松田久一のレビュー一覧
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我らが世代の本です。
かなり刺激的でかつ、自分が思っている経済への…というか、消費行為への“時折”訪れる虚無感辺りを突いている。それが世代を隔ててどう違うか、上世代はどうだったか。その辺が書いてます。
「勤勉と節約」を得とする私たち世代に、「余暇と消費」教育しなければならないと一つの方法論として書かれていたけれど、「宇宙船地球号」を意識させられている我々に、消費浪費の後始末をさせられている我々に、それを再度教育するのですか?それでいいのですか?
私たちには、私たちで考えなければいけない、せっかく教えていただいた価値観を胸に、考え工夫しなければ行けないことががあるんだと思います。 -
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・コンパクトな消費スタイルが魅力的に映るようになると日本経済は縮小する
・ニューヨークタイムズ、世界不況への教訓として、日本の消費者がバブル崩壊後に学んだことが「節約」であると積極的に紹介2009,2,21
・嫌消費がバブル後世代固有の特性であっても短期的なトレンドの問題としてきめ細かな対応が求められる
・嫌消費は預貯金の増加によりリスクマネー潤沢、金融資産価値上昇にもつながる
・34〜39の大型消費世代になるまでの10年間で消費支出−6兆円55〜60まででは−35兆円
・上昇志向、他者志向、競争志向、劣等感
・共通した敗北経験:就職氷河期
・いつ誰が被害者になるかわからない、日替わりいじめ
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表紙に52社としているが、一部重複して46のショート事例に収斂して戦略解説しています。ショート分析なので、"徹底分析"という言葉は?
本書では戦略パラダイムを五つに分類している。
特に近年の戦略として、競合の裏をとる機動戦略、様々なステークホルダーを同じ土俵へ導きネットワークの外部性効果を用いるプラットホーム戦略。
事例は種類が豊富だが短いため、広く浅く知りたい方にはベター。
自分は、正直物足りない面も…。
しかし、著者の戦略思考の鍛え方の中の"類推法"という思考のフレームワークと、戦略の基礎理論と流行を学ぶ上で推奨していたポーターの"競争優位 -
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ネタバレ★本書を読む目的
バブル世代の消費基準に疑問。
いいものを文化的に残すためにも、
価値と同等に支払うべきは、
金持ち目線の消費基準ではないのか?
消費しない若者の消費基準を知りたい。
★付箋(引用)
p62
「食べるために働く」という倫理観は、家庭でも学校でも失われていった。
「借金は善、消費は美徳、もっと贅沢を知りなさい」と教えられた。
ところがバブル崩壊によって(略)
「借金は悪、地道にコツコツ働いて、貯金しなさい」と
親に刷り込まれるようになる。
→お金とのつきあいの価値観の変化
P158
みせびらかし消費は、みせびらかす相手が購入できないことが前提となる。
相手が入手できない -
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「クルマ買うなんてバカじゃないの?」のオビコメントが強烈な1冊。
本書が書かれた2009年11月時点での20歳後半の世代を「嫌消費世代」と定義して、
その特徴について論じられている。
また、経済だけではなく、人文学的な観点からの「世代論」についても歴史を遡って解説されており、
共通した年齢のときに共通の体験をしていることが、その世代に共通する価値観を生み出すとしている。
共通の体験とは、嫌消費世代でいえば、年少期のバブル崩壊であり、少年期のオウム事件であり、阪神大震災であり、青年期の9.11である。
消費には顕示性が伴う、と本書では書かれている。
しかも、この「嫌消費世代」は、 -
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以前読んだ本で引用されていたので読んでみました。
恐らく「嫌消費」世代という名前を提出した最初期の書物ではないかと思います。バックデータを統計学的に処理した結果を元に、現在の事象に傾向付けを行っていますが、一般向けの書物なので生データは掲載されていません。そこら辺の分析が正しいか間違っているかは検証する術が無いので、まあ自分の実感と比較して判断するしかないのかな?と思います。
それよりはむしろ「世代論」にまつわる文章のほうに興味を持ちました。個人的にはずっと「世代論」なるものを、論者の都合のよいところで区切って特徴づけをした、多分に便宜的なもの、と考えていましたので、そうではないよというと -
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ネタバレ私たちは何気なく、日常会話で「バブル世代」や「ゆとり世代」、そして「50歳代」「20歳代」などと言っています。
冒頭で著者は、「世代」や「年代」の違いおよび定義をはっきりさせなければならないと説明。確かにそうだ、と思いました。
少し価値観の違う人と出会うと、私たちは「育った時代が違うから」で片づけがちです。それを学術的に追求したのが本書です。テーマとしてはとても興味深いですが、論文めいた部分がちょっととっつきにくいかもしれません。一般書ならば、もう少しかみ砕いた内容の方が、多くの読者を引き付けられるのではないかと思いました。
最後の「日本経済の行く末を俯瞰」としてまとめた章が、簡潔で分か -
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戦略やマーケティングのフレームワークを説明した本
50社(事例)も記載されてあるの一つ一つは内容が薄く
あまり参考にはならないような気がします。筆者やその会社の
宣伝が主ではないかと思いました。
宣伝といういみでは何かパンフレットを本にしたような内容でした。
ただフレームワークを体系的に分かりやすく(簡単に)説明している
という面では分かりやすいかな。でもこれで自分が戦略を立てれると
スキルにプラスになるとは思えませんが
でているフレームワークは
①SWOT分析~TOWS発想(プラスPEST・3C)
②ポーターのファイブフォースとバリューチェーン
③RBV
④フリーミアムやロングテールなど