魯迅 東アジアを生きる文学

魯迅 東アジアを生きる文学

880円 (税込)

4pt

3.8

多くの教科書にその作品が採用されている魯迅は、日本で最も親しまれてきた外国の作家の一人である。東アジアの都市遍歴という視点でその生涯をたどった評伝。ハリウッド映画を楽しむ近代的都市生活者として魯迅を描きだしながら、その作品が東アジア共通のモダンクラシックとして受容されてきたことを明らかにする。

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魯迅 東アジアを生きる文学 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2011年10月27日

    藤井省三が、岩波から魯迅の本を出したとは知りませんでした。

    フランツ・ファノンと魯迅のポートレートが貼ってあったのは、高校生の頃の私の部屋です。

    どんな新たな魯迅の顔をのぞかせてくれるのか、すごく楽しみです。

    0

    Posted by ブクログ 2011年06月28日

    前半は魯迅の評伝。

    後半は東アジアの魯迅受容や教科書にも採用された竹内好訳の問題点について、具体例を挙げつつ指摘する。

    魯迅の描いた「阿Q」が、国境を越えて受け継がれているという指摘によって、魯迅の偉大さを改めて認識した。

    0

    Posted by ブクログ 2011年11月16日

    本書の後半は、中国、日本、韓国での魯迅受容について紹介されており、それがやはり貴重で、面白かった。
    中国では魯迅は革命の精神を体現する作家として神格化されている。
    これは個人的には既に聞いたことがあること。
    「故郷」は、「こんなに人民を考えてくれた作家がいたとは」と、感動的な作品として読まれている、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年10月05日

    魯迅の生涯を語りつつ、魯迅が東アジア各国でどのように読まれ
    また中国においては死後どのように利用され、
    現在人々に意識されているのかを描く一冊。
    読みやすく分かりやすいが、村上春樹に関する記述は
    やや過大な印象を受けた。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年08月25日

     中学校の国語教科書で『故郷』を読まれた方も多いだろう。日本で広く親しまれている魯迅であるが、中国はもちろんのこと、東アジア各国において様々な「読み」がなされてきた。本書では、前半で豊富な資料に基づいて魯迅の生涯を語り、後半で彼の作品が東アジア共通の「モダンクラシック」として受容されてきた歴史を明ら...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年08月09日

    -----

     竹内好はこのような“哥”と“哥児”とを区別することなく、旧訳版でも改訳版でも「閏(ルン)ちゃん」「迅(シュン)ちゃん」と訳している。これはたとえば農地改革で地主制度が消滅し、身分差が縮小した戦後日本社会に合わせて魯迅文学を土着化したものであろうか。竹内好によるこのような意訳は、原作者...続きを読む

    0

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