佐藤秀明のレビュー一覧
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旅、というかもはや冒険…タイトルだけ見て、勝手に20代からせいぜい50代くらいの方だと思っていた。表紙の写真を見て、あれ…もっと上…?と思いつつペラペラめくって、読み終わってふしぎ新聞を読んでちょっと衝撃。
犬と一緒にイカダに乗る野田さんは、この旅の時点で75歳。その野田さんにカヌーでくっついて行って、写真を撮ってこれを書いた佐藤さんは…1943年生まれ。え、80歳!?計算間違ってる??今、2023年であってるよね??と、若干混乱。自分の思い込みに反省。
つい先日、『40代にとって大切な17のこと』を読んで、私にとって「これをやらないと死ねない」ってことが思い浮かばないな…と思っていたとこ -
Posted by ブクログ
■感想
壮大でした。
こんな旅がしてみたいな〜、けど、絶対無理だな〜、というお話でした。
野田さんがイカダでユーコン川を下るお話ですが、ユーコン川は全長3700キロということで、信濃川の約10倍。
そんな旅では、様々な自然の動物が登場してきて、自然の壮大さを感じることができました。
私も、「そろそろ旅にでよう!」と、そんな気持ちになりました。
■内容
カヌーの名人、野田知佑さんが登場。
野田さんは、カヌーの旅には必ず犬を連れて行く。犬とともにいると心が穏やかになるとのこと。
そんな野田さんには夢があり、それは、大きなイカダでユーコン川を下るというもの。
大きなイカダをみんなでつくって -
Posted by ブクログ
美しい月の写真、月に関するさまざまな言葉、そして詩歌。
読み物としてとても面白かった。
月は暦に関わるだけではなく、人に例えられたり、女性のバイオリズムに例えられることも。
気がつけば空に浮かぶ銀の皿。
古来より親しまれたり、神格化されていた月は、季節によっても、天候によっても、さまざまな姿に変わる。
改めてその多様な変化の様子を、言葉から感じることができた。
語源や竹取物語との絡みなど、ちょっとしたエッセイとしても楽しめた。
言葉を眺めるだけで、その凛とした美しさを心に浮かべることができる。
同じ月でも見方が変われば言葉も変わり、昔の人の発想と、言葉の美しさに惚れ惚れとした。
寝待ち -
Posted by ブクログ
月の名前のほかに、月を題材にした俳句や和歌、著者による詩とエッセイ、美しい写真が散りばめられた本。
特に印象深かったのは、「有明月」。
国語の授業で習った和歌では、決まり文句のように頻出する上、恋人への恨みがましさや別れの切なさが歌われるので、うんざりしていた。
しかし今改めて解説を読むと、心に沁みる。異名の数をとっても群を抜いており、古代の人が特別な想いを託してきた言葉だとわかる。
月の名前は、月そのものの美しさや季節の風物詩から名付けられたものが多いようだが、「有明月」は、月の姿よりも人の心情の方に思いが至る。
ちなみに、2017年の中秋の名月は、10月4日(水)とのこと。