せなけいこのレビュー一覧
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『ねないこ だれだ』のせなけいこさんのエッセイ。
『ねないこ だれだ』は、子どもへのしつけのために書いたのではなかった!
『にんじん』は、せなさんご自身がにんじん嫌いだったので、子どもたちには好きになってほしいと思って書いた絵本。
などなど、数々の絵本の制作話が読めてとても面白かった。
完全にしつけのための絵本と思い込んでいたけれど、このエッセイの中の言葉
「子どももけっこう大変ね。
思い通りにならないらことがいっぱいある。」
の通り、子ども目線で物事を見ようとするせなさんの姿勢が垣間見える。
「ただ、子どもがよろこぶと思うから描いているのだ」
それを知ってから、せなさんの著書を読むと、今ま -
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「ねないこだれだ」「にんじん」「いやだ いやだ」「もじゃ もじゃ」が息子さんや娘さん用に作ったお手製絵本だったとは。
「ぐりとぐら」もそうだけど、変に教訓じみてないところが絵本の魅力だと思う。教訓は昔話で読めばいいし、絵本は楽しい方がいい。意味なんてなくてもいい。
賞を取ったら今までやさしかった人が急に意地悪になったり、まわりの空気が変わったとおっしゃてて、どこの世界にも嫌な人はいるな…と思ってしまった。こんなにやさしくて子供に寄り添っている絵本が評価されるのは当たり前なのに、許せない人、いるんだ。
水木しげるのお化け(妖怪)は会いたくないけれど、せなけいこさんのおばけなら会いたいな。いや -
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せなけいこ先生といえば、「ねないこだれだ」の、こちらをみてくるおばけが怖くて印象に残っている。
この本を読むまで、恥ずかしながら、そんな「おばけ」が貼り絵で作られていることを知らなかった。
貼り絵とは、紙を切ったり破いたりして、下地となる紙に貼って絵を完成させる技法だ。
絵の具で描くことと違い、ちぎることでできる線のぼやけは、動物の毛羽立ちだとか、線の柔らかさを表現することができる。
また、貼り絵の名の通り、立体的に見せることができ、絵具のように一気に描きあげなければならないという制約はない。しかし、思った通りにならないこともあり、それがおもしろいのだそう。
子供向けの作品でも、作るのは -
Posted by ブクログ
私も子どもの頃から大好きだったせなけいこさんの絵本。
今は私の娘も息子もだーい好き!
怖いオバケも柔らかな貼り絵で優しく可愛い。
そんなせなさんのエッセイ。
しつけのために描いたのではない。
みんな仲良し、あの子もこの子もみんないい子、は子どもにしてみたら本当じゃない。
だからこれはぼくだ、この子は私だと思ってくれるものを作りたかった、
お母さんが喜ぶ本ではなくて、子どもが「自分だ」と感じる本。
だからせなさんの絵本は押し付けがましくないのか!
寝ない子はオバケになってオバケの世界に飛んでいくよーと言っても、いいよ!(←まさに二歳の娘がこう言った!笑)と答える子どもと遊んでいる感じ。
そ