ハーラン エリスンのレビュー一覧
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収録作は以下のとおり。
月へ二度行った男(ハワード・ロドマン)
父祖の信仰(フィリップ・K・ディック)
ジグソー・マン(ラリイ・ニーヴン)
骨のダイスを転がそう(フリッツ・ライバー)
わが子、主ランディ(ジョー・L・ヘンズリー)
理想郷(ポール・アンダースン)
モデランでのできごと(デイヴィッド・R・バンチ)
逃亡(デイヴィッド・R・バンチ)
ドールハウス(ジェイムズ・クロス)
性器およびまたはミスター・モリスン(キャロル・エムシュウィラー)
最後の審判(デーモン・ナイト)
ハーラン・エリスンの伝説的アンソロジー「危険なヴィジョン」第二弾。刊行されてもう半世紀は過ぎているので、もはや危険といえるものばかりではないのでしょうが、それでも(半世紀が過ぎても)気になる作品は多かったです。第三弾まで読み切ろう。 -
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SF界のカリスマ、ハーラン・エリスンが自ら企画編集した伝説的アンソロジー、「危険なヴィジョン」。すべての作品にエリスンによる紹介文が付される豪華(?)な構成。第1巻となる本書では下記8作品を収録。
・夕べの祈り:レスター・デル・レイ
・蝿:ロバート・シルヴァーバーグ
・火星人が来た日の翌日:フレデリック・ポール
・紫綬褒金の騎手たち、または大いなる強制飼養:フィリップ・ホセ・ファーマー
・マレイ・システム:ミリアム・アレン・ディフォード
・ジュリエットのおもちゃ:ロバート・ブロック
・世界の縁にたつ都市をさまよう者:ハーラン・エリスン
・すべての時間が噴きでた夜:ブライアン・W・オールディス
個人的には「火星人が来た日の翌日」が好き。異星人とのファーストコンタクトの舞台裏を描いたような作品。こういった鈍感さはSF小説ではチャーミングなキャラですが、現実の世界では確かにちょっと危険な存在かも。
言及せずにはいられないファーマーの作品。本書の中で最も長く、最も読みにくい。この癖の強すぎる文体は好きなひともいるんでしょうけど、正直ダメでした。
以前、エリスンの短篇集で「世界の縁にたつ都市をさまよう者」を読んでいたのですが、まさかこんな繋がりがあるとはびっくり。「ジュリエットのおもちゃ」とエリスンの紹介文も含め、続けて読むとおもしろさも高まる感じ。
まだ2巻、3巻と続く危険なヴィジョン。当時の尖った思弁をまとめて読める楽しみなアンソロジーです。 -
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1983年にハヤカワ文庫から第1巻のみ刊行され、第2巻以降は何故か刊行されないままフェードアウトしてしまった、曰く付きのアンソロジー。
アメリカSF界の鬼才、ハーラン・エリスンが、1960年代に活躍していた作家(非SF含む)に「危険なヴィジョン」をテーマとした書き下ろし作品を依頼し、それをまとめたもの。第1巻の冒頭にエリスンの序文が入るのはまぁ当然としても、各作品の頭にもいちいちエリスンの序文が入るというエリスンの押し出しの強さ(笑)しかもこの序文が長いのよ、なかなか読み進められないヽ( ´ー`)ノ
ことほど左様に、編者エリスンの熱気が前面にアピールされて正直鬱陶しいぐらいなんですが、いやそれにしても、よくまぁこれだけイカレた作品集めましたねと思います。何分にも古い作品ばかりですので、21世紀の今になって読むと「これ、『危険』かなぁ・・・」と首を傾げたくなる作品も結構あるのですが、原著の刊行年を考慮すると、当時は十分刺激的で「危険なヴィジョン」と言えたのだろうと思います。
鴨的には、ロバート・ブロックとハーラン・エリスンの2者による連歌のような作品の響き合いが印象的でした。収録作の中で一番長いホセ・ファーマーの「紫綬褒金の騎手たち、または大いなる強制飼養」、オフビート過ぎて辛い(^_^; これもある意味、時代を感じる作品ではあります。
まぁまぁ面白かったので、第2巻以降も読もうとは思いますが、またエリスンの押し出しと闘いながら読み進める感じになりそうですね(^_^; -
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日本ではエリスンの短編集はハヤカワ文庫からこれより前に2冊出てまして、どちらも傑作です。本邦3冊目の短編集となる本作、通読しての印象は割と玉石混淆な感じ。SFでは無い通俗小説やファンタジーよりの作品も多く、かつ明確な起承転結が無い話もあり、これまでの2冊に比べるとちょっと取っ付きにくいイメージです。
が、所々にもの凄く純度の高い「エリスン節」が含まれている作品がありまして、なかなか巧く表現できないのですが「神秘性を帯びた暴力」とでも言いましょうか。世間一般の常識とはかけ離れ理屈や道徳は一切通用しない、ある種神話めいた独特の世界観の中で繰り広げられる暴力と怒りの爆発。すっきりした話・気持ちの良い話が読みたい人は、絶対近づいてはいけない世界ですヽ( ´ー`)ノ
鴨が気に入ったのは、「バシリスク」「冷たい友達」「クロウトウン」の3作。「バシリスク」「クロウトウン」は、正にエリスン神話としか言いようの無い理屈抜きの迫力が感じられ、頭で理解するよりもその迫力に圧倒されて酔いしれよ、というタイプの作品。「世界の中心で愛を叫んだけもの」「死の鳥」などに近い作風ですね。
でも、こうしたエリスン神話とは一風異なる「冷たい友達」が実は一番のお気に入りヽ( ´ー`)ノ乾いたユーモアに包まれた筆致で救いようの無い結末を描くという、後味の悪さにおいては随一といって過言ではあるまいヽ( ´ー`)ノ -
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短編集。
SFだけでなく、ホラーやファンタジーぽい作品も多々あり。
『死の鳥』よりとっつきやすい印象。
ベストは、よくある設定ながら著者らしい荒々しさが特徴的な「ロボット外科医」。
次いで、「クロウトウン」か。
「ロボット外科医」
ロボットが医師の仕事を奪う、まさにその様子を描いた作品。
「恐怖の夜」
人種差別。これを書いた作者は白人というのが良い。
「苦痛神」
神が主人公。苦痛の先にあるものは…。
「死人の眼から消えた銀貨」
人種差別。SFではないが、主人公が洒落てる。
「冷たい友達」
エリスン流ボーイ・ミーツ・ガール。舞台設定が特殊。
「クロウトウン」
地下都市。人間の環境への順応力が怖い。
「ヒトラーの描いた薔薇」
天国、地獄、神。サスペンス風。
他6作品。全13篇。