今食べてる/食べたいもの、に対する知識、つまり食文化は、反知性主義に対する突破口。という見立てはご慧眼。反知性側の人の方が一家言あることが多く、さらに知識欲もあり、それは常にマイノリティにつながってることがわかる。
ただ、アメリカのそれを、日本に横展するのは結構難しいと思った。欧米化という服従史観にならざるを得ない。
本書は、ヨーロッパからの移民が、持ち込んだ作物以上に、インディアンや、黒人の食物に頼っていたことを明かしている。
意外とWASP由来のものは少なく、たとえばハンバーガーでさえもドイツ由来だ。