ピーター トライアスのレビュー一覧

  • ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下

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    ネタバレ

    (上・下巻全体のレビュー・感想)
    第二次世界大戦で枢軸国が勝利し、アメリカ西海岸は大日本帝国が統治し、日本合衆国(USJ)となっている世界(時代は1988年が中心)。

    表紙から推察して、メカがもっと活躍するかと思って読んでいたけれど、予想に反してメカの登場シーンは少なかった(上・下巻を並べると表紙絵がつながるのは嬉しい感動。)。

    設定はとっても面白いし、翻訳者さんが漢字を上手く使いこなされているお陰で、現実世界の日本ではなく”大日本帝国”が存続している感じが上手く伝わってきました。(解説を読んで、本書で必要不可欠な”電卓”は原文ではportable calculatorを縮めた"

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    2016年12月05日
  • ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下

    Posted by ブクログ

    これは、プロモーションによるミスリードだと思う。
    いい意味でも、悪い意味でも。
    しかし、それぐらい大声をあげて喧伝すべき小説だと思うのです。
    ニッポンオタクの韓国系アメリカ人でアメリカ在住の著者が、「日本が戦争に勝ち、以来アメリカは日本に支配されている」という世界を今、この時代に描いたという、その側面こそもっと、スキャンダラスに取り上げられてもいいはず。

    著者の出自や物語の舞台設定に垣間見える「無国籍感」こそが、この小説の最大の特徴だと思う。
    やはり翻訳小説には翻訳小説の文体というのがどうしても存在してしまって、日本文学のそれとは仕方なく乖離してしまうのだと私は思う。それは言葉を「置き換える

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    2016年11月11日
  • ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上

    Posted by ブクログ

    個人的には、思ったほど「高い城の男」感はなかった。むしろ「一九八四年」っぽさの方があった気がする。
    あと、表紙から想像してしまうようなロボットバトル感はなかった。
    上巻ではまだ、ようやく物語が動き出したところ、といった感じ。しかしこの世界の奇妙さは十分に味わえた。下巻につづく。

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    2016年11月11日
  • ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下

    Posted by ブクログ

    面白いような気がする、という状態が延々と続いて、ある瞬間にふっと終わってしまった。もう少し面白そうだと思ったんだけれど、面白いような気がする止まりだったのが残念。
    起伏を感じられなかった。
    161110

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    2016年11月11日