ピアーズ・スティールのレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
自分自身、昔から先延ばしの傾向はあったのだけれど、最近とみに先延ばしでそれなりに痛い目にあっているので、タイトルに惹かれて購入。
先延ばしと言えばエインズリーの『誘惑される意志』で語られた双曲曲線の理論が有名だが、基本的には先延ばしの原因の説明は本書でも同じだ。直前にすぐに得られる報酬(ゲームなど)があるとそちらを選択して、期限が先にあるものにはとりかからない。先にある大きな報酬や問題は、容易に小さいがすぐ目の前にある報酬のために先送りされてしまうことが示される。
本書では、先延ばし克服の行動プランが13個も提案される。小さなゴールに分割する、先にコミットメントする、失敗を想像する、など。 -
-
-
Posted by ブクログ
●モチベーション理論の方程式
(期待×価値)/(衝動性×遅れ)
1
期待=課題を成し遂げた場合にご褒美を得られる確実性
価値=ご褒美の大きさ
遅れ=時間
※遅れが大きくなる(手にできる時期が遅くなる)とモチベーションは下がる
衝動性=遅れに対する敏感さ
2
分子…期待×価値
確実に課題を成し遂げ、褒美も大きいとモチベーションは上がる
分母…衝動性×遅れ
課題の締め切りがずっと先で、成績が出るのも先の時にこの値が大きくなり、モチベーションは下がる
⇒これを利用してて、モチベーションを上げる
●れんが職人の話
3人のれんが職人がいました
旅人が何をして -
Posted by ブクログ
先延ばしとモチベーション研究の第一人者による、先延ばしの科学的分析&克服法。
面白くて実証的でタメになる、なかなか素敵な本。
しかも心理学だけでない、経済学や生物学などの幅広い研究成果を取り込んだものになっている。
モチベーションは「(期待×価値)/(衝動性×遅れ)」によって求められる。この数字が小さくなればなるほどモチベーションは低下し、人は先延ばしをしがちになる。
このように先延ばしを方程式で表したうえで、あとはこの構成要素を如何にコントロールするか、という観点で克服法が語られる。
先延ばしに至る理由も克服法も、どこかで目にしたような記述も多いが、本書は理論が一本通っているので非常に理 -
-
-
Posted by ブクログ
教授である著者が自身が研究する先延ばしについて起こるメカニズムと解消する方法を解説した一冊。
先延ばしについてさまざまな生理現象と先延ばしの関係や脳のメカニズムからみる先延ばしについても学ぶことができました。
そして、現代社会にあるゲームとテレビが先延ばしにどう影響するかやその誘惑のメカニズムについても知ることもできました。
また、先延ばしによって人生や国家に与える負の影響も知ることができました。
自分の可能性を狭めて考えるタイプ、課題に価値を感じないタイプ、目の前の誘惑に勝てないタイプの3つのパターンに分けてどのように対策するかを学ぶこともできました。
その中では楽観主義と現実主義のバラ -