渡辺多恵子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何がきっかけで読み出したかもう覚えていないけど、色んな影響を受けた漫画の最新巻。
新選組なんて、燃えよ剣を読んだ位で、たいして興味のなかった私。
本当になんで読み始めたのか…?
大学時代にはじめてこれを読んで、多少興味を持ったようで、屯所跡を見に行ったりしたなぁ。文机でつまづいたのも良い思い出。
さらにこの漫画をきっかけに、キャラメルボックスに出会って、キャラメルボックスをきっかけに舞台に興味を持って、舞台が好きになったからそっち関係のバイトをして…。オペラ観たり、バレエ観たり、オケ聴いたり。
多分、この漫画を読んでいなかったら出会わなかった世界を垣間見る事が出来ました。
私を豊かにし -
Posted by ブクログ
ネタバレ歴史の流れから言って、この先辛いことばかり。
沖田さんの結核が発病し、辛いばかりの展開になるかと思った本巻。完全に意表を突かれた。
"天神のせい"になるのでは、と自分は危ぶんでいたのだが
天神のせいどころか自分のせいだと考えるセイちゃんの真っ直ぐさに驚いた。
この当時何故結核にかかるのか明らかになっていないこともあり
心配したほど悲痛に思い詰めることがなく
それどころか泣いて考えたあとは笑顔を見せて
絶対に治す、大丈夫だと繰り返す彼女の強さ。本当に潔い。
今までセイちゃんの秘密を沖田さんが守っていたのに
今度はセイちゃんが沖田さんを守ることになる。
ふたりで隠し通す期間 -
Posted by ブクログ
ネタバレ数ある新撰組漫画の中でいちばん好きな漫画です。
性別を隠して新撰組に入隊した主人公が沖田総司に恋をして・・・と、路線は少女漫画の王道ですが、この漫画のすごいところは緻密な時代考証。当時の生活風習や女性の髪型、果ては生理用品まで、作者のこだわりには脱帽です。
『風光る』は、作者が演劇集団キャラメルボックスの舞台『風を継ぐ者』を観て、そこからインスピレーションを得て描きはじめた漫画とのこと。舞台を知っていると、作中でもたびたび登場する「風」という表現に込められた意味が本当に深いなと感じます。
”沖田総司という、取るに足らない男の風が、強く短く吹いたことを心に留めておいて欲しい。”
上記は舞 -
Posted by ブクログ
ネタバレ新選組の歴史を学ぶ上で、どうも納得の行かない
所謂黒歴史的な部分がいくつかある。
山南さんの切腹もそうだし、今回語られる茨木さんたちの
切腹の話もそうである。
自分が知っている史実は、
10人が直参になって不本意なことをさせられるのでは、と脱走。
伊東さんに掛け合うが断られ(打診しなかったとの説もあり)
会津藩京都藩邸に上書を提出。
対応し帰隊を説得するが聞き入れられなかった為、近藤を呼ぶ。
話し合いは平行線。深夜に一度中断し、 茨木らは、高台寺屯所に泊まったとする説もある。
翌日も話し合いが続けられるも佐野が中座。
3名を呼び寄せ密談。しかしいつまでも帰ってこない為
会津藩の人間が見 -
Posted by ブクログ
主に沖田の縁者と御陵衛士の諸々と近藤さん旗本にーの3本立て。
沖田の縁者のエピソードが、なるほどそうくるかという。わたしはけっこう好き。しかし、ますます着地点がわからなくなった。セイの存在は最後どう落とし前つけるんだろう。
御陵衛士は前巻に続き、風光るの平助はわかーいなー。新撰組を抜けて、ますます勤皇思想に染まっていくでもなく、張り切るでもなく、ただ無邪気に新しい環境を楽しんでいるような。
伊東を慕っている描写しかみられなけど、このまま油小路を迎えると思うと平助が可哀そうすぎると思うのは、平助に幻想抱きすぎだろうか。せめて自分の志に殉じる、という部分が垣間見えればよいのだけれど。
新撰組