佐川芳枝のレビュー一覧
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ネタバレさくら台小学校3年の保坂柊太(しゅうた)は、転校してきたばかり。新しい家は、昔レストランだったところ。
クラスメイトの名前も覚えて、順調な新生活をスタートさせてるのだけど、一つ問題があった。
実は、柊太の家にはレストランだった頃に住んでいたネコが、化け猫となって、まだこっそり住んでいたのだ。
名前はフィル。なぜか柊太と話せて、柊太もはじめはびっくりしながらも、フィルに唐揚げの作り方を教えてもらったりする。
フィル目線で物語は語られる。
化け猫、とは柊太が言ったからで、フィルは「失礼な!」と返すが、否定はしていない。
昔レストランであり、その後、何度か家主が変わって今、という設定なので、何歳か -
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天界料理人組合は、おいしい料理人をお客さんに食べてもらいたいと修行に励んでいたのに、突然、天界に行く(死んでしまった)事になった料理人の集まりだ。料理作りに未練が残していて、なかなか成仏できないから、お釈迦様がかわいそうに思って、機会を見て下界で店をやさせてくれるのだ。
という設定のもと、池上一平、26歳の時、もう少し暖簾分けで自分の寿司屋をもたせてもらえるほど腕のいい板前だったのに、事故で亡くなってしまった。
天界料理人で、おしゃかさまからはじめて外科医に店を出してもらえることになった。一緒に店をやるのは、江戸時代の幽霊・お菊さん(皿屋敷のね!)、カッパのガタロウ(のり巻き担当)、手長こぞ -
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読書録「寿司屋のかみさん、エッセイストになる」3
著者 佐川芳枝
出版 講談社
P64より引用
“「そこそこかれる人はたくさんいるんです。だけどそれを続け
られる人は少ないんですよ。なぜなら他に楽しいことがたくさん
あるから。続けるのも才能のうちなんですけどね」”
銀行員を経て寿司屋に嫁いだ著者による、初の著作が出るまで
の出来事を綴った一冊。
雑誌への投稿を始めた頃から出版後の変化についてまで、柔ら
かな文章で書かれています。
上記の引用は、編集者の一言。
やめてしまわなければ、したことがドンドンと有形無形に関わら
ず積もっていくので、いつか自分の為に役立つのではないでしょ
う -
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読書録「寿司屋のかみさんおいしい話」3
著者 佐川芳枝
出版 講談社
p222より引用
“こういう巻き方もあるのかと、感心して夫に言ったら、
「そうやって巻けば、シャリも具も少なくてすむからだよ」
と、あっさり言われてしまった。”
銀行員を経て寿司屋に嫁いだエッセイストによる、寿司屋での
日々の出来事や美味しく食べる知識などを綴った一冊。
寿司ネタについてから迷惑な客についてまで、穏やかな文章で
書かれています。
上記の引用は、太巻きについて書かれた話での一文。
スーパーで買った太巻きが、ふわっとしていることについての感
想なのですが、空気に金払っているのかと思って食べると、少し