ナカザワマコトのレビュー一覧

  • カレンダーボーイ

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    東京バンドワゴンシリーズの小路幸也さんの名作長編。
    現代と小学生時代とを交互にタイムスリップする話だが、ふたり揃ってタイムスリップするというのが珍しい。
    小学生時代の描写、自分が生まれる前だし、実際に経験したわけでは決してないのに、どこか懐かしさを感じた。
    後半の”事件”のくだりがやや急展開な印象だったり、いくつか伏線が残った感はあるものの、ラストの”オチ”も含めて、間違いなく名作と思う。

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    2023年04月27日
  • COW HOUSE カウハウス

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    飛ばされて会社所有の大豪邸の住み込み管理人となった25歳の「僕」は、無人のはずの屋敷に次々と現れるワケありの人々に戸惑いつつも任務をまっとうしようと奮闘する。仕事とは、誰かを大切にすることとは―まっすぐな想いが心にしみるハートフル・ストーリー。

    【感想】

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    2017年08月15日
  • COW HOUSE カウハウス

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    森の豪邸の静かな日常から、だんだんと出入りする人の数が増えて、登場人物たちの過去が少しずつ明かされてきて、退屈しない物語でした。
    小路さんの作品には、よく「親のいない子」とか、様々な家庭の事情を抱えた人たちが出てきて、あぁそうだよね、こういう人たちは周りにもいるんだよね、と思い出させてくれると同時に、登場人物たちに皆、愛があって穏やかな気持ちになれます。

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    2015年10月15日
  • カレンダーボーイ

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    最高のエンタメ。

    なぜか眠るたびに過去と現在を行き来するようになった2人の男性。
    大人としての意識を持ったまま小学生としても過ごす。
    過去を変えてクラスメイトの少女を救うことはできるのか。

    過去の変化が現在にも変化をもたらす。
    いったいどんなラストが待っているのか。

    ぐんぐん引き込まれていく。

    思いがけないラスト。
    全てを手に入れることはできない。
    それは分かっていても切なくて。

    でも、美しい結末。

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    2013年10月14日
  • COW HOUSE カウハウス

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    ネタバレ

    分厚めの文庫本。

    メモしたいくらいの名言が散りばめられて
    います。ほんわかした気持ちで読めました。

    大豪邸の管理業務に左遷ってとこから可笑しかった
    です。愛情を持って厳しく部下に接する上司の
    有難さも感じました。

    COW HOUSEから沢山の若い才能が開花しますように。

    小路さんの作品のゆる~い感じがなんだか心地いいです

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    2012年06月26日
  • カレンダーボーイ

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    48歳の中年となった同級生の二人が、ある日を境に、寝て目覚める毎に小学校5年生の時の自分と現在の自分を意識が行き来するようになってしまう。
    タイムスリップやタイムパラドックスについての知識も持ち、過去をむやみに変えてはいけないと知りつつ、二人はどうしてもあることを決行しようとする。
    ストーリーの設定上、短い章で現在と過去が目まぐるしく入れ替わるというのが、最初はとっつきにくく、読みづらい部分もあったが、二人の企みが判明したあたりからは、あっという間だった。
    主人公が一人でなく二人でというのが斬新で、過去と現代の両方で相談をしながら計画を進めていく様子に、どんどんと引き込まれていった。
    ラストは

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    2011年08月24日
  • COW HOUSE カウハウス

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    ある事情から左遷同然に鎌倉へやってきた
    主人公の仕事は、今日からお屋敷の管理人。

    会社所有の大豪邸で、家賃水道光熱費無料にて
    可愛くて気の利く恋人と2人での新生活が始まる。

    しかし、あれよあれよという間に屋敷に集っていく
    人、人、人。

    予定外ばかりなのに、それでも気が付けば楽しく
    過ぎていく日常。
    その中で、主人公が立てた計画とは?


    希望を描いて何が悪い!と言わんばかりの
    楽しく前向きなお話。


    登場するそれぞれの人物に、それぞれの事情が
    あり、それぞれがどうしようも難しい問題ばかり。

    問題を抱えていても、みんな自分なりに楽しく
    生きようとしているのがまた素敵なんだよなぁ。

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    2011年08月10日
  • COW HOUSE カウハウス

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    各登場人物の性格はすぐわかるんだけど、
    彼らのバックグラウンドがわかるまで
    なかなか焦らされる。

    クロちゃんが自分の中の
    「友達になりたい小説の主人公ランキング」ベスト3に入る感じ。

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    2011年08月10日
  • カレンダーボーイ

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    ネタバレ

    過去(1968年)と現在(2006年)を眠る度に行ったり来たりしている、小学校の同級生(かつ現在の同僚)充と武の物語。

    最後どうなるんだろう、とハラハラしながら読んだ。二人がバラバラの時代に帰るのは予想外だったけど、現代で理事長の不正が無かったことになったり三億円が木の下に無いことになるのはなんでだろう…里美も転校せず病気も無かったことに?なっているのは、二人が過去の出来事に干渉したせいで影響が出たということかな。

    それにしても武は都合の悪い事が全てなくなって帰ってきただけで、過去に囚われた格好の充に比べると、良い思いしかしてないのでは?と思ってしまう。
    充も再び過去に飛ばされて取り残され

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    2024年07月05日
  • カレンダーボーイ

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    40代のおっさんらが、小学生の頃の自分に、一晩おきに転移する。三億円事件が絡み、小学生とおっさんらが、わちゃわちゃするお話し。ほっこり、あっさり読みました。

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    2024年06月12日
  • カレンダーボーイ

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    カレンダーボーイ
    ちょっと変わった題名
    なるほど タイムスリップか
    小学生の時代を思い返しての 無念の思いを
    どうにかしようと 奮闘する様子を描いている。
    その内容がホロっとさせられたり なるほどと感心したり 私の琴線に触れたりで
    楽しく涙しながら 読み切りました。

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    2021年10月07日
  • COW HOUSE カウハウス

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    安定・安心の作者買い♪

    後半がちょっぴり駆け足過ぎた気がするのが、やや残念かな・・・
    (美咲ちゃんの事情の解決やら)
    (じいさんの事情の解決やら)
    (カウハウスプロジェクトの立ち上げやら)
    (主人公の過去の"オイタ"の説明やら)

    それが大きな瑕疵とはならない位に、素敵なプロットで描かれたハートフルストーリー。

    ★4つ、7ポイント半。
    2020.11.22.古。

    ※小路さんのお話は、相変わらず食卓の描写がいい感じ過ぎて、自分もそこに加わって朝食を食べたくなってしまう。

    ※↑で書いた部分を補いつつ、あと120ページ分ぐらい厚く書かれていたなら、評価は「★4つ9ポイント

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    2020年11月22日
  • COW HOUSE カウハウス

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    小路さんのパターンと言えばパターン。過去に傷やつらい事件を体験した人が周囲を大切に生きていく話。いずれもオールハッピーエンドを体験した目指すから、安心して読める。
    パターンではあるが、疲れているときに癒される。

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    2020年09月28日
  • カレンダーボーイ

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    ユーモア感たっぷりのタイムトラベルものだが、なかなか計算され尽くした話であると、読み終わって感じる。
    ある女の子の命を救うため、得たモノと失ったモノ。
    また、そこに至るまでのちょっとした謎や伏線。
    タイムパラドックスをどうするのか、ということを考えた時に、この結末は切なく哀しいけれど、こういう結果で収束するのも一つの方法なのかもしれない。

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    2020年03月28日
  • COW HOUSE カウハウス

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    いつもながら小路さんの描く物語は優しくあたたかい。
    「家族」をテーマに、不器用な生き方しかできない善良な人たちが共に過ごすひとときが、軽いタッチで丁寧に描かれている。
    「僕」は中学生のときから心にある決心をし、それを守って生きてきた。
    何かというと困っている人に救いの手を差し延べてしまうのも、他者を冷たくあしらうことができないのも、すべては中学生のときのある経験に基づいている。
    ある意味「僕」の生き方を決定したもとを、多くの人が苦難を強いられたあの災害に設定したことが良かったのかはわからない。
    当事者でなければわからない哀しみや辛さが、いまも深く胸に刻まれている人も多いと思うからだ。
    もしかし

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    2017年04月18日
  • カレンダーボーイ

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    久々に小路幸也さんの本を読みました。
    東京バンドワゴンですっかりファンになった小路さんの本は大好きです。

    2006年、大学教授の三都と大学職員の安斎は幼馴染み。ある日、二人が目覚めたらそこは1986年だった。
    二人同時にタイムスリップ。
    目覚めると1986年、翌日は2006年。
    二人は1986年にやり残したことを遂行しようとする。
    そこには三億円事件も絡んでいるのだが…
    そのため、2006年の世界は微妙に変化する。
    ラストは切ない…。

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    2015年04月18日
  • COW HOUSE カウハウス

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    夢があって、ほのぼのしてて、小路氏らしい作品でした。
    それにしても、相変わらずものすごいペースで作品を出しますね。シリーズが少ないのにこのペースは驚異的だと思います。基本的にハズレがないから見つけるたびに買っていると、とても読むのが追いつかないです。

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    2015年04月16日
  • COW HOUSE カウハウス

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    ゆっくり進むストーリーと、優しい言葉の並びがほっとさせてくれました。心に入れて持ち歩いていたい、こんな物語のような気持ちでいたいと思えるお話しでした。

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    2014年04月29日
  • カレンダーボーイ

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    40代の幼馴染の男性二人が眠る度に精神だけ子供時代へと戻ってはまた現代へと過去と今を行き来してしまうようになる。
    そして二人は子供時代のとある後悔と大人の事情により過去を変えようと模索しだす。
    読みやすい事もあって一気に読んでしまった。
    ただ終盤がちょっと駆け足になり、未来を変えることになるかも知れない肝心な部分がさらっと流されているのが残念だった。
    読後感は悪くは無いが切ない気持ちでいっぱいになった。

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    2014年02月08日
  • カレンダーボーイ

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    何かを得ると言うことは何かを失うと言うこと。ハッピーエンドは無理でももっと救いようのある結末を期待していたがそんなに甘くない。タイムスリップものの中でも毎日今と過去を行き来するものは初めてで新鮮だった。

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    2013年06月18日