ジョーナ・バーガーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ人の心を変えるのは不可能、自分が変わるしかないと思っていた。
作者は誰にでも人の心は変えられるという。説得するのではなく、変化を妨げる障害を理解しそれを取り除くこと。ポイントは5つ「心理的リアクタンスを軽減する」「保有効果を和らげる」「心理的効果を縮める」「不確実性を取り除く」「補強証拠を見つける」。特に次の2つは印象に残った。心理的リアクタンスとは、自身の選択や行動の自由を制限したり、強制されたりするとその自由を回復しようと抵抗や反発の感情が生まれる心理現象。相手自身で変化の道筋を描いてもらうように促すことが重要。保有効果とは人が自分が保有しているものに対してそれを持っていない場合よりも高い -
Posted by ブクログ
・残念ながら、変化を起こそうとするときに、障害物を取り除くという方向で考える人はめったにいない。99%の人は「押す」方法を考えてしまう
・変化の触媒、カタリストになりたいのであれば、「この人はなぜまだ変わっていないのだろう」という根本的な問いから始めなければならない
・人は自分の自由を奪う存在に反発する。自分のコントロールを取り戻す方法の一つが、禁止された行動をあえて行うことだ。禁止されていることをすることで主導権・自主性を取り戻せると思ってしまうため、非合理なことでもなぜかやりたくなる
・人間には、人の影響を受けたくない、自分の自由意思で決めたいという本能がある。説得されないように送られてき -
Posted by ブクログ
ネタバレ人は他人の影響を知らず知らずのうちに受けていて、自覚がないという本書の言っていることは正しいと感じる。
他人からの影響と自分の決断の境界の定義が難しく、決断の99.9%が他人の影響というのはなんとも言えない。確かに自分が得た情報とは他人の言葉や行動を元にしている事はその通りであるが、それを全て他人の影響というのはどうなのだろう?
著者の例題にあるように猿の餌の例などは確かに他者の影響と捉えられるが、その行動の原理は他者を見てなぁなぁで行動しているなら他者の影響と言って良いが、自分で考えに考えた末の決断であったり、色の違いを気にせず一度試してみて他者と同じ判断をしたのであれば、それは自分の決 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人を動かしたり、変化させたりするために、積極的な変化を促したり、その方向に押すのではなく、変化の妨げとなる要素を取り除く、という発想で書かれた本書。
タイトルのカタリストは変化を媒介する触媒という意味であり、触媒によって自ら変化が起こることを示唆している。
変化の妨げになる要素は5つ。
①心理的リアクタンス(Reactance)
②保有効果(Endowment)
③心理的距離(Distance)
④不確実性(Uncertainty)
⑤補強証拠(Corroborating Evidence)
この5つの頭文字を取ってREDUCEをREDUCEすることが人を動かす秘訣と本書は言う。
①は人 -
Posted by ブクログ
具体的な例が多く、活用方法なども示してくれるので親切。
ただ、自分に落とし込める深い部分まで持っていけなかった、一気に読み進められなかったので、この評価。
▼概要
触媒=カタリスト
人が変化を起こそうとする際の【障害】これを取り除くものが、触媒=カタリスト
変化を妨げる
5つの慣性の5騎士 【REDUCE】
①心理的リアクタンス
人間本能のの反発作用、自分で説得するように持って行くには?
②保有効果
既に持ってるものは誰しも手放したくない。
行動を起こさないことによって、生じるリスク、得ることのできない利益に気づかせるテクニック
③心理的距離
少しずつ、近づくことで不可能な説得を