スティーヴン・ウィットのレビュー一覧
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スリリングなノンフィクション。
音楽を盗んで無料でばら撒いていた人
それに使われている技術を生み出した人
音楽そのものの供給者のトップ
大きく3つの軸から描かれる、音楽がデジタル化・無料になっていく様子。取材力もすごいし、構成も面白い。
近年はサブスク・ストリーミングが主流になったように思うが、どん...続きを読むPosted by ブクログ -
2000年代、自分の周囲でも「悪気無く音楽・動画をシェアすること」が流行したことがありました。
その舞台裏を明らかにする本作は非常に興味深く読めました。
その後、日本では「不正にアップロードされた著作物をダウンロードすること」自体が犯罪化されましたが、その頃には流行も一段落しており、やや対応が遅きに...続きを読むPosted by ブクログ -
めちゃくちゃ面白かった!
1990年代〜2000年代
・mp3規格の開発と苦難 (1996)
・ネット環境の向上。デジタル化の萌芽
・mp3プレイヤーの開発
・窃盗行為による海賊版の横行。フィジカルな海賊版から、組織的な音楽海賊団の手でネットの海へ。
・ナップスター(P2P)の革新と退場...続きを読むPosted by ブクログ -
今や音楽は一つの業界としてたくさんの権利やお金を保持している分野であるが、この書籍からは、昔からの人間個々人の利益や思惑によって、やがては巨大な産業である音楽の分野にまで悪い影響をもたらすことになるという警鐘が感じられる。
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めちゃくちゃにCDを買い漁っていた僕としては、圧縮音楽なんぼのもんじゃい!と思っていましたし、今も思っている節はありますが、世界規模で見れば、配信や海賊版の音楽の需要がCDなんかよりずっとずっと多いのでしょう。
CDケースで棺桶を作って、お坊さんに怒られたい願望がある僕は、配信音楽を蹴飛ばしてCD...続きを読むPosted by ブクログ -
すごくハラハラドキドキするノンフィクションだった。最新曲を盗んでアップしている人たちって、曲を無料で聴きたいとかそんなところは通り越して、スリルジャンキーになってしまうんだなあ。音楽はこのような段階を踏んで無料になってしまったけど、他の分野も似たような経緯を辿るんだろうな。こないのPosted by ブクログ
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音楽がタダになった理由
(1)音楽の圧縮技術の向上
(2)音楽リークグループの出現
(3)広告収入という新しいモデルの登場
MP3の意図しない広がり
悪気なくやっていたことがまさかの展開に
音楽ビジネスの儲け方の変化
VEVOの発想、アップルの台頭
裁判ではほぼ無罪にPosted by ブクログ -
苦労の末、音楽の圧縮ファイルを生み出した技術者と研究仲間、
新たな音楽領域を開拓してのし上がってきた大手レーベルのCEOとその周囲の人々、
音楽共有ファイルの世界でリークにのめりこむ、CD製造工場の従業員とリーク仲間、
一見全く関連なさそうな3つのグループがあるきっかけで絡まっていた糸がスルスルとほ...続きを読むPosted by ブクログ -
CDからmp3へ、とか、アルバムからライブへ、とか音楽業界のビジネスモデルは縄文時代から弥生時代へ、ぐらいに変化した、と聞いていますが、音楽の縄文と弥生の間の革命の物語。革命と言っても勇ましいものはなくてぐちゃぐちゃしてて当事者としても何が何だか解らぬうちに進行していく、今と地続きの10年ぐらい前の...続きを読むPosted by ブクログ
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大企業フィリップスの政治力の前に標準化に敗れ、mp3をWebに無料で公開した、失意のドイツ人技術者(特許は取得していたので、その後はライセンスで巨万の富を築く)
アメリカの片田舎のCD工場よりCDを盗み出し、全世界に拡散さることになった黒人労働者(実刑判決を受ける)
世間の非難を浴びるラップを売り込...続きを読むPosted by ブクログ -
夢中になって読んでしまった。
本当に映画のようなノンフィクション。
mp3の誕生からそれがどのように拡大していったのか、既存のCDというパッケージの商売をしていた業界がどのように変わっていったのかをこんなにもドラマチックに描けるのは本当にすごいと思った。
企業と海賊達が繰り広げていた争いのピークの時...続きを読むPosted by ブクログ -
mp3という技術とそれを無料でシェアする海賊盤サービスが音楽産業を破壊する経緯を個人のストーリーに光を当てて語った本。mp3の技術者、音楽ビジネスで働く人、音楽を盗む人、シェアする人それぞれの話が並行して進み、中盤からそのドラマが交錯する辺からかなり惹き込まれました。
未だにCDを買い続け自分でも作...続きを読むPosted by ブクログ -
フィクションを超えたノンフィクション
文系の私は絶対読めないと思ったけどガンガン読めた。話がとっても面白いから。音楽業界で何かしら動きがあるごとにこれを思い出すだろうな。Posted by ブクログ -
音楽の"割れ"をめぐる物語を、違法アップローダー、MP3の開発、音楽業界の重鎮という3つの軸を通して語る。違法DLと言えばやってはならん、クリエイターを苦しめる等々説教臭い説明ばかりだが、本書は未発売のCDを持ち出して違法UPするとか、MP3の規格争いにおけるごたごただとか、そういった表立って語られ...続きを読むPosted by ブクログ
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非常に興味深く読めた。
再生音源としてmp3は長年使っているが、mp3開発と普及までの裏話や、CDをmp3化してリークする組織があったことなど知らないことが多かった。
「誰が音楽をタダにしたのか?」。その流れを3つの軸を通して描く。
ストーリーの軸となる主人公は下記の3人。
(1)mp3を開...続きを読むPosted by ブクログ -
登場人物も多くボリュームもかなりあって読むのにかなり時間がかかるけどめちゃくちゃ面白かった!映画化も決定してるみたいでこちらも楽しみPosted by ブクログ
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この20年開で大きく市場規模が縮小した産業を1つ挙げるとすれば、それは音楽産業を置いて他にない。その要因は当然、mp3とファイル共有サービスの登場にあるわけだが、本書ではその歴史を「mp3という極めて優れたファイル圧縮フォーマットの開発」、「1990年代後半から2000年代のヒップホップの台頭を独占...続きを読むPosted by ブクログ
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mp3開発の裏話は非常に面白く、この技術なしには今の音楽の状況はなかったんだと理解出来た。
それにしてもアメリカでこんなにも大胆に新譜のリーク合戦が行われていたとは驚きである。
日本でも発売前の漫画のリークが問題になったが、犯人はお金よりも1番にリークすることが最大の目的である事が共通している。こん...続きを読むPosted by ブクログ -
今でこそmp3ファイルをダウンロードしたり、CDからリッピングしてスマホで聴くことが当たり前になっているけど、CDやMD、下手すればカセットテープで聴いていた20年前と比べると大きく変わっている。
そんな変化をmp3開発者、音楽業界の大物、海賊ネット(違法ダウンロード)の中心人物達のエピソードを交え...続きを読むPosted by ブクログ -
画期的な音声圧縮技術MP3が世界水準になっていく前半はベータvsVHS戦争のような様相でさながらプロジェクトX。
後半はMP3とインターネットブロードバンド改革の流れでファイルシェアが進み、新譜を盗みいち早く「無料で」オンラインシェアする海賊リーク集団と大手レーベルの攻防が描かれる。
著作権侵害に...続きを読むPosted by ブクログ