植本一子のレビュー一覧

  • 家族最後の日

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    思ったことを書く。
    簡単なようでとても難しいことじゃないだろうか。
    作者に共感はしなかったし、どうしてそこまで白か黒かで物事を考えようとするのか分からないと思うことがあった。
    でも、心をざわめかせるほど真っ直ぐな言葉で書かれた本、しかもエッセイというのはほとんどない。
    まさに他の人の人生をのぞき見ている生々しさ。

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    2020年08月14日
  • 降伏の記録

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    マックグリドルみたいな一冊。賛否あれども「あ、これは、なんというか、分かる。理解できる。そうだよね」ってなる。

    「およそ全ての文章は誰かに読まれる為にある」というフレーズをどこかで見たことがある。書くと読むは表裏一体にあるもので、決して人に見せられないような日記ですらいつかは誰かに読まれたいって心の根っこでは思ってる、だからリスクを負ってでも書いて残すんだって。人は誰かに自分を分かって欲しい、言っちゃえば認められたいし、愛されたいし、求めて欲しい。ただこの植本さんはその気持ちが人より強く出るし、そして出続ける。

    当たり前のことだけど、自分の人生を徹底して第一優先に考えることができる人だなぁ

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    2019年09月11日
  • かなわない

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    冒頭2つの話を受け入れられるかが、植本入門の試験になっている気がする。
    何故かああ、そういう”女”か、と分かるエピソード。
    前半読むのが苦痛だったが、本としては面白い。

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    2018年10月29日
  • かなわない

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    読み進めるのがつらい。どうしてこんなに赤裸々に書けるのでしょう。書かずにはいられないのかな。娘さんたちが心配。
    家族最後の日も一緒に買ったけれど、開けない。

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    2018年09月19日
  • かなわない

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    ネタバレ

    正直な人だなあ。こんなに正直に書けない。だって、人にどう思われるか不安だから。
    子育ての大変さ、よく分かる。著者と全く同じことをよく思うし、同じことをしてしまっていることもある。
    大変さを率直に言いあえて、認め合えて、分担し合えるような社会になったらいいよね。
    子育ては大変だけど、楽しいところ、とても嬉しいところもあって、そんなところもちゃんと書いてある。
    子育ては大変、やりたくないって、この本を読んで思う人がいると残念だけど、著者も書いているように、大変だけど、子どもがもっといたらとも思う、子育てって不思議なもの。
    お母さんとの話も書いてあり、「私はずっと母の子どもでいたいんだと思う」という

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    2018年06月08日
  • 家族最後の日

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    すごく頭の悪そうに思える部分もあれば、はっとして鳥肌が立つ部分もあり、いろんな面が合わさってひとりの人間なんだなあと思った。

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    2018年05月12日
  • かなわない

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    飛行機や新幹線から見るまだ見知らぬ人のただの物語を俯瞰しているに過ぎない。客観視しかされていない、主観が見えないECDが、なのにひたすら格好いい。

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    2018年05月06日
  • 家族最後の日

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    著者のバックグラウンドがわかっていないのもあるかと思うが、周囲の特定人物(特に親父)に対するアタリの強さには正直、理解不能な部分がある。
    あと、フリーランスの人達ってのは独特の人脈命綱社会というか、普通の人が会社等の組織に頼ってる部分を仲間や友達に支えてられて特別負担にも思わない文化なんだな、と。これだけ人を頼るのは俺には無理!と感じましたね。

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    2017年12月01日
  • 家族最後の日

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    前回の「かなわない」に比べ、夫のECDさんが癌になったことで家族で向き合うきっかけができたのは良かったのかな。
    自分が今まで自由でいられたのはECDさんのおかげだったのだと気づき、改めて大切さがわかった様子。
    相変わらずお母さんとの仲が険悪なのが残念だが、親子は大なり小なりいつになっても反発し合う面はあると思う。
    ある程度の年齢になったらある程度の距離を置くことも大切なのではないだろうか。

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    2017年07月22日
  • 家族最後の日

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    ネタバレ

    淡々とした日記のなかに、媚びへつらわない正直な毎日が、想いが、詰まっている。

    「写真を撮っているとき、そして文章を書いているとき、私の精神は安定している。そのときは誰にも依存せず、自分一人で立っている気がする。」

    そう言う筆者の植本さんにとても共感する。
    一人で立つ、ということばがよく出てくる。自立、自律?
    一人で立たなければいけないと私もずっと思っていたけれど、本当にそうなのだろうか。
    人という文字は、人と人が支え合っている様子を表しているなんていうけれど、その角度というか、支え具合、支えられ具合はフレキシブルに変化していくのが理想だと思う。常に寄りかかっていなくても良くて、でも立ってい

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    2017年07月01日
  • 家族最後の日

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    「家族」をテーマにしたエッセイというか、日記。誰かが勧めていたのを見て読みだしたのだけれど、よくよく考えると「かなわない」は読んでないし、植本さんの写真はちゃんと見たことないし、ECDも石田さんのラップも聞いたことはない。
    冒頭の広島の母との話で、「あぁ、最後ってこういう意味か」と思って読んでいたけれど、大半は法律上の夫である石田さんがガンで入院してから2か月ぐらいの諸々。どうしたって子育ても続くし、日常はしんどいし、不安も、疲れも、まぁ読んでて楽しくなるものではない。万人受けしないものだと思うけれど、個人的には読み進めずにいられないものでもある。
    タイトルの「最後」に絡めていうならばどこかで

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    2017年03月23日
  • 家族最後の日

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    「かなわない」で文章がすごく好きだと思った植本さんの新著。

    旦那さんである石田さんが癌だということが分かり、この先どう頑張っても終わりようのない日々の始まりが少し書かれている。

    前作との比較になるが、文章からはだいぶ落ち着いたんだな、ということがうかがえる。前は文章もすごく凶暴で乱暴で、怖かったのだ。感情をぶんぶん振り回し、子供のように泣く一子さん、怖かったけど好きだと思っていた。

    読みながら「家族最後の日」の意味を考えた。それはあとがきで明かされているのだけれど、そうかあと納得できた。家族を二つ持つことの意味を、私はまだまだ理解出来ていなかった。

    読んで心が不思議と落ち着いた。、

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    2017年02月22日
  • かなわない

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    もうこの、表紙のイラストだけで傑作!(笑)日記風な描写は、まあぶっちゃけ感があるけど、エッセイというのかな。文章力あるなぁと思って読めた。表題の「かなわない」とはこういうことか、と。

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    2025年06月18日
  • 家族最後の日

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    「かなわない」読後と同じような気持ちになる。
    子どもが、大丈夫か…みたいな。「夜ご飯食べさせてくださいって言ってきて」と夜に子供を送り出すことや、非課税世帯でカツカツなのに新宿伊勢丹でギャルソンのコートは買えるんだ…とか。ひとんちのことだからいいんだけど、いちいちもやもや。
    こんなに全部出していいのかな、と毎回思う。
    でもそうやって全部ぶつけて頼って振り回して生きていく人なのかなとも。
    書かれたのは2018年あたり。こと後のこともわかってるだけに、暗澹たる気持ち。でも周りの人にたくさん助けてが言える人だから、どうやってでも生きていくのかな。
    何にしても日記というオチのないものを最後まで読ます文

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    2025年05月24日
  • 愛は時間がかかる

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    見捨てられ不安の強い著者が、トラウマ治療の日々を綴ったエッセイ。
    トラウマ治療に興味があったので読んでみた。

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    2025年03月28日
  • かなわない

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     読んでいくと2011年当時、震災後放射能の測定値でメディアや周りの大人が騒いでたことを思い出し、少し辛かったです。2020年から始まったコロナ禍とも少し似たようなところがあるように感じます。読んでて辛かったものの、当時の息苦しさやもがいている様子が一子さんの感性で生々しく書き出されており、当時を振り返るのにはいい本だと思いました。
     あと、表紙の絵がとてもかわいい。

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    2025年02月19日
  • 愛は時間がかかる

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    相変わらず読みやすい文章でするする読める。筆者のパートナーに対して抱く感情がすごく理解できて、私の中にも何かしらのトラウマがあるのだろうか。カウンセリングに行ってみたいなあと思った。

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    2024年10月07日
  • 愛は時間がかかる

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    著者のエッセイは全て読んだし持ってるのもあり、ファンである
    今回はトラウマ治療とのことで、今までよ全然違って、後半は正直パラパラだったが、素直で正直な普通の生活がかえって、らしくて良いなと思う
    カウンセリングって敷居の高いものとか、ほんとにヤバくなった精神的に、とかの前に行くもののようなイメージもあるが、海外ではごく一般的だし、私もいつか何かにつまづいたり、人には言えないけど誰かに聞いてほしいことや経験したことのない絶望が訪れるかもしれないこの先、カウンセリングは一つの希望だと思った
    同じ世界のいまどこかで、こうやって悩みながらも一生懸命に生きてる人たちはたくさんいるわけで、自分もその1人だと

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    2024年10月05日
  • 降伏の記録

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    ひとと向き合うって難しい。
    向き合っているつもりでも、人が違えば向き合えていないと捉えられたりする。
    相手に何を求めるか、はっきりとわかるには時間がかかるよね…
    植本さんは十年かかってこの書き下ろしエッセイの考えになっている訳で…
    難しい。自分も旦那や子どもとどんな関係になりたいか、いつか後悔しないようちょっとずつ考えたいと思う。

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    2024年06月15日
  • 家族最後の日

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    実母との別れ方、わかる気がする…
    絶対似たようなこと高校生の歳で自分もやってる…
    親子だからこそ相手に期待する分、関係が難しいところはあるなぁと改めて思う。

    義弟の自殺、方法が壮絶すぎる…
    やはり人間、思い詰める時は人間関係に由来することは多いんだろうな、、

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    2024年06月13日