柿崎正澄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
まず原作の阿部譲二が小説家であり、作品の節々に織り込まれるちょっとした小説の文章力に圧倒される。小説家と漫画家の実力の差を実感する。作品自体も実体験をもとに描かれており、マンガのリアリティを逸脱している。
加えて天才柿崎正澄の画力が強烈すぎること。作品にこれ以上ないほどにマッチしていることも語らずにはいられない。
人並み以上にはたくさんの作品に触れてきている自信はある中で、この作品が今まで出会ってきた漫画で一番好きと言える逸品。ストーリーに心揺さぶられ涙し、文章と作画の表現力に感嘆した愛の物語。
今後これ以上に好きと言える漫画に出会えるのか。楽しみだ。 -
ネタバレ 購入済み
まさにタイトル通りのラストと言えます。
フィンやデュランダルをはじめとした大切な者を守りたいために散っていった者たち。
ラストは少し駆け足な気もしますが彼らの死が決して無駄だった訳ではないそんな温かいラストに感じました。
柿崎先生、8年間ありがとうございました。 -
購入済み
次々とページがめくれる
一言でいうと、テンポがものすごく良い。
マリオの想いが画面から伝わってきて、次々とテンポ良くページがめくってしまい、あっという間に終わってしまった。
最後はどうなったのかが、とても気になり、次が読みたくなった。 -
Posted by ブクログ
剣戟が火花を発してぶつかる音が聞こえ、幻獣が飛び出してくるような迫力に満ちた絵柄や、息を気付かぬうちに止めてしまうほど、緊迫感と興奮が満ちたストーリーなどの判りやすい理由を挙げずとも、魅力が極太な少年漫画
週刊少年サンデーの雄、藤田和日郎先生の歴代作品と肩を並べられるだけの、気迫と熱意が充実しており、私独自の尺度で『本物』扱いしたい
いつもならば、推敲はしつつも、思う存分、ガッツリとした量のレビューを書くんだけど、この作品のような『本物』は、自分の拙いレビューで「読んでみよう」って人が減ったら、どうしよう、と不安になって、どうしても、緊張する
真の男の生き様、家族愛、強い存在に対して戦いを挑む