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Posted by ブクログ
20160830 再読
"「どうもおかしいと思ったのよ」ミリアが歩きながら答える。「石崎さんが、わたしたちを館内に残さないで、外の探索に連れてきたことが。いつもなら、危ないからおまえらは残れ、だなんてかっこつけて言うのに」
「気づいたか」
「なるほど。そういうこと」ユリも頷いた。「他の人は信用できないってことか……」
「ああ。限られた人間しかいなくて、そのうち一人がいなくなった。犯罪に巻き込まれた可能性も高い」
「信じられるのはわたしたちだけと」ミリアが続ける。
「次の事態が起こる前に打ち合わせをしておきたかったと」ユリが頷く。
「まあ、そういうことだ。それもあるが、気をつけろと、釘を刺す意味もある。おまえらは何をするかわからんから、目を離すのも不安だということもある」"[p.160]
2巻目。
Posted by ブクログ
”あなたがいない島―本格のびっくり箱”石崎幸二著 講談社ノベルス(注意:2001/03発売)
・・・心理学研究のための無人島・5日間のイベントへ向かう女子高ミステリ研究会のミリアとユリ&顧問であるサラリーマン石崎。持ち込めるものはひとつだけ。
が、石崎の持ち込んだパソコンは壊され、他の参加者の持ち込んだ携帯電話やCDも消えていった・・・。
・・・無人島でのイベントですが、サバイバルは一切なし。施設内に宿泊、食料などもあり。
いわゆる”孤島もの”を期待されると肩透かしを喰らうかも。
が、奇妙なイベントの真の目的が二転三転する後半のつながりは見事でした。
・・・あと、最新作”皇帝のの新しい服”でシリーズ十二年目にしてラノベ調の表紙になったのはびっくり!
まぁ、ちょっとアホの子っぽい女子高生二人のかけあいを見るとちょっと軽めの表紙の方が良いのかなぁ、という気もしますわ。(笑)
Posted by ブクログ
ミリア・ユリの会話が、ちょっと辛い。
デキの悪い笑点をみせられているみたいで・・・。ああいう妙なところで頭の弱いキャラ付けにせず、ただの頭の切れる毒舌ツン属性の女子高生にすれば、もうちょっと読みやすいんじゃないだろうか・・・。
(まぁ、頭の良い毒舌キャラクターは巷に溢れているので、作者独自の特徴を出したかったのかなぁ、とか好意的に解釈していますが。それにしても会話の中でミリアとユリの区別がつかないぐらい知能レベルが同じなので、これ、女子高生2人必要なのか?1人じゃダメなのか?といろいろ思ってしまう・・・)
文章自体は読みやすいし、ネタの展開も良いと思うので、キャラの好みで評価が悪くなっちゃうのはもったいないなぁ、と思った。
Posted by ブクログ
「俺が言いたいのはだな。こんなイベントに本当に意味があるのか?その心理学なんかの研究の役に立つのかと言いたいんだよ。費用をかけて無人島に行って,しかもたった一つだけしか物を持っていくことが許されないなんて,変だよ。そんな心理学の調査なんて聞いたこともない」
「でも石崎さんは,その精神医学とか心理学の専門家じゃないでしょ。専門家ならなんかわかるんじゃないの,こんな試験でも」ユリが適当に言う。
「しかしなあ……」
「どうもはっきりしないわねえ。何をそんなに気にしてるのよ」ミリアが石崎を睨む。
「やっぱなあ……」石崎の歯切れが悪い。
「だからなんなのよ」二人がはっきりとしない石崎に食って掛かる。
「そして誰もいなくなった」
「は?」二人が聞き返す。
(本文p.35-36)
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