ニシワキタダシのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子ども向けの本だけど、大人の心にも効くことばがたくさん。
歴史上の偉人だけでなく、存命の方だけのことばは選ばれただけあって、すごくいいなと思った。
特に気に入ったものは、
「劣等感は、人間の努力と成功の基礎である。」
「自分の弱さを心から知り得た時、人は真から強くなる。」
「人のために明かりを灯せば、自分の前も明るくなります。人のためにしたことは、自分に返ってくるということです。」
「人生はつくるものだ。」
「100点を出そうと思うんじゃなくて、100%最初から最後までエネルギーを出しつづける。」
これらのことばを選んだ私は、自分のだめな部分に振り回されず、そこも含めた自分を自分で「いいよ -
Posted by ブクログ
ネタバレボタン、ドアのノブ、濡れた靴下(の裏側)などを擬人化して、そこから見える世界を描いている。
身の周りにあるものがこんなことを考えていたら、面白いなあ。
「線のむこうがわ」
木材から削られた木片の話。
街のいろんなところを旅して、あるショーウィンドウでバイオリンを見つける。久しぶりの再会に驚いて「よくわかったね。」と言った時。
「香りでわかる」
「気配でわかる」
「どんなすがたになっても、形がなくなっても、わかる」
というバイオリンの答えにとても感動した。
線のむこうがわに選ばれることのなかった木片も、腐らずに次に行きたい場所を見つけられるのも良かった。
筆箱の赤青鉛筆の話は、彼らの運命を -
Posted by ブクログ
ネタバレ家の中にあるものたちの、つぶやき物語。
『すきまの闇』コートから落っこちたボタン。同じように落ちて本棚の下にいるクリップや安全ピンたちの悲哀を聞く。
『ドアのノブさん』山下さん一家は引っ越して行った。てっきり家電や家具と一緒に連れて行ってもらえると思っていたドアのノブさんは、置いていかれて悲しむ。新しい家族はやんちゃな男の子がいて、ノブさんはちょっとイジワルで静電気をくらわせたりしていたが、男の子が元気になるよう助けてもあげる。
『線のむこうがわ』切り落とされた木片。線を引かれて、使われなかった方の木片。でも、何かに使われた木と同じように、つながっている。
『背中あわせのともだち』赤青鉛筆の