性と暴力のアメリカ 理念先行国家の矛盾と苦悶

性と暴力のアメリカ 理念先行国家の矛盾と苦悶

1,045円 (税込)

5pt

※電子版は本文中の写真の一部をカラー写真に差し替えて掲載。
唯一の超大国として、最も進んだ科学技術を誇るアメリカ。だが、キリスト教の倫理観に縛られ、二億挺を超す銃が野放しにされるなど、「性」と「暴力」の問題については、前近代的な顔を持つ。それはなぜか――。この国の特異な成り立ちから繙き、現在、国家・世論を二分する、妊娠中絶、同性愛、異人種間結婚、銃規制、幼児虐待、環境差別、核の行使などの問題から、混迷を深めるいまのアメリカを浮き彫りにする。

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性と暴力のアメリカ 理念先行国家の矛盾と苦悶 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    超大国アメリカ。ハリウッド映画で観る華やかで開放的なアメリカとはほんの一部で、ダーウィンの進化論を学校で教える事を禁止している学校さえある。アメリカでの植民者がネイディブアメリカンを虐殺しながら領土を拡張した後、労働力としてアフリカ大陸から黒人を奴隷として使役。未だに根強い異人種間婚への偏見と差別。

    0
    2015年11月17日

    Posted by ブクログ

     アメリカという国を、「性」と「暴力」というふたつの補助線を捻り合わせて斬ることで、あらたな断面を提示することに成功している。新書というフォーマットにじつにマッチしているというか、広く深ーい考察がおもしろく読める。

     たとえば、イラク戦争で、ジェシカ・リンチという英雄的な白人女性兵士を米軍が救出す

    0
    2014年03月30日

    Posted by ブクログ

    18世紀の移民時代から現在にいたるまでの暴力の変遷、特にリンチについての論は興味深かった。性に関しては、少し論自体に引っ張られている感じが強く、納得できない部分もあった。著者の他の著作で書かれているテーマと共通のものが本作でも重要な要素となっているので、他の著作を読むと、論じられている内容が補完され

    0
    2011年12月04日

    Posted by ブクログ

    ゼミの先生おすすめの本。

    もちろんどの国もそれぞれ不思議なものですが、アメリカって成り立ちからすごくユニーク。
    「人」を強く感じる。

    0
    2011年01月04日

    Posted by ブクログ

    いかなる国家も、近代化の過程で暴力性が発露する。だが、アメリカにいたっては、建国後も、さまさざま社会矛盾が昂じて、その都度発露される暴力の連鎖に楔を打つことができなかった。その件に関して、丁寧な歴史解説が施されていく。


    そして、「それほど矛盾を抱えた国が唯一の超大国として君臨できているのは何故

    0
    2011年01月20日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    唯一の超大国として、最も進んだ科学技術を誇るアメリカ。
    だが、キリスト教の倫理観に縛られ、二億挺を超す銃が野放しにされるなど、「性」と「暴力」の問題については、前近代的な顔を持つ。
    それはなぜか―。
    この国の特異な成り立ちから繙き、現在、国家・世論を二分する、妊娠中絶、同性愛、異人種間

    0
    2010年06月29日

    Posted by ブクログ

    何でアメリカってこうなの?という素朴な疑問に歴史を踏まえて回答してくれた本。因果関係にはちと疑問も生じるがアメリカという国の現在を見るうえで大変参考になりました。しかし4人に1人は児童虐待を受けた経験があるって・・・・あそこの家庭教育はどうなっとんの?とさらに別の疑問が。

    0
    2010年03月21日

    Posted by ブクログ

    アメリカに対して感じる怖さって、ほんとこの二つ。性と暴力。これらの現在の異常な状況を歴史的背景から解きほぐしてて、ものすごい分かりやすい。個人的な反省としては、怖さや分からなさを「見ない振り」に変えてちゃだめだな、と。

    0
    2010年04月18日

    Posted by ブクログ

    アメリカ社会を「性」と「暴力」という観点から読み解いていき同性愛、銃社会、人工中絶といった社会問題へと繋げていく理論展開が面白い。
    非常に中立的な立場で、かつ文章の前後関係がはっきりしておりストレスなく読み進められた。

    0
    2025年02月23日

    Posted by ブクログ



    ピューリタンの植民地として始まった超大国アメリカ。
    その歴史は性と暴力が常に矛盾を孕みながらのダブルスタンダードだ。

    フロンティアを求め続け、報復による報復による報復と果てはない。ネイティブアメリカンから奪取し、南アメリカを奪取し、アフロアメリカンから奪取し、ワールドリーダーと称し他国からも奪

    0
    2021年07月24日

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