初瀬礼のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ノンストップ・アクションミステリー。
大都会の殺到に立ち、逃亡中の手配犯を見つけ出す警視庁の見当たり班。
そこに配属された若い女性キャリア・水野 乃亜。
彼女は、見当たり班の面々には、決して話せない極秘使命を受けていた。
『ホークアイ』と呼ばれる人工知能システム。防犯カメラなどの映像情報から、逃亡犯を探し出す画期的なAIシステム。
そして、防犯カメラが無い地域では、捜査員が『ホルスの眼』と呼ばれるスマートグラス(サングラス)を付けて、映像情報をホークアイに送り出す。
これらがあれば、見当たり班は不要になるのか?
そして、そんな時、凶悪な国際テロリストが国内に潜入したとの極秘情報が入って来 -
Posted by ブクログ
序盤からエンジン全開感のある、とにかくスリリングなサスペンス。思わず一気読みでした。
アフリカの呪術師に狙われたアルビノの少女と、彼女を助ける日本人ツアーコンダクター。テロリストに襲撃されたりアルビノ狩りに遭ったり、手に汗を握るシーンの連続で息がつけません。にもかかわらず、案外あっさりと窮地脱出して舞台は日本へ。ってのでややあっけに取られたのですが。
実はこの日本が近未来の日本であって、国際情勢がいろいろ物騒なほうに変わってる、という代物だったのでした。まだまだ去らない脅威。さらなる陰謀と呪術の正体。うわー、もうはらはらどきどきがまったく止まりません!
現代の世の中で、こんな呪術だなんてまった -
Posted by ブクログ
初瀬礼さん著「報道協定」、初読みの作家さん。1ヶ月ほど前のYahooニュースでフジテレビの現役社員さんが本作品を執筆されたことを知り読んでみようと思い購読。
今回の作品の面白い所が誘拐事件を報道協定を引かれたメディア側からの目線で描かれている所。犯人目線、被害者目線、警察目線ではなくメディア目線で描かれる事で事件に対して4視点からの展開がなされていた。
作者がテレビ局の報道、情報番組のプロデューサーだったとの事で内容や物語に組み込まれた背景が凄くリアルに描かれている。
物語は過去の幼児誘拐殺人事件との関連を匂わせつつ展開されていく。その過去の事件が今回の誘拐事件に深く絡み合い面白い物語展開 -
Posted by ブクログ
警察(刑事)の側からではなく、
主にテレビの報道記者の視点から描かれる誘拐事件。
14年前に発生した誘拐事件とリンクする。
そこに「報道協定」が絡み、それぞれの行動を制限していく。
ルールの中でギリギリの取材を敢行する記者たちの攻防や苦悩が
生々しく描かれる。
キャラクターにはリアリティがあり、
後半は展開のテンポが上がる。
映像化も意識したストーリーのようにも思えた。
(以下、読んでいないとわかりにくいかもですが)
「実は○○は□□でした」というのは、
ちょっと「えっ!?」と思いましたが、
よく読めば、しっかり伏線も張ってあるし。
業界の裏話的な世界観も含めて、
読み応えのある作品でし -
Posted by ブクログ
刑事部捜査共助課にキャリアとして配属された水野乃亜.手配写真の顔を記憶して街頭で対象者を見つけ出す見当たり捜査に就くことになった.乃亜は高校生のとき、目の前で警察官の父が殺されたつらい過去を持っているが、アメリカの大学で学び志願して警察官となった.偶然、父殺害時に支援してくれた加藤警部補と同じ職場となり、指導してもらうことになった.見当たり捜査をAIの活用で効率的する構想で、アメリカからホークアイを導入して運用を始めた佐山捜査支援分析管理官.佐山は乃亜にその概要を知らせているが、当面はアナログ的な捜査をさせている.世界各国で爆弾テロを行ってきた犯人が日本に入国したとの情報を得て、佐山はホークア
-
Posted by ブクログ
新型劇症出血性脳炎パンデミックの恐怖とその裏に潜む国際的陰謀を描くサスペンス。まさしく息をもつかせぬ展開でぐいぐい読まされました。エンターテインメントとしての威力ももちろん、これがまるっきり絵空事で済むとは限らないのでは、というリアリティも感じられ、面白いのだけれどかなり怖い話かも。
若年性認知症の進行に恐怖しながらも真相を突き止めようとするヒロイン・万里菜の姿が実にカッコよいです。美人じゃないとか、そんなのどうでもいい。とにかく素敵。そして彼女に好感を持つほどに、パンデミックの拡大に加えて彼女自身の病気の進行という二重のタイムリミットにはもうはらはらさせられどおし。これは読み始めたらやめられ