石崎幸二のレビュー一覧

  • 日曜日の沈黙

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    推理イベント「ミステリィの館」に招待された参加者達は亡くなった推理小説家の遺作を求めて謎解きを行う。
    ユーモアたっぷりのメフィスト賞受賞作。女子高生の喧しさが文章で凄く伝わってくる(汗)
    推理イベントなのでシリアスさは無いが謎自体は良くできている。今となってはキツめ文章がちょっと辛い。

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    2025年11月24日
  • 日曜日の沈黙

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    第18回メフィスト賞受賞作。ミステリィのトリックなんて結局タネを明かせばそこまで複雑なものはなく、単純なものがほとんどのように思える。本書の宣伝文句の中にも「お金では買えない究極のトリック」とあるが、それも登場人物の台詞を借りれば、「くだらないわっ! くだらなすぎるわ!」とも言えるし、「い、いや、トリックとしては斬新だと思うが……。そう言われると……」とも口ごもってしまう。しかし物語の構成やユーモアを交えた語り、キャラクター達の活躍?も魅力的に思えてくるほどよく出来た作品であることは間違いない。あとは読者の好みと、ノベルスタイプでしか発売されておらず絶版で手に入りにくいところだけか。

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    2025年06月05日
  • 皇帝の新しい服

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    ー 「でもさ、瀬戸内海の孤島で、しかも戦国時代の水軍由来の神社で起きる連続殺人だろ。そんな落ち武者の一人や二人、いや一ダースくらい出てきてもおかしくないだろ」

    「ツボだ。石崎さんのツボなんだ」ユリが笑う。

    「そうなんだよ。ど真ん中なんだよ。横溝正史の世界だろ。くっそー、これで俺が被害者じゃなければなあ」石崎が拳を握りしめる。「ああ、俺はついてない。ついてないよ。やっと最高のシチュエーションに巻き込まれると思ったら被害者だもの」 ー

    面白い。
    孤島、昔から続く儀式、外から施錠される小屋、過去の事件、警告文、複数の花婿候補、そしてミステリィ研究会、、、絶対何か起きる、という期待感が素晴らしい

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    2020年04月07日
  • 日曜日の沈黙

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    ミステリ。コメディ。バカミス。
    著者のデビュー作。ミリア&ユリのシリーズ1作目にもなるのか。
    面白おかしく描かれたミステリ。ユーモアというよりも、コメディの方が近いかな。
    ミステリを馬鹿にするような会話が満載で、気楽に読むと面白い。熱い講談社ノベルス推し。
    完成度はともかく、嫌いな作風ではない。☆3.4くらい。

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    2017年02月26日
  • 皇帝の新しい服

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    ミステリ。コメディ。メタ。
    初めて読む作家さん。本格ミステリかと思っていたが、完璧にコメディ路線。
    この作風は、個人的には東川篤哉さんが思い浮かぶ。わりと好きな作風。
    ミステリとしては微妙だったが、主人公たちの会話で十分に楽しめた。☆2.5。

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    2017年01月04日
  • 袋綴じ事件

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    20161022 再読

    "「ふふ」新堂が自嘲気味に笑う。「この番号は忘れないよ。かつてはあこがれていたが、今は戒めとしているからね」
    「あこがれと戒めですか……」石崎が首を捻る。
    「そうだ。全く逆の意味もあるのだがね。それもまた面白い」
    「逆の意味ですか?」石崎が更に首を捻る。「難しいですね」"[p.35]

    4巻目。

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    2016年10月23日
  • 長く短い呪文

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    20160918 再読

    "「まだ妹たちは無事みたいね」
    「俺たちが行って幕が上がるってことさ」石崎が小声で返す。
    「舞台も幕もシナリオも、なんもないってこともあるかもね」ユリが笑う。
    「その時は、せめて御茶漬けくらい食べて帰りましょ」ミリアが明るく言った。"[p.88]

    3巻目。

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    2016年09月18日
  • あなたがいない島

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    20160830 再読

    "「どうもおかしいと思ったのよ」ミリアが歩きながら答える。「石崎さんが、わたしたちを館内に残さないで、外の探索に連れてきたことが。いつもなら、危ないからおまえらは残れ、だなんてかっこつけて言うのに」
    「気づいたか」
    「なるほど。そういうこと」ユリも頷いた。「他の人は信用できないってことか……」
    「ああ。限られた人間しかいなくて、そのうち一人がいなくなった。犯罪に巻き込まれた可能性も高い」
    「信じられるのはわたしたちだけと」ミリアが続ける。
    「次の事態が起こる前に打ち合わせをしておきたかったと」ユリが頷く。
    「まあ、そういうことだ。それもあるが、気をつけろと、

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    2016年09月18日
  • 日曜日の沈黙

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    20160806 再読

    "「さらに、俺が予想している今後の被害者の名前をここに並べると……」石崎が一度言葉を切った。
    「実際の殺人事件で、こんなふうに次の被害者を予想して偉そうに説明してるやつなんか、最低のやつだからな」石崎が顔を上げてミリアとユリを見つめた。
    ミリアとユリは黙って頷く。
    「それでだ、名前を書いてみるぞおー」石崎は急に明るい声で話し始めた。"[p.99]

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    2016年08月06日
  • 日曜日の沈黙

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    これはまた変な小説。というのも、ミステリだかコメディーだかつかめないのだ。

    先に謎の死を遂げた人気ミステリ作家、来木来人の遺族が、故人が生前に残した手紙の謎を解明するために、「ミステリの館」なるイベントを開催する。そこに呼び出された「石崎幸二」と女子高生ミリアとユリは…。

    のっけから、「ミステリには興味ないんだけどさあ」という女子高生2人の会話を中心に始まるし、著者と同じ名前の主人公が現れるしで、こういう作品はバカかイチビリと相場が決まっている。

    イチビリながら、シリアスに話をすすめる、海堂尊スタイルで、本当に死人が出るのかとどんどんページはめくられるものの、「あれ?」という展開になる。

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    2016年04月07日
  • あなたがいない島

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    女子高生・ミリアとユリ、そして彼女たちに振り回されるサラリーマン・石崎幸二のおちゃらけたやり取りや、「無人島イベントの真意」、「持ち物が一つに限定されている理由」、そして「犯人は誰でその凶器は何か」という謎も魅力的でなかなか面白い展開でした。
    しかし、事件発生から解決までがかなりコンパクトな為ミステリーとしてはやや物足りないですし、叙情的な動機なので好みが分かれそうな気がしました。

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    2015年08月24日
  • 鏡の城の美女

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    ミリア&ユリシリーズ。
    大手エステグループから顧客の3D身体データが盗まれ、次々と通り魔に襲われるという事件が発生。
    石崎たちミステリィ研の一行はグループの総本山である不銹城に向かう。そこで犯人の最終目標と思われる美女、鏡子が犯人を迎え撃つというのだが…
    たぶんシリーズの途中何冊か抜かして久しぶりに読んだらキャラが増えているし、石崎氏が前よりふてぶてしくなっているような気がした。相変わらずミリアとユリの区別は難しい。おっさんと女子高生たちのボケ&ツッコミは健在。
    不銹城の説明の段階で色々と気づいてしまったことはあるが、全体としてすっきりまとまっていて楽しく読めた。シリーズ抜かしていた作品も読ん

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    2014年08月07日
  • 鏡の城の美女

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    前作のレビューにも書いた気がするんですが、そろそろミリアたちが石崎氏に散々な事を言い、そしてそこに斎藤さんも加わり、言葉で(斎藤さんは平手打ちで)ボコる…という展開に飽きてきました。マンネリパターンの良さと言うのはあると思うんですけども……。

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    2014年01月26日
  • 鏡の城の美女

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    久々に、DNAじゃない話しが読めた。 なんか、もうそれだけで、満足ですが、普通のミステリとしても普通によかったし、シリーズとしてもよかった。

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    2013年11月24日
  • 鏡の城の美女

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    なんだかんだ言って、このシリーズは全部読んでるから好きなんだと思う。
    巻を重ねるごとに「人工感」というか「虚構感」が深まる。
    「抽象性が高まる」と言い換えても良いかもしれない。
    もはや、「小説」というより、合間にコントが挟まった「長めの推理クイズ」という感じ。
    これは褒めているのです。

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    2013年11月20日
  • 日曜日の沈黙

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    手軽に読めるコミカルなミステリーでした。
    女子高生2人の役回りに違和感があったものの、軽快なテンポで読みやすい文章でした。

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    2013年06月25日
  • 復讐者の棺

    Posted by 読むコレ

    ミリアとユリの女子高生コンビと冴えない
    サラリーマン「石崎」( 本格ミステリマニア)との
    掛け合い漫才をメインにしながら島での
    連続殺人事件が起るという一つのパターン化
    した良質ギャグミステリ。
    今作も事件が起るまでのギャグパートも
    キレキレで失笑の連続ですw。

    その事件と言えば大掛かりな連続殺人事件で、
    バンバン人が殺されます。ちょ、ちょっとこんな
    雑な展開ってw。しかも恐らく読んでる方の
    大半はその基本トリックは気が付いていながら
    事件が進行するという新喜劇のような安定感。

    真相も作中の「石崎」が証すように
    本格の「ソレ」とは違った着地を見せ、ある意味

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    2013年02月28日
  • ≠の殺人

    Posted by 読むコレ

    女子高生ミリアとユリのコンビシリーズの新作。
    途中の作品読んでないけど...まぁ...いいや(笑)。

    今回も島に行きます。また島です(笑)。
    217ページの本作ですが事件が発生したのが
    91ページ目(笑)。すでにこの時点で全体の
    1/3ページ以上費やしてます(笑)。
    事件が起こるまでの90ページはひたすら石崎氏が
    いじり倒され、ミリア&ユリがボケ倒します。
    圧巻は麻雀しながらの最高にアホな会話。
    ここ最高にくだらないっす。しかも麻雀してる時って
    まさにああいう会話になるんだよねー。

    で、事件の方はいつも通りなパターンで無事解決(笑)。
    ほとんどミステリ的

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    2013年02月21日
  • 皇帝の新しい服

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    面白かったんだけど、そろそろ同じ流れに飽きてきたかも。
    ていうか、石崎とミリア・ユリ・仁美の漫才はマンネリでもそれがこのシリーズの特色だから良いの。
    でも斉藤さんがなー。いい加減イライラする。同じタイプでも森博嗣のVシリーズに出てくる祖父江はまだ可愛いげがあるけど……勿論、紅子さんのが1000倍可愛いけどね!
    あのキャラは必要なんだろうか。斉藤さん。私は要らない。

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    2013年02月06日
  • あなたがいない島

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    ”あなたがいない島―本格のびっくり箱”石崎幸二著 講談社ノベルス(注意:2001/03発売)

    ・・・心理学研究のための無人島・5日間のイベントへ向かう女子高ミステリ研究会のミリアとユリ&顧問であるサラリーマン石崎。持ち込めるものはひとつだけ。
    が、石崎の持ち込んだパソコンは壊され、他の参加者の持ち込んだ携帯電話やCDも消えていった・・・。

    ・・・無人島でのイベントですが、サバイバルは一切なし。施設内に宿泊、食料などもあり。
    いわゆる”孤島もの”を期待されると肩透かしを喰らうかも。

    が、奇妙なイベントの真の目的が二転三転する後半のつながりは見事でした。

    ・・・あと、最新作”皇帝のの新しい

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    2013年01月27日