高原暢恭のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
人事領域のブラックボックス。賃金の変遷が丁寧に描かれてます。
私自身賃金制度改定に着手しておりますが、例えば賃金や諸手当をどのように変更できるのかなど困ったことに関しては一通り記載されております。
なぜ日本の賃金体系が現在の形になっているのか。一般論としてこの疑問を理解することが賃金改定を説明する上で参考になります。そのため、最先端の人事制度というより、古き良き日本の人事制度改定に着手する立場の方が読むと参考になるという印象です。
このような問題意識をお持ちの方にお薦めです。
「自社の歴史は把握しており、もちろん給与の仕組みも知っている。しかし、現在の自社の制度及び新たな制度を導入した場合 -
Posted by ブクログ
賃金制度に関する概説書。「教科書」というだけあって、細かな論点まで詳細にカバーしている。少ないページ数でここまで説明しているのは意外。
また、制度と運用は必ずしも一対一で対応しないしその必要もないこと(例えば、年功的な賃金制度を持っていても成果主義的な運用はあり得るし、その逆もまたある)をちゃんと明示しているところも地味にいい。制度と運用の非対応は意外と理解されていない論点で、人事コンサルタントでもわってない人は多い(外資しか知らない人事コンサルの人は特にその傾向があるように思う)。
ちょっと読みにくいところもあるけど、腰を据えてきちんと制度設計に取り組みたいなら、本書を熟読することはとても有 -
Posted by ブクログ
ネタバレ内容は主に人事評価システムの設計。評価方法の歴史的推移についても少々触れている。副題にあるような評価者の日々の悩みを解決してくれる内容ではない。会社で受けた教育を詳しく知る意味では参考になった。
評価は一般的には、目標評価、能力評価、情意(態度)評価、の3つに分けられ、成果40%、能力30%、情意30%、のイメージなのだろうか。ちなみに、能力:企画/計画力・実行力・対策立案力・改善力、情意:責任性、積極性、協調性、である。
その他気になったキーワードを書き留めておく。
目標の3要素(人事評価に耐える目標):何を(項目)、いつまでに(期限)、どの程度(達成水準)。これに、どのように(活動計画)が