柳家喬太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ円朝の怪談咄「牡丹灯籠」をもとにした書き下ろし
シリーズ第1作に続いてあまり幽霊は活躍しない。
「幽霊より人間が怖い」という言葉どおり、悪人伴蔵が何人も殺し、事件が起こる前からの因縁がからみあう。怨念、愛憎よりも、欲がまがまがしいことを引き起こす。
松浦シオリが描いた表紙の美しいお露の幽霊も、恋い焦がれて死んだのではなく、実は金を盗むために伴蔵が殺したもので、その幽霊に取り殺されたとされた萩原進三郞も、金の仏像を盗むために伴蔵が殺し、無関係の骨を置いて偽装したものだった。
平行して、お露の父親で籏本の飯島平左衛門が、妾のお園と共謀した隣家の源次郎に殺されるが、真相は下僕の孝助が昔切り捨てた -
購入済み
これ完結ですか?
魔族の呪いと、クランエの出生の謎がほぼ明らかに。
しかし、今回は兎に角勢いで解決を図る感じ。
前巻の理不尽も、マドカピアの失われた王子も、真ん中の国の建国も。