藤井省三のレビュー一覧

  • 魯迅 東アジアを生きる文学

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    魯迅の生涯を語りつつ、魯迅が東アジア各国でどのように読まれ
    また中国においては死後どのように利用され、
    現在人々に意識されているのかを描く一冊。
    読みやすく分かりやすいが、村上春樹に関する記述は
    やや過大な印象を受けた。

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    2013年10月05日
  • 故郷/阿Q正伝

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    上海旅行の予習にと読んだ。「阿Q正伝」以外は未読だったが、その漱石や芥川からの影響の大きさに驚いた。自然、動物への目線や登場人物の苦悩は漱石のそれを思わせた。個人的には「藤野先生」がベスト。

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    2012年08月15日
  • 魯迅 東アジアを生きる文学

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    ネタバレ

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     竹内好はこのような“哥”と“哥児”とを区別することなく、旧訳版でも改訳版でも「閏(ルン)ちゃん」「迅(シュン)ちゃん」と訳している。これはたとえば農地改革で地主制度が消滅し、身分差が縮小した戦後日本社会に合わせて魯迅文学を土着化したものであろうか。竹内好によるこのような意訳は、原作者魯迅に対するリスペクトを欠いているのではないだろうか。
     大胆な意訳と分節化した翻訳文体により、竹内好は魯迅文学を戦後日本社会に土着化させるのに成功し、中学国語教科書が魯迅を国民文学並みに扱うようになった。これは竹内訳の大きな功績といえるだろうが、そのいっぽうで、竹内訳は伝統を否定しながら現代にも深

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    2012年08月09日
  • 故郷/阿Q正伝

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    故郷/阿Q正伝/藤野先生/狂人日記

    教科書でお馴染みの魯迅。故郷と藤野先生は別の訳で読んだことがあったが、改めてきちんと読んでみると、また違った印象。前はこの物語に潜む悲しさというものを、解説されても分からなかったけれど、今は違う。

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    2012年04月25日
  • 故郷/阿Q正伝

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    なんか国語の教科書を読んでいるような気分だった。
    その当時の中国の背景が分かればもっと理解が深まったのかも。

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    2011年11月22日