植本一子のレビュー一覧

  • かなわない

    Posted by ブクログ

    赤裸々な文章とはこのこと、っていう感じ。

    この日記を書かれた時の年齢も自分と近く、広島出身ということで白バラ牛乳や木次乳業もちらっと登場するのが嬉しい(島根出身の自分)。
    と、途中までは思っていた。途中までは…
    子どもに当たってしまうことや、親との確執など、全部他人事とは思えないエピソードが後半は多い…不倫まで。てんこもり。

    ECDがどうなるか、先に知っているが故に、色々思いながら読んでしまう部分もあった。

    幼少期の体験から自己肯定感が低いのが全ての原因、と『ちひろさん』の作者にも言われている。
    子どもを愛したら、愛されなかった過去の自分が嫉妬する。わかる気がしてしまう。
    自分も母や父に

    0
    2024年06月06日
  • 愛は時間がかかる

    Posted by ブクログ

    自分を変えたい、もう少し生きやすくなりたい__過去のトラウマに向き合うためのカウンセリング記録。時間が経って、立場が変わった今だからこそ理解できることもある...あれは愛だったのだと。

    0
    2024年05月05日
  • 愛は時間がかかる

    Posted by ブクログ

    人の人生の大事な宝物を読ませてもらってる気持ちになります。素直に感情を表現されているので、自分が同じ状態にあったときにすごく救われました。
    本筋と全く関係ないけど、植本さんの本を読んでいるとお腹が減ります。すごくおいしそうに描かれるので、夜中に読むのはおすすめできません。

    0
    2024年03月12日
  • 降伏の記録

    Posted by ブクログ

    予想外のラストだった。
    「向き合う」とはどういうことなのか、ずっと理解できずにいる。自分も他人も本当の気持ちなんて一生わからないし、「向き合ってほしい」という気持ちも結局エゴな気がする。から、私は石田さんを責めることができない。
    ほとほと人間と一緒にいるって難しい。めげそう。

    0
    2024年02月17日
  • 家族最後の日

    Posted by ブクログ

    「かなわない」のあと、少し救われ落ち着いた様子でよかった。けれど、だからこそ石田さんのことが苦しかった。まだこの先も読ませていただきます。

    0
    2024年02月06日
  • 愛は時間がかかる

    Posted by ブクログ

    3ヶ月にわたるトラウマ治療の記録。
    治療を重ねるごとにパートナーとの向き合い方が変わり、その心の動きが手に取るようにわかる、読みやすい本だった。
    突飛な言い回しや表現はなく、平易でシンプル。だからこそ、作者がまるで自分の身近な人かのような親近感もあった。

    トラウマ治療の手法や経過は興味深いものだった。光の点を目で追うことで脳を刺激することで、トラウマの原因になっている情景を思い出し、新たに捉え直すというもの。現在起こっていることに対する対症療法ではなく、過去に向き合い直す根本治療。そういう治療が世の中に存在すると知っておくことは、心のお守りになった。

    0
    2023年12月24日
  • 愛は時間がかかる

    Posted by ブクログ

    カウンセリングに通い、何を感じたかを日記でまとめている内容。
    あくまで日記なので等身大で飾らず、ありのままを書いている。
    カウンセリングで自分の弱さと向き合う体験がどのような感じなのか著者の視点がわかります。

    0
    2023年07月09日
  • 愛は時間がかかる

    Posted by ブクログ

    こんな治療法があるなんて!光を目で追って、記憶から感じる感情がかわってく。おもしろいな。
    植本さんのいつもの日記とは、かなり違う印象でした。

    0
    2023年06月16日
  • かなわない

    Posted by ブクログ

    フォローしている方のおすすめで読んだ。震災後、放射能に怯えながらの子育て、日記とエッセイでできている。

    0
    2020年11月29日
  • コロナ禍日記

    Posted by ブクログ

    緊急事態宣言真っ只中の日記なので、仕方ないけれど、先の見えない日々を辛い辛いと書いている日記が多くて、読んでるうちに苦しい気持ちに。
    職業や住んでいる場所も偏りがあるように感じて、コロナ禍の日記集としては、「仕事本」の方が私には面白く感じました。

    0
    2020年11月24日
  • 降伏の記録

    Posted by ブクログ

    また読んでしまった・・・
    読み終わるたびに『もうこの人の本は読みたくない!』と心から思うのに
    忘れた頃にまた、新刊を手にしてしまう。

    今回も彼女の心の中は『わたし』で満員だ。
    どうして思い通りにならないことがあるたびに
    人ばかり頼るのだろう。
    丸ごとの自分を人に預けようとする人がいたら
    私なら全力で逃げる。
    誰といたってどんなに信頼する人がいたって
    人間は基本ひとりだ。
    自分の感情のお守りを人にさせてはいけない。

    でも心をザラつかせながら、
    私はまたこの人の本を読んでしまうのだろう。
    そのくらい彼女の文章には人を惹きつける魅力があると思う。

    0
    2020年06月22日
  • 降伏の記録

    Posted by ブクログ

    青山ブックセンターで平積みしてあって著者のことを知り、夢中になって一気に読んでしまった。読んでいると辛くなり、読んでいない間もずっとこの本のことを考えてしまった。
    ガンの闘病生活を送る家族に対する葛藤を、ここまで正直に書いた人は他にいなかったのではないかとおもう。普通は葛藤を書いても、もっと自分を擁護する言い方をしてしまうから。自分の醜い部分を曝け出す一方、周囲に対する批判が少ないのは、著者自身の懺悔の気持ちからではと思った(そんな自分を認めてほしいという気持ちや、商売上手な方なので、インパクトを狙ったというのもあるのかもしれないけど)。
    それにしても惹きつける文章で、素晴らしい才能の人を発見

    0
    2020年05月20日
  • 家族最後の日

    Posted by ブクログ

    植本一子さんの日記。実家とうまくいかず、ご主人が進行性癌になり、仕事も子育ても待ったなし。それでも友人や知り合いに助けられながら倒れず進みつづける。著者が考えたこと、日々の食事や出来事が書かれているだけだが、圧倒的リアリティ。読後、なんだか逆に励まされた感じがした。

    0
    2019年11月07日
  • 降伏の記録

    Posted by ブクログ

    「かなわない」から続けて読んでいるが、子供達が成長し落ち着いてきたようにも思えたところの夫の闘病生活。そして、巻末のページ。体力、気力があるときに読まないといけない本だったことを思い出した。

    0
    2019年06月08日
  • 降伏の記録

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「記録していないと、全てを忘れてしまいそうになる」
    正にそれで、自分も日記をつけようかと思った。

    批判的な感想も多々見受けられるこの本だけれど、読んでいてそういう気持ちにはならなかった。共感できる部分もあったし、理解できない部分もあった。

    0
    2018年08月13日
  • かなわない

    Posted by ブクログ

    写真家の日記。自己肯定感の低さについて相談した専門の先生からの回答が自分にも刺さりすぎたのでメモ。

    コンプレックスの塊。親から勝ち負けじゃない価値観を教えられてないのです。そういう人は周りに嫌われるので浮いていたでしょうし、浮くことでより強く、勝たなければ世間はこういう扱いをするんだと思い込み、勝ちにこだわるのです。

    不安な人は相対価値にすがります。絶対の自信がないので、人と比べてより強く、より良く、そうやって比較から自分に価値をつけようとします。

    0
    2018年08月06日
  • かなわない

    Posted by ブクログ

    ラスト100ページまでは、斜め読みでページをめくっていた。この本がリアルなブログからの引用だとしらず読み始めたので少し知識不足だった。
    しかし、先生とのやり取りを見ていると不思議と自分が許されているような気持ちになる。
    私たちは私たちであるしかなく自分の根底をしっかり持って、毎日毎秒を選ぶことで生きていくしかない。
    人と違うということで自分が生きていることの喜びを噛みしめたい。そしてそれが生きる糧となりたい。

    0
    2018年07月28日
  • 降伏の記録

    Posted by ブクログ

    追悼ECDさんと思い、家族最後の日に続き植本さん二冊目。
    前作よりも状況がわかっている分若干読みやすいが、後半1/3は読むのが苦しくて、眉をへの字にして読んでいた。
    読み終えてから、自分自身の日記に書き綴るのではなく、こうして人の目に晒すことの意味ってなんだろうと考えている。これを読んで救われる人がいるからと書いてあったが、私にとっては救われるというよりは、なんだろう、自分自身の中に確かに共鳴する部分があり、でもそれは必ずしも気持ちの良い感情ではなくてそっと蓋をしておいたり、べたべた何かで塗り固めたりして普段人目には晒さない奥底にあるものが呼び覚まされるような感じ。だから、苦しい。
    これって心

    0
    2018年04月03日
  • かなわない

    Posted by ブクログ

    読むのに根気を要した。

    人一人の人生を、こんなにもさらけ出すことができるのか、と驚きが絶えない。

    衝撃的な本、とはこのことだなあと思う。大して心を揺さぶられた、とか感動したとかいう記憶はないけれど、おそらくすごく記憶に留まるであろう。

    0
    2017年10月07日
  • 家族最後の日

    Posted by ブクログ

    赤裸々に自分の日々を書き連ねていく著書。
    どうしてこんなに何もかも正直に書くことができるのだろう。
    さらけ出しているつもりでも、つい恰好つけてしまったり
    本人が読んだら傷ついてしまうのではないかと、躊躇してしまったりという気配がまるでない。

    嫌いなものは嫌い、
    イヤなものはイヤと口にして生きていく著者の姿に
    またしても読後にはザラリとした気持ちと
    切なさが残った。

    0
    2017年07月01日