縄の辺野古・独立運動の動きなど読み応えがありました。政権交代時に民主党がやろうとしていた根本的な政治改革を真に実現するための示唆に富む内容ですが、今の政治状況で野党のとるべき次の一手には言及はほとんどなく、それは今後に期待します。対米追従をやめるのにトランプ大統領の誕生はチャンスと捉えるべきですが、在留米軍の駐留費にとどまららず、GPIF(年金積立金管理運用)50兆円のアメリカのインフラへの投資など、あからさまな擦り寄りを続けて目を覆うばかりです。商売でいう
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2部構成の本。
第1部は原爆投下と戦後史の謎というテーマ。
アメリカ陸軍長官だったヘンリー・スティムソンは、原爆投下の目的や動機について、二つの説を唱えた。
①早期降伏説(日本を早期降伏させるためには原爆投下を行うしかなかった)
②人命救済説(原爆投下を行わなければ本土上陸によって米兵に100万人以上の死傷者が出た。原爆投下により米兵と日本人の命は救われた)
①については、アメリカが原爆投下のため日本の降伏をできるだけ遅延しようとしていたことから否定できる。
②についても、本土上陸の場合の米兵死傷者数の予想はそれよりはるかに少なかった点から否定できる。
また日本が降伏するにいたっ -
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日本がアメリカの属国である、というのは内田樹氏だけじゃなく、映画『シン・ゴジラ』でも描かれるくらい言われるようになったなぁと思ったものだけど。日本を支配するというくらい大きな権力を握っているのはアメリカというより米軍。それを可能にしていいるのはその権力をかさに自分たちに利益を誘導する人たちがいるから。一方、アメリカはアメリカで軍事産業が国の指針に大きく影響を与えているという話も出ていた。支配の構造とは、簡単には解けない。そういう中で、一般庶民たる自分は、どう生きていったらいいのかねぇ。鳩山氏は評判悪かったけど、読んでみるとけっこう興味深い話を聞けたと思う。