我妻俊樹のレビュー一覧

  • 奇談百物語 蠢記

    ネタバレ 購入済み

    怪談だけじゃなく

    「奇妙な味」としか言いようのない話も。
    「アスパラガス」
    食わず嫌いの野菜を食べられるようになったのは良いことではないか(笑)
    「劇場のポスター」
    そのポスターに写っているのは裸足の俳優たち。ある日、体験者本人が裸足で歩いている。するとポスターの俳優が靴を履いている!俳優から恩返しはないのかな?(笑)

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    2022年11月16日
  • 奇談百物語 蠢記

    Posted by ブクログ

    百物語を一気に読むと怪異にあうと聞いたからちょびちょび読んでいた。
    どれもこれもめっちゃ面白かった。
    『神隠しの話その二』『居酒屋の貼り紙』『カタクリコ』『ガッツポーズ』『カンガルー』『癖になるから』『サドル』『嫉妬』『ひらがな展』『ラッシュアワー』『例の話』『牙』『飛ばされてきたもの』『並ぶ人々』『光』『もぎり』『隣家の夫婦』『いちじく』『宿題部屋』『階段の途中』『栞紐が切れる』『スガイさん』『動物たち』『ガムの占い』『土嚢人間』
    何回も読み返しちゃうと思う。

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    2022年11月12日
  • 怪談五色 破戒

    Posted by ブクログ

    川奈まり子先生が大好きで。
    川奈先生の過去話を読めて、更に呼ばれている感じがあって特に面白かった。
    史実に基づく怪談って、説得力があって好き。
    怪談って空想とか妄想寄りだと思うんだけど。史実と照らし合わせるとこんなに似ているところがあるんだよ!
    と、提示されるとゾゾッ以外にも何か得るものがあって好きなんだよね。
    怪談にそこを求め過ぎるのはどうかと思うのだけど、歴史の中に怪異ありみたいな感じで好きなんだよね。

    川奈先生の話ばかりしてしまったのだけど、基本この五色の怪談はどれも面白いのでおススメしたい。

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    2025年06月09日
  • 忌印恐怖譚 みみざんげ

    Posted by ブクログ

    今日も実話怪談を読んでいる。我妻俊樹さんの2019年リリースの一冊。
    裏表紙にも取り上げられている「ヒロエおばさん」が凄かった。どうしても詳細が思い出せない記憶、突然の不幸な出来事、記憶を辿ろうとすると起きる思いがけない出来事と影響、数十年後の怪異の噂。オーセンティックなスタイルで整った文章は読みやすいし、それぞれのエピソードのわからなさはまだ受け止められるけれど、それが因果も不確かに連なって書かれるとわからなさがにブーストがかかって、受け止めきれない気がしてくる。文章が整っているだけに混乱してくる。秩序が表す混沌。脳の何処かが捩れる気がして焦った。世界の見方というか、世界の中でわたしが変わっ

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    2024年12月20日
  • 奇々耳草紙 憑き人

    Posted by ブクログ

    初めましての作家さん。

    実話と言うか、都市伝説風の短編やショートショートが
    てんこ盛り。
    不思議というか、変というか、座りが悪くて、短いのに
    何かが留まってるという違和感が残って不気味(^◇^;)

    怖いというより、気味が悪い。

    個人的に霊体験豊富だったので、恐怖だけでなく、
    不思議な体験も多々あるものの、本作は、そういうのとは違う。

    短いからサクサク読めてしまったけれど、
    後を引く不気味さでした。

    これ、シリーズ物だったのですね。
    いきなり最終話を読んでしましました(;^_^A

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    2024年02月04日